On Wed. I heard this song right after the radio host said it was the day of the Space Shuttle Challenger's explosion, and I was amazed how this tune can fit in any situation. If you want to find out what this song is all about, visit here.
チャレンジャー号爆発の日にDJが一緒に流したのが、コールドプレイ2008年のヒット『Viva la Vida(美しき生命)』。
先月、名ギタリストのジョー・サトリアーニに「2005年の『If I Could Fly』と旋律、コード、リズムが同じ、盗作だ」とLAで訴えられたけど、ここでギター講師の方が比較検証したらファン同士の罵り合いが凄まじくて3日でコメントが閉じてた(笑)。その辺は裁判官に任せるとして、この曲は歌詞とボーカルで聴く人も多いような…本当にどんなシチュエーションにも馴染むというか、これだけ聴く人によってかたちを変える歌も珍しい。
というわけで今頃になって意味が知りたくなった方のために対訳と解釈集を用意してみた。因みに「Viva la Vida」(西)はフリーダ・カーロの絵が由来で、意味は「Live Your Life」(英)、「生命萬歲」(中)、「自分の人生を生き尽くせ、人生万歳」です。
『Viva la Vida』(対訳)
| I used to rule the world Seas would rise* when I gave the word Now in the morning I sleep alone Sweep the streets I used to own I used to roll the dice Feel the fear in my enemy's eyes Listen as the crowd would sing "Now the old king is dead! Long live the king!" One minute I held the key Next the walls were closed on me And I discovered that my castles stand Upon pillars of salt* and pillars of sand I hear Jerusalem bells a ringing Roman Cavalry choirs are singing Be my mirror, my sword and shield My missionaries in a foreign field For some reason I can't explain Once you go there was never Never an honest word And that was when I ruled the world It was the wicked and wild wind Blew down the doors to let me in Shattered windows and the sound of drums People couldn't believe what I'd become Revolutionaries wait For my head on a silver plate Just a puppet on a lonely string Oh who would ever want to be king? I hear Jerusalem bells a ringing Roman Cavalry choirs are singing Be my mirror, my sword and shield My missionaries in a foreign field For some reason I can't explain I know Saint Peter won't call my name* Never an honest word But that was when I ruled the world =repeat= | かつて私は 世界を支配した 私の言葉ひとつで 海は割れた 今は朝起きても一人 昔自分のものだった道を 掃く かつて私は 犀を転がし 戦った 敵の目に恐怖がよぎる 手ごたえ 耳朶を打つ 群集のどよめく歌 「古い王は死んだ! 新王万歳!」 鍵を手にしたその瞬間 四方を壁に閉ざされた ふと気付けば私の城が建っていたのは 塩の柱 砂の柱の上 エルサレムの鐘の音が聞こえる ローマの聖歌隊が歌う 私の鏡、剣、盾になれ 異郷の地に赴く 使徒になれ 何故だろう 理由は分からないけど そこに着いた途端 正直な言葉はひとつも出てこなかった それは世界を支配していた頃の自分 それは邪な暴風だった ドアをなぎ倒し 私を中に招く 砕け散る窓 轟く太鼓の音 変わり果てた私に 人々は目を疑った 革命家が 待ちわびるのは 銀盆に載る 私の首 糸1本の操り人形に過ぎない自分 おお 誰が王などなりたい? エルサレムの鐘の音が聞こえる ローマの聖歌隊が歌う 私の鏡、剣、盾になれ 異郷の地に赴く 使徒になれ 何故だろう 理由は分からないけど 聖ペトロはきっと私の名を呼ばない 正直な言葉はひとつも出てこなかった でもそれは世界を支配していた頃の自分 =リピート= |
*Pillars of saltは 『創世記』19章のソドムをめぐる逸話。神の警告に背いて悪徳の町ソドムを振り返ったロトの妻イルディスは、塩の柱になってしまう。
*Saint Peterは聖ペトロ。天国の鍵をもつ。歌詞表は「won't」だが、歌は「will」に聴こえる世界規模の空耳アワー。しかもどちらもそれなりに意味が通ってしまうんだな、これが!
日本語レビューはここやここ。英語圏の解釈は以下でどうぞ(参考:SongMeanings.netなど)。
ジャケットのウジェーヌ・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』
1. フランス革命/French Revolution
ナポレオンかルイ16世を歌った歌。北アフリカを支配したナポレオン、死んだ王はギロチンの露と消えたルイ16世(1830年の7月革命ならシャルル10世)。背景の弦楽は1800年代風、ジャケもドラクロワのフランス7月革命画で、自由の旗を振っている。「王になりたいと誰が思う?」は王政撤廃・人権宣言。曲名「viva la vida(人生万歳)」は「viva la france(フランス万歳)」を思わせる。ただしスペイン語。
2. すべての革命/All the Revolutions
中国革命(溥儀/Last Emperor)、ロシア革命(帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世)、フランス革命(ルイ16世)、17世紀のイギリス市民戦争などなど。いずこの時代も権力は崩壊し、古い王は流血に果て、新しい王が生まれ、その新しい王もやがて…歴史は繰り返す。これは政治、経済、社会、殊に芸術の革命を謳歌する歌。革命なくして進歩はない。この4枚目のアルバムも前作『revolution』からの発展形だ。
3. ヘンリー王8世/King Henry VIII
イギリスでは王が死んだ瞬間、王子が王に君臨する。「long live the new King」はそこから来ている。
4. 新約聖書のヨハネ/John the Baptist of the New Testament
「革命家が待つ 」の段はイエス降臨まで救世主と思われていたヨハネ。彼は自分を救世主と崇める信者に、「後にくる者こそが救世主だ」と諭した。また、ヨハネの首は銀盆でヘロド王に捧げられた。
5. 砂の柱/Pillars of sand
「賢者は岩の上に、愚か者は砂の上に城を築く」というイエスの言葉(マタイの福音書)。イエスは最初の弟子に「ペトロ(岩)」と名づけ、天国の鍵を授けた。その骸はサン・ピエトロ(聖ペトロ)寺院の下に眠る。
7. ローマカトリック教会の没落/decline of Roman Catholic Church
Kingsはプロテスタントの宗教分裂、missionariesは十字軍遠征(crusades)、Seas Risingは出エジプト、Pillars of Saltはソドム崩壊。これなら「ローマ・カトリック教会聖歌隊」のくだりも符合する。
8. コールドプレイ自身/Coldplay
人気の絶頂に立つと、もう誰も本当のことは言わない。裸の王様。このアルバムで「もう一度ファンが“コールドプレイが好き”と胸を張って言えるようにしたかった」と彼らは言ってる。これは彼ら自身を歌った曲。
9. ジュリウス・シーザー/Gaius Julius Caesar
エルサレムの鐘と聖ペトロの鍵以外は全部シーザー。
10. ジョージ・W.・ブッシュ/George W. Bush
異郷の地はイラク。自由の名のもとに使徒=罪のない若者を大勢送り込んだ。敵は9/11後のアルカイダやタリバン。嵐は父の代の「砂漠の盾作戦(Operation desert shield)」? 嘘まみれの8年。Coldplayはイラク派兵に反対だったことでも有名。
11. 盛者必衰、万事オーライ/Everything is gonna be alright
奢る者久しからず。世界の頂点を極めた者が、それで因果を免れるかと言うと、そうは問屋が卸さない。天国の門の鍵を預かる聖ペトロは名前を呼ばない=天国には行けない。
12. イエス・キリスト/Jesus Christ
この「私」はゲッセマネの園で越し方を偲ぶイエス。「群集の歌」はイエスがエルサレムに入場した4月1日のパーム・サンデーで、このとき民衆は棕櫚を敷きつめ「ホザナ!(万歳!)」と救世主到来を讃えたが、「そこに着いた途端 一言も正直な言葉は出てこなかった」―つまりパリサイ人は嘘と策謀で彼を投獄し十字架にかけた。「聖ペテロが私の名前を呼ばない」はペテロにイエスが「あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう」と予言したエピソード(ルカ福音書14章29-30)。
13. フラれた男/man who broke up with girlfriend
彼女がいるとき自分は神に思えた。畏れを知らぬ傲慢な自分。だが、彼女は去って一人。時は流れ、どんな関係も永遠には続かない。砂と塩の柱=砂時計のように時は過ぎる。彼女がそばにいない時は嘘づくめだった。付き合ってると言っても誰も信じず「そんなわけないじゃん」と窓を叩き割った。「たった1本の寂しい糸」(彼女)のために友だちみんな失くした馬鹿な俺。ペテロも呆れて王になるセカンドチャンスはくれない。
14. クリムゾン・キングの宮殿/In The Court Of The Crimson King
とっさに連想。理由は不明。
15. 悪魔/Satan
「変わり果てた姿」は天使になって飛び立つサタン(「エゼキエル書」28:12-19)。ペテロが彼の名を呼ばないのは…悪魔だからさ!
16. ヘロデ・アンティパス/Herod Antipas
ヨハネの首をはねるよう命じた人。父ヘロデ大王から譲り受けた領地はローマ、イスラエルとも関係がある。ユダヤ総督ポンティオ・ピラトから来た処刑前のイエスを審問した。
17. エルサレムはイギリス/Jerusalem=England
ウィリアム・ブレイクの預言書シリーズ『エルサレム』より。And did those feet in ancient time Walk upon England's mountain green? 」-ELPも1973年にこの詩で曲を作ったがイギリスの国民感情を害するためBBCが放送禁止にした。
18. マクベス/Macbeth
っぽい。
19. フリーダ・カーロの絵/Title is taken from Frida Kahlo's painting
波乱の生涯を生きた美貌の画家フリーダの遺作=写真下=がタイトルの由来(リッキー・マーティンのvive la vida locaとは関係ない)。アルバム全体も2006年南米ツアーにインスパイアされた。
20. 鏡・剣・盾/Mirror, Sword, Shield: Ephesians Chapter 6
これは『エペソ人への手紙』第6章にある神の護り。剣は神の御言葉、盾は信仰、鏡は神の映し鏡イエス・キリストの生き方を見習え、という意味。道を掃く=人に仕える=足を洗うイエス。歌い手は、救いは自分の業績ではなく神の寵愛によってもたらされる、という悟りに至っている。信仰を歌った歌。
21. 騎兵隊(Cavalry)はCalvaryにかけてる?/Cavalry or Calvary (Golgotha)?
カルバリーの丘(ユダヤ語でゴルゴタの丘)はローマがキリストをはり付けた丘で、今は聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)が建っている。
22. リチャード1世/King Richard I
「新王万歳」とあるのでフランス革命ではない。12世紀末十字軍遠征したリチャード1世ではないか。勇猛果敢で獅子心王と恐れられ、弟ジョンと王位を争った。
23. テンプル騎士団/Knight Templar
24. ダビデとゴリアテ/David and Goliath
[SongMeanings.net]


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