Long Tail World

Satomi Ichimura(市村佐登美) writes from Bay Area.

Posted by satomi at 00:56



On Wed. I heard this song right after the radio host said it was the day of the Space Shuttle Challenger's explosion, and I was amazed how this tune can fit in any situation.  If you want to find out what this song is all about, visit here.

チャレンジャー号爆発の日にDJが一緒に流したのが、コールドプレイ2008年のヒット『Viva la Vida(美しき生命)』。

先月、名ギタリストのジョー・サトリアーニに「2005年の『If I Could Fly』と旋律、コード、リズムが同じ、盗作だ」とLAで訴えられたけど、ここでギター講師の方が比較検証したらファン同士の罵り合いが凄まじくて3日でコメントが閉じてた(笑)。その辺は裁判官に任せるとして、この曲は歌詞とボーカルで聴く人も多いような…本当にどんなシチュエーションにも馴染むというか、これだけ聴く人によってかたちを変える歌も珍しい。

というわけで今頃になって意味が知りたくなった方のために対訳と解釈集を用意してみた。因みに「Viva la Vida」(西)はフリーダ・カーロの絵が由来で、意味は「Live Your Life」(英)、「生命萬歲」(中)、「自分の人生を生き尽くせ、人生万歳」です。

『Viva la Vida』(対訳)
I used to rule the world
Seas would rise* when I gave the word
Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
Listen as the crowd would sing
"Now the old king is dead! Long live the king!"

One minute I held the key
Next the walls were closed on me
And I discovered that my castles stand
Upon pillars of salt* and pillars of sand

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
Once you go there was never
Never an honest word
And that was when I ruled the world

It was the wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in
Shattered windows and the sound of drums
People couldn't believe what I'd become

Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name*
Never an honest word
But that was when I ruled the world

=repeat=
かつて私は 世界を支配した
私の言葉ひとつで 海は割れた
今は朝起きても一人
昔自分のものだった道を 掃く

かつて私は 犀を転がし 戦った
敵の目に恐怖がよぎる 手ごたえ
耳朶を打つ 群集のどよめく歌
「古い王は死んだ! 新王万歳!」

鍵を手にしたその瞬間
四方を壁に閉ざされた
ふと気付けば私の城が建っていたのは
塩の柱 砂の柱の上

エルサレムの鐘の音が聞こえる
ローマの聖歌隊が歌う
私の鏡、剣、盾になれ
異郷の地に赴く 使徒になれ

何故だろう 理由は分からないけど
そこに着いた途端
正直な言葉はひとつも出てこなかった
それは世界を支配していた頃の自分

それは邪な暴風だった
ドアをなぎ倒し 私を中に招く
砕け散る窓 轟く太鼓の音
変わり果てた私に 人々は目を疑った

革命家が 待ちわびるのは
銀盆に載る 私の首
糸1本の操り人形に過ぎない自分
おお 誰が王などなりたい?

エルサレムの鐘の音が聞こえる
ローマの聖歌隊が歌う
私の鏡、剣、盾になれ
異郷の地に赴く 使徒になれ

何故だろう 理由は分からないけど
聖ペトロはきっと私の名を呼ばない
正直な言葉はひとつも出てこなかった
でもそれは世界を支配していた頃の自分

=リピート=
*Seas RisingはExodus(出エジプト)。海を渡るモーセ(紅海渡歩)の奇蹟を指す。
*Pillars of saltは 『創世記』19章のソドムをめぐる逸話。神の警告に背いて悪徳の町ソドムを振り返ったロトの妻イルディスは、塩の柱になってしまう。
*Saint Peterは聖ペトロ。
天国の鍵をもつ。歌詞表は「won't」だが、歌は「will」に聴こえる世界規模の空耳アワー。しかもどちらもそれなりに意味が通ってしまうんだな、これが! 


日本語レビューはここここ。英語圏の解釈は以下でどうぞ(参考:SongMeanings.netなど)。

Eugène Delacroix "La Liberté guidant le peuple (Liberty leading the people)"
ジャケットのウジェーヌ・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』

1. フランス革命/French Revolution
ナポレオンかルイ16世を歌った歌。北アフリカを支配したナポレオン、死んだ王はギロチンの露と消えたルイ16世(1830年の7月革命ならシャルル10世)。背景の弦楽は1800年代風、ジャケもドラクロワのフランス7月革命画で、自由の旗を振っている。「王になりたいと誰が思う?」は王政撤廃・人権宣言。曲名「viva la vida(人生万歳)」は「viva la france(フランス万歳)」を思わせる。ただしスペイン語。

2. すべての革命/All the Revolutions
中国革命(溥儀/Last Emperor)、ロシア革命(帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世)、フランス革命(ルイ16世)、17世紀のイギリス市民戦争などなど。いずこの時代も権力は崩壊し、古い王は流血に果て、新しい王が生まれ、その新しい王もやがて…歴史は繰り返す。これは政治、経済、社会、殊に芸術の革命を謳歌する歌。革命なくして進歩はない。この4枚目のアルバムも前作『revolution』からの発展形だ。

3. ヘンリー王8世/King Henry VIII
イギリスでは王が死んだ瞬間、王子が王に君臨する。「long live the new King」はそこから来ている。

4. 新約聖書のヨハネ/John the Baptist of the New Testament
「革命家が待つ 」の段はイエス降臨まで救世主と思われていたヨハネ。彼は自分を救世主と崇める信者に、「後にくる者こそが救世主だ」と諭した。また、ヨハネの首は銀盆でヘロド王に捧げられた。

5. 砂の柱/Pillars of sand
「賢者は岩の上に、愚か者は砂の上に城を築く」というイエスの言葉(マタイの福音書)。イエスは最初の弟子に「ペトロ(岩)」と名づけ、天国の鍵を授けた。その骸はサン・ピエトロ(聖ペトロ)寺院の下に眠る。

7. ローマカトリック教会の没落/decline of Roman Catholic Church
Kingsはプロテスタントの宗教分裂、missionariesは十字軍遠征(crusades)、Seas Risingは出エジプト、Pillars of Saltはソドム崩壊。これなら「ローマ・カトリック教会聖歌隊」のくだりも符合する。

8. コールドプレイ自身/Coldplay
人気の絶頂に立つと、もう誰も本当のことは言わない。裸の王様。このアルバムで「もう一度ファンが“コールドプレイが好き”と胸を張って言えるようにしたかった」と彼らは言ってる。これは彼ら自身を歌った曲。

9. ジュリウス・シーザー/Gaius Julius Caesar
エルサレムの鐘と聖ペトロの鍵以外は全部シーザー。

10. ジョージ・W.・ブッシュ/George W. Bush
異郷の地はイラク。自由の名のもとに使徒=罪のない若者を大勢送り込んだ。敵は9/11後のアルカイダやタリバン。嵐は父の代の「砂漠の盾作戦(Operation desert shield)」? 嘘まみれの8年。Coldplayはイラク派兵に反対だったことでも有名。


11. 盛者必衰、万事オーライ/Everything is gonna be alright
奢る者久しからず。世界の頂点を極めた者が、それで因果を免れるかと言うと、そうは問屋が卸さない。天国の門の鍵を預かる聖ペトロは名前を呼ばない=天国には行けない。


12. イエス・キリスト/Jesus Christ
この「私」はゲッセマネの園で越し方を偲ぶイエス。「群集の歌」はイエスがエルサレムに入場した4月1日のパーム・サンデーで、このとき民衆は棕櫚を敷きつめ「ホザナ!(万歳!)」と救世主到来を讃えたが、「そこに着いた途端 一言も正直な言葉は出てこなかった」―つまりパリサイ人は嘘と策謀で彼を投獄し十字架にかけた。「聖ペテロが私の名前を呼ばない」はペテロにイエスが「あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう」と予言したエピソード(ルカ福音書14章29-30)。

13. フラれた男/man who broke up with girlfriend
彼女がいるとき自分は神に思えた。畏れを知らぬ傲慢な自分。だが、彼女は去って一人。時は流れ、どんな関係も永遠には続かない。砂と塩の柱=砂時計のように時は過ぎる。彼女がそばにいない時は嘘づくめだった。付き合ってると言っても誰も信じず「そんなわけないじゃん」と窓を叩き割った。「たった1本の寂しい糸」(彼女)のために友だちみんな失くした馬鹿な俺。ペテロも呆れて王になるセカンドチャンスはくれない。

14. クリムゾン・キングの宮殿/In The Court Of The Crimson King
とっさに連想。理由は不明。

15. 悪魔/Satan
「変わり果てた姿」は天使になって飛び立つサタン(「エゼキエル書」28:12-19)。ペテロが彼の名を呼ばないのは…悪魔だからさ!

16. ヘロデ・アンティパス/Herod Antipas
ヨハネの首をはねるよう命じた人。父ヘロデ大王から譲り受けた領地はローマ、イスラエルとも関係がある。ユダヤ総督ポンティオ・ピラトから来た処刑前のイエスを審問した。

17. エルサレムはイギリス/Jerusalem=England
ウィリアム・ブレイクの預言書シリーズ『エルサレム』より。And did those feet in ancient time Walk upon England's mountain green? 」-ELPも1973年にこの詩で曲を作ったがイギリスの国民感情を害するためBBCが放送禁止にした。

18. マクベス/Macbeth
っぽい。

19. フリーダ・カーロの絵/Title is taken from Frida Kahlo's painting
波乱の生涯を生きた美貌の画家フリーダの遺作=写真下=がタイトルの由来(リッキー・マーティンのvive la vida locaとは関係ない)。アルバム全体も2006年南米ツアーにインスパイアされた。

 
Frida Kahlo "Viva la Vida"-フリーダ・カーロ「生命万歳」


20. 鏡・剣・盾/Mirror, Sword, Shield: Ephesians Chapter 6
これは『エペソ人への手紙』第6章にある神の護り。剣は神の御言葉、盾は信仰、鏡は神の映し鏡イエス・キリストの生き方を見習え、という意味。道を掃く=人に仕える=足を洗うイエス。歌い手は、救いは自分の業績ではなく神の寵愛によってもたらされる、という悟りに至っている。信仰を歌った歌。

21. 騎兵隊(Cavalry)はCalvaryにかけてる?/Cavalry or Calvary (Golgotha)?
カルバリーの丘(ユダヤ語でゴルゴタの丘)はローマがキリストをはり付けた丘で、今は聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)が建っている。

22. リチャード1世/King Richard I
「新王万歳」とあるのでフランス革命ではない。12世紀末十字軍遠征したリチャード1世ではないか。勇猛果敢で獅子心王と恐れられ、弟ジョンと王位を争った。

23. テンプル騎士団/Knight Templar

24. ダビデとゴリアテ/David and Goliath


[SongMeanings.net]


Posted by satomi at 10:21

It's a very sad news...

I kind of knew that he needs some rest...: nobody could sustain that much pressure and attention.  I know I can't.  Unlike journalists working for mainstream media, bloggers are too vulnerable to this sort of insults and violence, and it's not his fault at all.

His writing style is cynical, but even when he writes negative posts, there's always been a certain trust in humanity and possibility that the negatives turn positive. He's swift to reinstate what he writes if things change, and there's no such a thing as final judgement.  Everything changes 24/7, and that's the strength of blogging, but... as anyone can imagine, it's really consuming.  - I hope he'll regain what he had before and come back soon.

今朝新聞を広げて驚いた。「マイクが休養宣言」とある。

出張先で見知らぬ人にいきなりツバを吐きかけられたのが直接のきっかけというが、前から嫌がらせや脅迫はあったみたい…。

慌ててTechCrunchを見てみたが発表はどこにもない。記事で引用されている部分を検索にかけて初めて出てきた日本語訳)。ブログのトップに出ないよう、コメント機能オフで昨日ひっそり投稿していたようだ。以下はマーキュリーの訳。

"TechCrunch founder Mike Arrington to take a break"

by Scott Duke Harris, Mercury News

ハイテクニュースのブロゴスフィアは熱狂と敵意渦巻く圧力鍋だ。心臓麻痺の原因と言う医者もいる。このたびTechCrunch創設者マイク・アーリントンを襲ったのは唾かけ。これには氏も、「ブログ生活はつば吐きかけられてまでやる価値のあるものなんだろうか?」と考え込んでしまったようだ。

氏は水曜、欧州から異例のプライベートな書簡を発表し、少し休暇を取って将来のことを見つめ直したいと伝えた。決断したきっかけ、それは火曜に独ミュンヘンでハイテクカンファレンスを去りぎわ氏を襲った事件だ。

「誰かが歩いて近寄ってきて、かなり恣意的に私の顔にツバを吐きかけた。咄嗟のことで何が起こったのかも分からないうちに向こうは踵を返して人ごみに消えた」

これはニッチな業界でTechCrunchが収めた成功に伴う嫌がらせの極みだ、と氏。昨夏は氏とその家族に“心のバランスを欠く人物”から殺しの脅迫が何度もあった。「両親が生命の危険に怯え、息子が何故、どう、こんな地位に収まってしまったのか理解できずにいる姿を見て、私も人が変わった。もっと人を許さない人間になってしまったんだ」。

今回の事件について氏はこう宣言した。「つばを吐きかける行為には一線を引かせてもらう。これは一歩間違えば、遥かに凶暴なことにつながり兼ねないことだ」

こんな嫌がらせがあるのも、デジタル技術の業界でノンストップの対話の場を提供しているTechCrunchの力がそれだけ強大な証拠と見ることもできる。comScoreによると氏のサイトは12月期、ユニークビジター220万人だった。アーリントンはスタートアップを紹介する催しの重要な世話役であり、企業に“Crunchie”アワードも授与している。また、そうした活動を通して叩かれる標的にもなった(TechCrudというパロディーサイトは“Michael Arrogant”が執筆者[Crud=嫌なやつ、Arrogant=傲慢な])。

報告の中で氏は、襲撃犯はきっとTechCrunchに記事を書いてもらいたいのに記事の売り込みを氏が避けたのに腹を立てたハイテク起業家ではあるまいか、と推理している。「これまでにも鷲掴みにされ、引っ張られ、押し込まれ、あるいはイベントで暴言を浴びせられたことはある。が、ツバを吐きかけられたことは一度もなかった」

氏は自分の仕事は「感情が犠牲になる仕事」だと愚痴をこぼしてもいる。

「もう今では仕事がとても楽しいとは言えないよ。…本当に信用できる相手と分かるまで、人のことは信用しない。そこまで人が変わってしまった。TechCrunchを始める前は、世の中の人はたいがい根は善い人だと思っていた。信用できない相手と分かるまで人は信用するだけの価値があると思っていた。それが今はどうだ。全く正反対だ」

そこでダボス世界経済フォーラムの取材が終わり次第、休みを取って、「自分の人生、何に費やすべきか、もっと良く展望してみたい。…ビーチにでも座って。どこかiPhoneとラップトップから遠く離れた場所で」と話している。

氏を年がら年中叩くゴシップサイトValleywagは、案の定、意地悪な反応だ。オーウェン・トーマス(Owen Thomas)は、「自称スタートアップ・キングにとって(唾液攻撃は)自らの威信に関わる許しがたい行為。だから王位を放棄したいんだってさ」と書いている。

が、ウェブメディアサイトMahalo創設者の友人ジェイソン・カラカニス(Jason Calacanis)はサイトで、唾棄事件と殺人予告が危険な転換の予兆ではなかったかと疑問を提起し、こう読者に問いかけている。 「ブロゴスフィアの憎悪と攻撃性が、実生活にまで沁み出している、そんな流れがあるとは思わないかい?」

―人間不信が癒えて一日も早く復帰できるよう、祈りたい。


Michael Arrington "Some Things Need To Change" [via Mercury News]

Posted by satomi at 10:03

 

President Reagan, in a moving broadcast to the nation that afternoon, paraphrased a sonnet written by John Gillespie Magee, a young American airman killed in World War II: 'We will never forget them nor the last time we saw them this morning as they prepared for their journey and waved goodbye and 'slipped the surly bonds of earth to touch the face of God.' -
TIME
今朝ラジオで、「今日はスペースシャトル・チャレンジャー号が爆発した日ですね。1986年1月28日。JFK暗殺同様、“あの時なにしてた?”とみんなの記憶に残る悲しい歴史的事件でした…」と話していた。

あの映像が記憶に残った理由のひとつは、民間人初の高校教師クリスタ・マコーリフ女史が乗る姿をひと目見せようと、NASAが学校に衛星中継を設営したから。大勢の子どもたちが教室に集まって生でブラウン管を見守っていた。

ケーブル生中継はCNNだけ。その録画の解説には「9-13歳の子どもの推定48%近くが生で見ていた。全国民の17%はライブ視聴し、1時間以内に事故を知った人は85%に上った。ある調査によると、その伝播スピードは1963年のJFK暗殺、1945年のFDRの訃報に次ぐものだった」とある。

当日午後、レーガン大統領は全国民に向け演説を行い、第2次大戦中イギリス上空で衝突事故で亡くなった若き米人飛行士ジョン・ギレスピー・マギーのソネット『ハイ・フライト』の一節を引いてこう語った。
彼らのこと、そして今朝最後に見た彼らの姿を私たちは決して忘れないでしょう。冒険に旅立つ仕度を整え、さよならの手を振り、「地上の束縛から離れ、神の御顔に触れんとする」彼らの姿を。―TIME
以下の動画は、宇宙飛行士にずっと憧れ、レーガンに民間飛行士を乗せるよう働きかけた歌手ジョン・デンバーが、亡くなったクルー7人に捧げた『Flying for me』という歌(via)。旧ソ連のミール宇宙基地に行く話もあったぐらいだから本当は自分が乗りたかったみたいね…。

そのジョンも1997年10月にはモントレイから海に飛び立ってすぐ、自分で操縦中の小型機Long-EZが墜落し、死亡している。


John Denver's tribute to the Challenger crew "Flying for me".
In 1997, John was also killed in plane crash in CA.
-R.I.P.

Posted by satomi at 23:55

TechCrunch『Google社員が辞める理由』(原文)の長文引用で未訳のまま残ってるところだけ訳してみた。日付けは2008年5月28日から10月6日。名前は伏せた。


From: A
Subject: Re: で… なぜ会社辞めたの? いや、真面目な話どうよ。

実は送ろうと思う前に手が勝手に送信ボタン押してしまったんだけど…僕はマイクロソフトを辞めて2005年にグーグルに入社した。働いたのは10ヶ月。やる気なくしてしまって。あんな仕事最初から選ぶんじゃなかった。ずっと幻滅のし通しだった。そう、みんなと同じで自分で自分を惨めな安売りに出したの後悔して、それが成績にも響いた。

前に言ってた通りさ。グーグルは人事採用手続きをまるで祝賀式典のように進める。非情なまでの手際の悪さ、延々と待たせること、それが完璧な優等生の動かぬ証拠と言わんばかりに。そりゃ完璧かもしれないけど僕ならマイクロソフトの採用プロセスの方がいい。時間もグーグルに比べほんの少しで済むし、それでいて集まる人材のスキルが低くなるとか離職率が高くなるという結果にもならないし。

この際だから言わせてもらうけど、レジュメいまだにラリー・ページが審査してんだぜ。あれでよく株主から暴動が起きないよ。あれほどの地位にある人間がレジュメ審査なんて、これはもうスキャンダラスなまでの時間の無駄遣いだ。“妙な性癖”で済む話じゃないと思う。

みんなと同じで僕もグーグルで働くために減給のオファーをのんだ。引越し手当てはひどいもんだった。福利厚生もね(マイクロソフトに勤めてた頃は自家保険制度なので、保険診察で患者負担分は払わなくて済んだんだよね)。

カークランド支社のTGIF(Thank God, it's Friday!=花金)で社員が一度エリック・シュミットにマイクロソフトの福利厚生パッケージの方がリッチですよ、って言ったんだ。するとシュミットが心底驚いたと言うんで、こっちも心底驚いたさ。彼は大勢が見てる前で福利厚生を同レベルにすると約束した。で、HR(人事)に相談したら、それだとグーグルに年間2200万ドルの経費がかかるという説明だった。そこで約束は放っぽり出して、またいつもの耳タコの十八番に戻ったのだよ(「グーグルで働く人たちは、金のために働いてるんじゃない。世界を変えたいから、グーグルで働くんだ!」)。あれっていつも思うんだけど、一介のビリオネアが言う台詞にしてはちょっとルイ14世みたいじゃないかな。

今もあの説教臭い態度思い出すたびにゾッとするよ。

From: B

Aさんは書きました:
<で、HR(人事)に相談したら、それだとグーグルに年間2200万ドルの経費がかかるという説明だった。そこで約束は放っぽり出して、またいつもの耳タ コの十八番に戻ったのだよ(「グーグルで働く人たちは、金のために働いてるんじゃない。世界を変えたいから、グーグルで働くんだ!」)。あれっていつも思 うんだけど、一介のビリオネアが言う台詞にしてはちょっとルイ14世みたいじゃないかな。>

グーグルで働いてるときは僕も似たようなイライラに遭遇したよね。―あの簡易キッチンから食べ物どんどん減らされた時も理由のひとつはコストという話だった。―確か記憶では“1日数千ドル”という統計引き合いに出してたと思うけど、あんなデタラメ、僕は全然納得できなかったね。

だってさ、利益の数字、見てごらんよ。グーグルの2006年(僕が辞めた年)の純利益は30億ドルだ。年間2200万ドル? *利益*の1%じゃないか。“1日数千ドル”? 仮に1万ドルと見ても、まだ余裕で1%未満だ。

利益を2%分減らして社員がずっとハッピーになるなら…まあ、僕なら選ぶ方はもう決まってるけど。なんか、グーグルはますますペニー玉1枚の細かいことにうるさくなって、ポンド単位の大きなことには疎くなってたような…それがとにかくまずい状況に思えたんだ。

(でもグーグルの信用のために言うけど、新しいカフェがオープンして食べもの絡みの問題はだいぶ解決したよ…僕が辞めた後だけど。*溜め息*)

-B

From:C

どっかで聞いた話だなあ(僕もカークランド支社勤務だったし)。
確かにグーグルは僕がこれまで働いた会社の中では採用手続きにかかる時間は最長だった(レジュメ審査から初出勤まで大体5ヶ月)。

面接プロセスも玉石混合かな。僕は何故かWindowsデベロッパーの採用候補になってしまったんだけど、面接で一緒になった連中はみんな何故だろうねって首かしげてたよ。初っ端のコーディングではだいぶひどくトチってしまったけど、その後は同じ面接組で経験・知識で僕に並ぶ人がいないのは明白だった。そうかと思うと次に組まれたカークランド支社長面接では、的を得た納得できる質問ばかりだしねー。

前の人たちと違って、僕は給料的にはハッピーだった。健康保険も(ハッキリとは書けない事情があって)自分用のを会社のとは別にキープしてたから、それはいいんだけど…

あと僕が驚いたのは、一人の面接官から次に引き継ぎがなくて、グーグルがそれを誇りに思ってるところかな。:マイクロソフトなら一人分でも評価引継ぎミスがあれば、もっと適任の面接官を選ぶなり、諸々の調整の好機にするんだけどね。まあ、僕はてっきり自分の面接・採用プロセスが特別なんだとばかり思ってたよ。

From: D

僕もグーグルはたった5ヶ月で辞めた。

中に入った途端、巨大なサイボーグに飲み込まれる気がしてね。

本当だってば。みんなラップトップでカチャカチャやってんの見てたら、まるで自分が存在しないような気になってしまった。

でも僕は製品レビューの打ち合わせでラリーとセルゲイには会ったけど、あのガイ2人に関しては良い話しか出てこないよね。

報酬については、前の職場の稼ぎと同じ条件にしてもらうまで、かなりネゴが必要だった。

でも、オプション(新株予約権)はあんまりもらえなかったなあ(オプション180株分に330gsuという感じ)。

グーグルで僕が妙だと思ったのは: 外にいる時は、あそこで一度働けたらアレもコレもできるのに…とビッグなアイディアがいくらでもこんこんと湧いてくること。

で、いったん中に入ると同じこと考えてるグーグラーが他に1万8000人(僕がいた2008年2月当時)いるんだな、これが。

App Engine公開したのは良い経営判断だと思う。:これからはあんなにたくさん人を雇ったり、ちっちゃなガレージの連中買収する必要もないわけだ。デベロッパーは今やGoogle OSでグーグルのために無料で開発してくれるんだから

最後にひとつ。: グーグルは箱(ブラウザ)の中で物事を考える。それはすごく感じた。それも辞めた理由のひとつだね。(窮屈過ぎるよ)

ブラウザでできることを拡張しよう、しようと、あれだけプッシュするのも、気持ちは分かるよ(Gears、Earth専用プラグイン)。

チアーズ。

From: E

ハーイ、フレンズ:

そうそう、人事のことはAの言う通り。僕も、グーグル採用手続きがノロいという意見に全く同感だ。分かるよ、毎日毎日記録的な数の求職依頼が来るんでしょ。でも、それでもやっぱレジュメが“ブラックホール”に消えて返事が半年こないと本当に気持ちがガックリくるよ。それに退職手続きも一度きちっと全体を改善・整備しなくちゃね。

グーグルで働くのは金のためじゃない…というエリック・シュミットの言ってることは理解できる。グーグルの仕事は確かに良い経験だからね。でも社員の特典をほかの大手並みの水準まで改善できたら、ある程度離職率は下げられると思う。離職は今差し迫ってグーグルにとって大きな問題じゃないだろうけど。

もっと書き込め!



From: F

私も採用手続きは同じぐらいひどかったです。 ―結果が出るところまでは(グーグル基準では)普通みたいですけど。「この際だから言わせてもらうけど、レジュメいまだにラリー・ページが審査してんだぜ。あれでよく株主から暴動が起きないよ。あれほどの地位にある人間がレジュメ審査なんて、これはもうスキャンダラスなまでの時間の無駄遣いだ。“妙な性癖”で済む話じゃないと思う。」―まったくだわ。

私はシアトル支社の営業職向けに2004年8月に面接を受けました。面接は典型的な13+(13時間超)。マウンテンビュー本社に日帰りで訪問しました。誰かお昼に連れてってくれるという話だったのに、代わりに彼女に会議室に連れ込まれて面接です。

結局その日は4pmに空港戻るまで、1日中食べられずじまいでした。

面接(複数)は無事通過したんですが、3週間経ってもまだリクルーターから採用委員会の結果報告がないのには驚きました。やっと電話がきたと思ったら落ちたという知らせ。理由は今の仕事が客室乗務員(FA)だから。ちょうど4ヶ月前にFAの仕事を始めてたんです、経営グループに入る良い踏み台だと思って。その後、航空会社が経営をダウンサイズし出したので、グーグル・トラベルの営業職に志願したんですけど、採用委員会のエリート主義のメンバーから見たら添乗員なんて頭の悪い職種の人間、逆立ちしたってグーグルでは働けないってことなんでしょうね。

私が幸運だったのは、リクルーターの方が「こんなの信じられない性差別だ、人事と戦って臨時で雇ってもらえるよう掛け合ってみるよ」と言ってくれたこと。3ヵ月後、言われた通り前職の記述を削除して、4ヶ月間“旅行中”ということにして委員会に書類を再提出したら、ビンゴ! フルタイムに採用が決まったのです。あとは3年以上勤めて、その間に2回昇進も経験し、「Google Luminary(グーグルの光、有名人)」と呼ばれるまでに! ラリーが人柄の読める優秀な審判で本当に良かったです~。

そんなレベルのお役所仕事は、しかし、グーグル時代はほぼずっと感じていましたね。ライフスタイルが変わってオースティンに引っ越したのを機に会社は辞めました。引っ越す前はTravel Vertical配属という約束だったのに踏み倒されて。本当にがっかりしました。同僚も大好きだったし、グーグルには素晴らしい人が1トン分もいますからね。でも、あそこの上司には変更を迫る権限なんてないんです。役員にマイクロマネージ(微細管理)されちゃってるので。でも新しい会社に移って今はとてもハッピーですよ。―お給料も倍になったし、スタートアップカルチャーの良いところをまた満喫してます。


From: G

グーグル採用後シンガポール支社勤務になった者です。グーグル・インターナショナルとグーグルUSが別物と気付いたのは、割とすぐでした。提示された報酬はシンガポールで食べていけないぐらい低かったので、もっと良さげな仕事のオファーがあった時点で辞めました。グーグルは人道的なマッピング事業やデジタルライブラリでは重要な仕事をやってると本当に思いますよ。でも私にはグーグルの一般イメージと職場の行動がかみ合わない気がしたんです。彼らがやることの中には、とても“グーグリー(グーグル的)”とは呼べないこともありました。


From: H

このグループ、このスレ、楽しいですね。

私の採用プロセスはだいぶ違って…はや過ぎたんです! 前の職場を離れる用意が実はできてなかったのにグーグルのリクルーターから電話があって。彼女相手に電話に出なかったら、それこそ馬鹿みたいでしょ。

マウンテンビューで丸1日かけて面接を受けて、何度か電話で話して、もう次には電話でオファー提示ですよ。 今思うと最初から受けるべきではなかったんです。グーグルで11日丸々働いて、また元の会社(今の会社です)に戻りました。

飛びつく前に、もっといろんなことを質問して、自分が管理するチームにも(少なくとも何人かには!)会わせてもらえるよう頼むべきでした。が、グーグルの雇用者としての評価はもはや伝説です。2つの間で気持ちが揺れると、「グーグルが私を求めているのよ。あそこに雇われるのがどんな大変なことか、知らない人はいないわ。こんなチャンス飛びつかないわけにはいかない」って思っちゃって。悪感情はないです。―グーグルは素晴らしい会社ですし、革命的なこともやっていて、社員は頭の良い人ばかりです。2004年にはあそこの株も買ったことだし、今後も大成功が続くよう願ってまーす

チアーズ!


From: I

黙って見てきましたけど、スレに書き込んだ人たちのネガティブさにはビックリです。全然違う私の経験も書いときますね。そりゃグーグルも完璧ではありません。マネージメントも完璧ではないし人事も完璧ではないとかありますけど、その辺にある会社の大半に比べたらグーグルの方が物事の対処はおおむねベター、スマーター、フレンドリアーです。

私は2003年採用組。一部のみなさん同様、手続きは長くかかりました。正規採用前に4ヶ月近く契約社員として働かされたんですが、それはグーグルが私にチャンスを与え、私もグーグルにチャンスを与えるということだし、私はとても嬉しかったです。

その後は何百万人という大勢の人に影響を与える最先端技術のクールなプロダクトを各種担当しましたが、そんな話はいいですよね。ここでは仕事と生活のバランス、仕事の満足度の話が主体だし。私はグーグルではあんなこともこんなこともできたと思い返すだけで胸が一杯になります。バラク・オバマやアル・ゴア、ヒラリー・クリントン、コリン・パウエル、マルコム・グラッドウェル、ジミー・カーターの講演を聴いて、空中ブランコのクラス取ったり、Charlieのカフェでジョン・レジェンドの生演奏聴いたり、チョコ・トリュフのお料理習ったり、グーグルのダイム(銭)で毎年タホにスキーにも行けたし。こんなのほんの一例です。形式ばってなくて、居心地が良く、安心で、自分の支えになってくれる、そんなグーグルの職場環境が楽しかったのは言うまでもありません。—ほかの業界や会社にいる友だちの職場環境とは雲泥の差ですよ。

グーグル退社後の悪感情は、入社時期や勤続年数に関係あるのかな、と考えてしまいますが、これはやっぱりあるようです。私はきっと勤め始めた最初の数年間の印象が余りにも強くて魔法のように見えてるんだと思いますけど、グーグルで過ごした時間は今でも本当に宝物です。

会社は5年近く勤めて数週間前に辞めました。著しく異なるキャリアの道を進みたいと思ったからです。もちろんグーグルのやり方に不満を感じることもありました。自分のプロジェクトや担当が不足に感じることもあったし、合わないマネジャーたちも確かにいました。でもそれもこれも含めて — すっごく楽しい経験でした!
—–
あと報酬の問題に関しては、グーグルはグーグルなりに調査して、ベストな人材を引き寄せる相場なりの賃金を払ってたように思います。優秀な候補が「そんな給料では暮らしていけない」と断れば、嫌でも上げざるを得ないでしょ。


From: J

みなさんと同じで僕も採用手続きはひどかった。グーグルは定評があるので、3年半働きました。 自分の勤務先と仕事にはプライドを持ってましたね。他の会社に行ったらペイはもっといい、それは分かってたけど、右の人も左の人もとにかく才能がすごいんです。とても勉強になったし、グーグルで過ごした時間で得たものは大きいです。

友人・家族に何故辞めるのか訊かれた時、ふと浮かんだのが車のアナロジー(喩え)です。

車Aは事故安全評価が5ツ星で、燃費も良く、メンテのコストも安く、性能も良い。車Bは携帯電話用のブルートゥース接続、カップホルダー10杯分、セクシーな外観の計器パネル、高級サウンドシステム、DVDプレーヤー、シート専用ヒーターも装備してますが、燃費は悪く、性能も悪く、安全評価も悪く、メンテは高くつく…等々。

世の中には本当に大事な部分…安全性・性能・サービス性で買う車を決める人もいれば、“カップホルダーが何個ついてるか”で選ぶ人もいます。グーグルはセクシーな機能はなんでも揃ってるのに、本当に大事なものがほとんどないんですね。娯楽、課外活動、“グーグルのために働くこと”について語り合うことでグーグルの仕事はほとんど成り立ってるようなものです。

以上が僕の$.02(取るに足らない意見)。


From: K

僕の悪口はほぼ全部マネジャーが原因。彼はマウンテンビューで僕のオリエンテーションのグループにいた人で、その時は良い卵に見えた。ソフトウェアエンジニアにとってグーグルは人に邪魔されずにすごい仕事ができるすごい職場だけども、それとちょうど同じでマネジャーは人に邪魔されずに完璧なジャーク(ムカつく奴、とんま)になれるんだ。グループの(僕より先に辞めなかった)他のメンバーは、グーグルで働くためならなんでも耐えることができると考えた人たちだけど、マネジャーが僕とやり取りする時に特に理性を失う点には気付いていた。半年勤めて会社行くのが怖くなかったのは2日だけ。僕のマネジャーは他のマネジャーが誰も僕に話しかけないよう手を回していた。オフィスのヘッドが町から出ると、その途端、僕に八つ当たりを始めるんだ。人生は短い。ジャークに付き合ってる暇はないので、辞めるほかなかった。

自宅勤務とか他のマネジャーなら仕事も本当に楽しかったと思う。でも仕事も上司も、僕に選択の余地は与えられなかった。


From: L

古くからいる人と新しく入った人の間の格差もそうだけど、エンジニアと非エンジニア、マウンテンビュー(MV)本社と非マウンテンビューの間にどれぐらいの差があるのかな。

僕がグーグルでエンジニアとして働き始めた当時は、まだマウンテンビューオフィスしかなかった(僕の記憶が正しければ、NY営業オフィスは同じ月に開設されたと思う)。 グーグルは当時確かに理想の職場に見えた。エンジニアになりたいなら、やっぱりあそこで働きたいと思うだろう。でも確かに問題もあった。もう当時からね。ほとんどの問題は会社が大きくなるにつれ悪化したと思う。

採用プロセス:
グーグルの採用プロセスでは、マイナス評価を誤って出すことが多い傾向がある。社員からの推薦状ではなく自分でレジュメを提出してたら僕も入社できたかどうかは分からない。僕のGPAは3.7だし、グーグルの足きり線は(少なくともグーグルの歴史上のある時点では)3.8だった(僕の出身校は難関で今年やっと創立以来6人目の4.0 GPAの学生が卒業したばかりだ)。正直この制限が今も残ってるかどうかも分からない(たぶん無いだろう)けど、これは単にグーグルが面接の人数を任意に減らすためやっていたことの一つに過ぎない。

働き出して気付いたのは、僕のチームのメンバーが面接官じゃなくてラッキーだった、ということ。C++は2年使ってないし僕のC++のスキルは実はそんなに優秀ではなかった。彼が面接官だったら見事に落ちてたと思う。結局彼の後釜に入って、それまで彼が手作業でやってた仕事のほとんどを自動化したので、僕を落としてたらそれは自分の間違いだって彼も言ってくれたけど。この事例で面接官が少なくとも一人は多少なりとも正当な判断ができるようになってたんなら嬉しい。でも、古くからいる人は面接では難問を出さなきゃいけないと思ってるところがあって、“難問”というとトリビアクイズとか頭の体操を出す人が多い。どっちも面接の目的には全く関係ないんだよね。

グーグルのライフスタイル:
マウンテンビューも昔は飯が旨かった。チャーリーが使ってるのは70人分料理していた頃と同じちっちゃな厨房のままなのに、カフェでは400人が食べている。この状況に及んで、ちょっとクレージーになったんだ。食事の質は予想したほどには落ちなかったけど、ここ数年グーグルは社員が増え過ぎてるということを示す数多ある事例のひとつだね(僕は料理人は幸せなままにしたげた方が…って思うんだけども…)。

フードと切り離せないのがグーグルのライフスタイル。:夕食まで会社に残るなら、食事後も残業する方が好ましく、食べてすぐ帰るのは顰蹙とかね。僕から見たら、多くの人は夕食の直前か直後にだいぶ長い時間ダベってるだけで全然生産的じゃないと思う。20代が主体だからいいけど、家族持ちで集団に馴染めない人は可哀想かな。僕が職場に長居しないのには僕なりの理由があって、グーグルの社交シーンにはそんなに深入りしなかった。僕の経験では、グーグルに四六時中いる人の方に結局は、もっとおいしいプロジェクトや担当が回っていた。(もちろん中には仕事中毒の人もいたよ。僕は会社以外の付き合いを諦める気はなかったし。でも、ひいきもあったと思うな)

エンジニアとその他大勢:
他のエンジニアと違って、僕は社内のあらゆる部署の人と話さなくてはならない仕事だった。法務顧問、マーケティング、広報、プロダクトマネジャー、エグゼキュティブ、エンジニア…。 入社時期も早かったので営業の知り合いもたくさんいた。給料に関してはグーグルの次に大きい仕事の引き合いより提示額は35%高かったので、それは運に恵まれたと思う。でも確かに普通の人の待遇とは違った。グーグルの報酬についてどう思うか、大勢の人に何年も話を聞いてきたけど… エンジニアと非エンジニアの間ではだいぶ食い違いがある。僕が話したAdWordsサポート担当の人たちは大体の人が待遇にブーブー文句言ってたよ。

仕事内容に釣り合わないほど学歴が高い社員ばかり(実際の業務内容に比べるとね…。グーグルは学歴がムダに高い人を雇うことにプライドを持っている)ということもあるし、他に当たれば楽勝でもっと高い給料の仕事に就けるということもある。では何故残るのかと言うと、よく聞くのはグーグルで何年か働くと、就職市場でレジュメにぐんと箔がつくから、という理由だった。

さらに、ここには契約社員はカウントされていない。僕がどうしても理解できなかったのは、何故リクルーターが全員、契約社員なのか、ということ。グーグルには当分採用が鈍化する兆しもないのに。全員契約だと人が頻繁に入れ替わるのでリクルーターも新人リクルーターの訓練にそれだけ多くの時間を割かなくてはならない。(採用手続きに若干の遅れが生じる理由は、これである程度説明がつくよね)

マネージメント
僕が一番ムカついたのはグーグルのマネージメント…というかマネージメントの欠如だ。勤めて最初の数年はいろんな上司の下で働いた。不人気な上司にも最低一人当たったし。そのせいで、昇進しようなんて思わないのが身のためだぞ、と何度も言われたよ。辞めると言っても配置換えもしてもらえなかった。僕の判断でログ記録システムが正常に運用できるまでローンチを遅らせたことも何度もある。それほど僕の技術的判断は尊重されていたのに。他の技術グループに相談しながら進めていたのに。この件はまだ書き足りないけど、全部書いたら単なる悪口に聞こえるだろうし、この辺で。

本社から遠い支社
マウンテンビューで3年勤務後、NYに異動した。ちょうど遠出が増えだした頃で、南カリフォルニアで大学の同窓会の活動もあったからサンタモニカ出社もしょっちゅうだったし、兄弟がシアトルにいる関係でカークランド支社に出社したことも何度かある。マウンテンビュー本社以外の“グーグル・エクスペリエンス”はいわば別物だ。マウンテンビューのカルチャー・バブルの外にいるだけで急に真面目に取り合ってもらいづらくなる。米国外のグーグルがどうなのかは正直なところ想像もつかないけど、時差が3時間の距離でもマウンテンビューからのアテンションは得にくい。

本当はもっと短く書くつもりだったのに長文になってしまったね。でも、僕が言いたいのはグーグルで働くことに対してネガティブな印象を持つ人たちにはそれなりの理由が沢山あるということ。良い経験をもつ人にもそれなりの理由が沢山あるのと同じ。


From: M

博士号取得のため辞めた者です。グーグルの仕事は好きだったし、Iさん同様、私もあそこで過ごした時間は宝物ですが、辞めた時には疲れ切ってストレスも貯まってました。インターン入社は2003年6月で、半年後、素晴らしい上司のJさんが追加面接抜きでフルタイムの仕事をオファーしてくれました。私が無事学校を卒業してグーグルで働き続けられるよう人事も相談に乗ってくれて、本当に私の後ろ盾になって私の最善の利益のためしてくれてるのが実感できました。

私にとって問題は、クレイジーで無責任なプロダクト戦略のプロセスです。一方ではリスクの高い仕事をやるよう命じておきながら、他方ではチャンスに手を出すなと止める。私は完成度20%のプロトタイプの段階からGoogle Page Creatorの仕事を任されました。また、Google Notebookはなんとか成功に転化できると、膨大な時間をかけて自分に言い聞かせ、膨大な労力を注ぎ込みました。こうしたリスクの高い、難しいプロジェクトに取り組むことは長い目で見ればプラスですが、誰も私には「あのさ、このプロジェクトはリソースかけるほどの価値ないと思いますよ」とは言ってくれなかったんです。私はプロジェクトに全身全霊で打ち込むタイプなので、そうなるとリスクの高いプロジェクトであっても自分が信じるプロジェクトなんだから良い仕事をしようと膨大なエネルギーを注ぎ込むことになります。ところがサポートは不安定で戦略も揺れます。それに対し自分にはなんの直接的権限もありません。そういう状況をくぐり抜けていくうちに、なんだか膨大なエネルギーをムダにしたような気がしてしまったんです。

私が辞める約1年前には、チームに大きな管理体制の見直しもありました。パイプから次に何が落ちてくるか、次に辞めるのは誰か…など、将来予想にチームの時間を取られ過ぎてエネルギーをムダにしてるように感じました。ユーザーエクスペリエンスのデザインには賢く有能な人が大勢いるのに、プロダクトマネージメントとの関係が実に不透明なばかりに、その不透明な波の上でずっとサーフィンしなきゃならない、みたいな。

でも良い面もあって、勤務時間の20%の自由時間は本当に有効に使いました。最初の2年間は自分の仕事が報われ感謝されてるという実感がありました。最後の2年間は報われないにしても尊重はされてましたよ。平日も本当に知的刺激を受ける日が多かったです。マネージメントや経営陣のカルチャーは変ですけど、グーグルのマネジャー陣は企業ワールドの略奪者ではない、その点ではトップレベルだと思います。

院進学を決めたのはグーグル勤務1年目ですけど、楽しくてついつい進学は*二度*先延ばしにしてしまいました(実に間の悪い延期でした)。

でも最後は、絶えまない変更、一貫性のない管理にウンザリでした。昔のグーグルが雇った人たちのようなタイプ ―コロコロと態度を変え、プロジェクトの成功を自分の手柄にしようと突進してくる人たち― が今のグーグルに必要かどうかも、私にはよく分からなかったです。― 1列に足並み揃えて歩いて会社を統制下に維持する方が得意な人たち。私は、あのカオスの世代に居合わせた一人です。


From: N

みんな大体出てくる話は同じだね…

僕のケースはZに似てる…

採用手続き完了まで2ヶ月かかった(他の人よりは短いかな)。IBMからも待遇のいい仕事のオファーが来てることはハッキリ伝えた…が、提示されたのは前の職場と同じ給与だった。… そのことで在職中はずっとモチベーションが削がれた。入社したのは、会社の名前と評判があったから。あとは日中のシフトで働くオプションもあったのが理由だ。

6ヶ月間まともなメンター(指導者・相談役)もつけず、在職9ヶ月もしないうちに上司は僕の成績に不満を持った。マネージメントは常に「もっと努力しろ」と力説した。つまり、「もっと残業しろ」。…グーグルMV(本社)は違うかもしれないけど、インドはこうなんだ。

残業しないと昇進もない。昇進しないと昇給もない。

IBM蹴ってグーグル選んだ自分が悲しい。…安月給、仕事もないし、チームのスピリットもない、12ヶ月働いても賃上げはない、家族と仕事のバランスもない。それもあって会社は辞めた。グーグル辞めて5ヶ月、まだ失業中だけど、辞めたのは正解だったよ(Field Techとしてグーグルで働くぐらいなら失業の方がまだマシ)。

プラス面はグーグラーの同僚がPCやラップトップ直すの手伝ったり、クエリーを手伝うのが楽しかったこと。でも、Field Techは面白い仕事から離れたところでゴミみたいな仕事を一手にやらなきゃいけないんだ。Jの(車の)喩え、いいね。…良い判断だ。

チアーズ。


From: O

Iの意見に賛成。グーグルは2002年に入社して、アムステルダム支社でオランダとベルギーの営業オフィス立ち上げをやった。あれは僕の人生最良の時代だった!

採用まで9ヶ月待たされたけど、絶対に待った甲斐はあった。

面接は当時3回だけ。3回目は面接官がOmid氏だったからラッキーだったのかも。9ヶ月待ちぼうけ食わされるのが難題だったけど、グーグルはとても特別なものだと分かってたので我慢して待てたし、絶対に待った甲斐はあった! 

採用プロセスが苦痛なのはその通りかな。でも採用プロセスは難しくなきゃ。グーグルはみなさんより頭のいい人を雇うプロセスを維持するんだからね。頭の良い野心的人材をこんな大勢抱えてる企業は世界にそれほど多くはないよ。

社内のエネルギーと起業的な部分に見合う環境を整え、尚且つ社内で成長できる機会を社員に与えなきゃならない、そこが難しさ。人事採用プロセスはずっと頭の痛い問題で、そこんところは「変わるべき」という意見に賛成だ。グーグルは権力を分散し、マネージメントにもっと権限を与える過渡期にあるのは知ってる。米国外もそうだ。でも忘れちゃならないのは、グーグルはまだ生まれて10年足らずの従業員1万6000人、年商200億ドルの会社だということ。成長に痛みはつきものだしね。

こうした数字に加えて、グーグルには成績優秀な社員を厳密に審査するモデルがあるし、社員の質は極めて高い。すると全員同時にハッピーにできないという問題が起こる。これはもうね、数の問題なんだよ。グーグルが数字に強いのは認めるでしょ、ね?

グーグルは5.5年勤めた。500-600人の小さな会社だったのが、今や1万6000人の大企業だ。何度も言うけど、あれは僕にとって最高の時代だったよ。

繰り返しになるが、人事はもっと地方に分散すべき。全部MV(本社)の承認を通す必要はない。MVからの承認には長くかかるし、地元オフィスの権限はほとんどない、これでは困るし時間もかかって社内の士気にマイナスに働く。

グーグルで働いて、大過なくグーグルを辞めることは、キャリアの大きな踏み台になる。グーグルで得たナレッジは巨大だ。僕が知ってる中でこれだけのナレッジを抱えている会社は多くない。だから、とことん利用しちゃおう!


From: P

Xさんは書きました。:
>僕も自分のリスト返信したい誘惑に駆られるんだけど…ちょっと知りたいんですよね… この情報みんなどうなるんでしょ? これ読んで誰も何もしない(つまり情報収集して要約を取締役会に戻すとか、対応してくれる人に持ち込むとか)なら利用価値ないだろうし…>

現時点では、こうした意見を抱える人間がいることは経営執行委員会の耳にも入ってると思う。実際、僕が出たTGIF(花金)の席で何回かラリーとセルゲイが採用プロセスについて質問を述べていたし、他のTGIFでは社外向けにプロジェクトの乗り換えは容易だと吹聴してるのに実際難しいのは何故なのか、その理由を別の幹部たちが説明していたよ。インタビューであれをどう語るべきか僕も長い間、じっくり考えてきたけど、問題はグーグラーが「常に問題を見事解決する完全無欠の“A”プレーヤー」と見なされていること、これも大きいね。それが本当な部分もある。:ここでは僕ら一人ひとりが苦い経験談を書いてるけど、全く同じ状況に陥っても満足する結果に終わった人もいるんだよね(我慢して口を閉ざしてる人はもっといる)。だから、グーグルがトップの人材を雇いづらくなるまで、ここに提起された不満がグーグルプレックス(本社)の優先課題になることは、まずないと思う。

だけど、それでもこのやり取りには大きな価値があるよ。グーグルにとって無くても、参加者にとっては大アリなんだ。グーグルで成功できなかった僕らは…[以下TechCrunch日本語版のnobさん訳参照]。 実際どうかというと、グーグルだってたまたま当たりが悪いと本当に酷い職場になり得る、ということだ。グーグルが好きになれない、グーグルで成功できない、これは自分の適性を示す指標としては好ましくないことだ(でもよく考えてみると、グーグラーには適性不十分なのに成功している人もいるので、逆もあり得る)。グーグルはマスコミの評判が余りにも良いので、そこで得たネガティブな体験を秩序立てて捉えるのはものすごく難しい。このスレは、全体像のバランスを図り、グーグルで得た体験を俯瞰して自分を見つめ直すレンズを与えてくれる。これは僕らが時として死ぬほど必要なものだよね。

こうした投稿を読むのが辛いグーグルOBもいるだろう。ことに自分の経験が本当にポジティブで、グーグルへの愛社精神が深い人には…。グーグルに対してシニカルになるのは僕は間違いだと思う。何か本当にユニークで魔法のようなことが、あそこでは起こった。そして僕が知る限り、まだ起こっている。でも、その魔法は万国共通なものでも、欠陥が全くないものでもなかった。そして僕らの中にはグーグル勤務経験で傷つき、傷口がパックリ開いたまま塞がらない人もいる。こうした事実を尊重するのがグーグリー(グーグル流)ではないか、と言うつもりで書き始めたんだけど、グーグルのカルチャーはまだそれほど成熟していないんだよね。とにかく今はまだ。

でも、このスレッドに興味を持った僕らにできる最もポジティブなこと、それはここにみんなが書いた経験を理解し尊重することだ。そうすることで、小さな方法だけども、自分のキャリアも強化できるし、自分の周りの人たちも強化できる。そしたらいつかは、ここの小さな勉強会の話はグーグルの耳に届いて、なんらかの善をなすだろう。


From: Q

前の会社が急速に傾いて、グーグルは脱出のチャンスに思えた。

最初にガックリきたのが給与提示額。交渉でちょっとは和解してくれたけど、そんな沢山は増えなかった。中西部でもらってた給料をやっと出る程度で、カリフォルニアは州税が高いから、その差額でほとんど消えてしまったよ。しかも家賃があるでしょ。妻も僕も借金はない。車はキャッシュ購入で、小さなアパート住まい、ちっちゃな子どもが1人いるっきりで、旅行も行かなければ、贅沢な暮らしをしてるわけでもない。なのに家にくる請求書の支払いだけで 2ヶ月目にはもう、貯金に手をつけていた。責任の一端は確かに僕さ。あんな低いオファー、受けるべきじゃなかったんだ。

引越し手当て・入社ボーナスは金額表示が税引き前の額だったし! あれは予想外に大きく家計に響いたなあ。人によってはヘンに聞こえるかもしれないけど、今まで僕にそんなことした会社、グーグルだけだよ。また繰り返しになっちゃうけど、それもこれも悪いのは僕、お人よしに安請け合いした僕の責任だよね。

引越し会社の話だと荷物は8-12日で届くということだったけど、生後1ヶ月の赤ちゃん抱えて家具ひとつない着替えもロクにないアパートでレンタルカー借りて、なんとか2週間近く凌いだよ。この辺はグーグルにもっと責任もって行動してもらわないと困るのに、彼らはずっと本当に他人事のように冷淡だった。代替案といっても社宅だけ(2度引越せってか!)。こんなひどいって最初から分かってたら、グーグルが引越し業者に払う3分の1のお金でトラック借りるんだった。インディアナからなら3日もあれば来れるし、それは何度もやってるからね。

ともあれ、グーグルも優秀なエンジニアが引く手あまたなことぐらい知っとかなくちゃね。給料相場は高い。特にベイエリアは。僕もグーグル勤続たった3ヶ月で基本給を倍にする会社からもう強引に引き合いがきた(その後、基本給は何度も吊上げてきた)。その会社は僕が最も得意とする仕事を僕に任せたがっていた。グーグルでそんなことは絶対望めない。で、仕事は引き受けた。今もいろんな会社から面接に来てくれという招待は定期的に入ってくるけど(一番最近連絡があったのはアップル)、毎回断ってる。僕は今の仕事が好きだし、報酬も充分いただいてると信じている。大成功のプロダクトも最近リリースしたばかりだしね。

グーグルにも良いところはある。一生友だちになれそうな知的でいい感じの人たちとも知り合えた。ロン・ポールの講演もこの目で見れたし、楽しい思い出はたくさんある。あの官僚主義と「コーディングの規則・規制の神々」の権威主義は熟練開発者を骨抜きにする致命傷だけども、大学出たばかりの青二才にはあれで丁度いいのかもね。僕は食い物は大して問題じゃなかった。というか、そもそも食べない方だし。でも、簡易キッチンからココアが姿消し始めた時にはほんとガーンときたなあ。1日20セント浮いてさぞかし助かったろー!

正社員にとっては、じわじわ蒸発していく尾ひれ羽ひれの福利厚生、独断で額が決まるボーナスより、お給料弾んでもらった方がいいのさ。僕はドットコムブームの最中に社会人になったから、何度も何度もこういう空約束が踏み倒されるの見てきたからね。

もう恨みはない。今はただ、グーグルが僕の想像していたグーグルの足元にも及ばなかったのを、残念に思うだけ。



From: R

グーグルは新卒で入った会社です。一流大学の(英)文学部を出て人事部に採用されました。グーグルはここからして問題です。 ― こんな書類業務にアイヴィーリーグ卒業生が本当に必要なんでしょうか? デリダを読んでいた私が、社員Xの有給休暇の「ステータス変更申請書」を片付けてたんですよ。この「ステータス変更申請書」は一生憑りついて離れない呪縛ですね。

あの会社は- 文句無しに - すごいビジネスモデルです。グーグルに不満を持つ人はいますけど、グーグル社員は他の会社に比べたらだいぶ甘やかされてると思います。私は大体6ヶ月で辞めました(辞める時はボーナスのことも頭になかったんです)が、辞めた理由は自分の能力を発揮する出番が全くなかったからです。部下として配属になったマネジャー3人のうち2人は完全なる悪夢でした。一人は身長約6フィート(182cm)で、彼女のことはこっそりメドゥーサ(Medusa)とかメディア(Medea)と、その日の気分で呼び分けてました。でもそんなのは些細なことですね。辞めたのはあれもこれも管理され過ぎてると感じたせいです。勤務時間のほとんどは、先ほどのギリシャ神話の怪女と一緒のオフィスでした。

会社には別に悪感情はありません。グーグルで働いてたって言うと大体の人は、そんな短期で辞めるなんて信じられないという反応を示しますし。このレスはなるべく他の人の参考になる客観的な内容を目指したいので、私のようなケースを未然に防ぐため会社はどうすればいいか、提案を3つにまとめておきます。

1)文芸創作/芸術/映画製作専攻の人を人事のような対人関係が要求される仕事に雇わないこと。私は大学生活のほとんどを短編執筆で過ごしました。― 独りで。 常にクライアントと向き合う持ち場でテキパキ仕事をこなすのに関心があるとか、要領を知ってる人の適性じゃないですよね。私のマネジャーは“カスタマーサービス”が得意なのが毎度自慢の種で、そこが人事の仕事の好きなところだとしょっちゅう言ってましたが、私はサービスと名のつくものはなんでも聞くだけでゾ~ッとくるのです。たぶん左脳が強いタイプの人は大概そうだと思いますけどね。

2) グーグルには奇態があります。絶対企業の型に収まらない奇癖。これを解決すること。

3) 相性がひどく合わない場合、もっと上司を簡単に鞍替えできるようにすること。

4) 採用希望者には「雇う前」にグーグルについてもっと正確に伝えること。私が入社前に知ってたのは「フォーブスが選ぶ理想の職場No.1」、「無料グルメフード」、「病欠無制限」、「諸君にもグーグリーになって欲しいのだ!」という言葉だけ。これが何度も頭の中でエコーかかってました。私の中にいる22歳の欲張りなカササギの自分は「一銭も払わないでいつでも好きな時に刺身が食べられる」という考えに完璧に溺れてしまったのです。でも快適な年金制度や病欠無制限もいいですけど、いくらタダで昆布茶飲めると言われても、そのために自分の幸せとキャリアの満足度を犠牲にはしたくなかったんです。

要は ― 以上挙げた個人的理由で辞めたんです。というわけで、あとは恥知らずな自己宣伝を少々。あの変な仕事(これが本当に妙で…CMのスタント、犬の散歩、ベビーシッター、モデルもやってました)をやりながら5ヶ月ダラダラ過ごして、やっとずっと夢に見ていた職業に落ち着いたんです。書いて食べていく仕事です。

今はファッションブログを自分で運営の傍ら、******でオンラインのファッション関連の「ウェブ番組」の司会をやってます。ファッションに関心のある方、ちょっとでも気になる人には面白いと思いますよー。



From: S

どうも。
えっと、僕はグーグル3ヶ月前に辞めたばかりなので傷口はまだ新鮮です! 2004-2008年ロンドン支社営業勤務で、営業管理もちょこっとやりました(この説明は後ほど)。

理由はここに書かれたこと全部ですよね。家を建てるのは小さな煉瓦の積み重ね。僕はまだ完璧な仕事には巡り合ってないので、入社当時は完璧な仕事という売り込みにすっかり乗せられましたー。

僕の2ペニー(取るに足らない意見)はこうです。

マネージメント―  人事管理の仕事を全然やってない人が多い。グーグルは成長が激しいので、それもあって製品やスタッフの問題について基本的に何も勉強してないマネジャーが多く、そういう人たちは勉強する代わりに自分の縄張りやキャリアを守備範囲にして「上を管理」するんです。僕は常にOKR(Office of Knowledge Resources?)の平均点は高かったです(客観より主観を生む理不尽な管理体制にも関わらず)し、3年で上司が5人変わった(みんな僕の専門も知らない人ばかり)んですけど、もっと新人の社員がどうでもいい下らない会話に加わって、無意味な管理職調で話して、業者・クライアントを怒らせ(昔僕に電話する時には笑ってたので確か)、昇進していくのを眺めてきました。

彼らはスーツで働くのが好きだから昇進したようなものです。スーツも着用しないでゴマすってる人間はバカにされておしまい。僕はスーツ着用もゴマすりもしなかったですけど…へへへ…。たぶんカルチャーが変わったことも関係してるかもしれません。ならグーグリーに振舞うルールも変えなくちゃならないのに。このグーグル社員らしく振舞うこと自体、僕にはPR戦略のように思えることがありましたね。

カルチャーですが、ロンドン支社の場合はあの場を支配していた魂がすっかり変わってしまったんです。一緒に働いてた人たちやあそこで知り合った人たちの多くも、楽しみが少ないことに大きな不満を抱えていました(今もそうですけど、重視されないのが分かってるので上司には話さないだけ。―上記参照)。すべてのことが巧妙に仕立てられた、偽りの混じったものに見えました。もちろん何だって永久に同じというわけにはいかない。それはそうですが、政治、エゴ、ゴタゴタとは無縁のチームで働いていたはずなのに突然豹変したら戸惑うなという方が無理でしょう。

グーグルで働くのがどんなに素晴らしいことかはみんな嫌というほど読んでますし、最初の2年間は僕もその通りでした。権限もあったし、昇進もあった。尊敬を込めた正直な対応がしてもらえました。それが辞める前は単に、言葉にならない愚痴が充満する職場になっていて、才能ある人たちの権限は弱まり、敵意と政治を生む構造になってたんです。

あそこで過ごした時間は楽しい思い出です。本当に良い勉強になりました。ロンドンのTGIF(花金)では毎度きわどいことをしたし。もしかしてあれは無視された反動だったかもしれないですけど、僕はビジネスコンサルタントのようなナリをして自分のパーソナリティ譲歩するつもりはなかった。スーツなんか着なくても仕事に対しては真剣でした。

食事は素晴らしかったですけどね。

実はコレちょうど読み返したとこなんですけど、今思うと、もっと何年も前に辞めておくべきだったなあ、と思います。ともあれグーグルはあれだけすごい人たちを抱えてるんだから、その声に耳を傾け、きちんと対応すべきです。大衆の知恵が….ゴホン….これだけ唾飛ばしてガンガン言ってるんですからね。□


[TechCrunch日本語版, TechCrunch]

Posted by satomi at 09:40

 
(c) WCBS

Tim Scheld (WCBS Newsradio 880) spotted this billboard poised over the West 57th Street entrance to the West Side Highway. It now says;
"In tough times, some land on their feet (others on the Hudson).- Kenneth Cole."

逆境にあっても、両足で見事着陸する者がいる(ある者はハドソンに)

ファッションデザイナーのケネス・コールが、USエアウェイズ(US Airways)1549便不時着水の現場そばに出した看板。水曜朝、通勤途中に57丁目ウェストサイドハイウェイ入り口で「WCBS Newsradio 880」の報道番組Dが見つけた。 

Posted by satomi at 22:44

 
“Her particular hat, I will not sell a copy, even if someone offers me a million dollars,” he said. “I have to keep it exclusive to her. I made it for her.” - Luke Song, 36, hat designer, "Mr. Song Hats", Detroit - NYTimes
Mr. Song Hats = Perfect brand name!

オバマ就任式でアレサ・フランクリンが被ったスワロフスキの巨大なりぼんの帽子が、飛ぶように売れている。

作ったのはアレサの故郷デトロイトの帽子デザイナー、ルーク・ソンさん(36)。お笑いTV司会者が真似したことも手伝って注文の電話が殺到し、「物理的な生産能力を超えてしまった」という。

ソンさんの母親は韓国から移住後、1982年、帽子のお店「Mr. Song Hats」を開いた。アレサは20年前からのお得意さん。NYでデザイン学校を2年で中退したソンさんは事業を婦人用帽子・服飾企業「Moza」に拡大し、今は約500のブティックにスーツやドレスを卸している。顧客はほとんどが教会に着飾って行く黒人女性だ。

注文は3、4週間先まで満杯だが、「お客様は3、4週間も待てないからと言って、ラベル欲しさに在庫全部買い占めるベンダーさんも。こんなことが起こるなんて信じられないです」とソンさんも反響の凄まじさに驚いてる。

一般向けに売ってるのはサテン地の小さ目リボンのバリエーションで価格179ドル。アレサの帽子(原価500ドル)は彼女のために特別に作って無料で謹呈したものなので、コピーは「100万ドル積まれても作らない」そうだ。


  
(c) Dominique 
View others with Aretha's hat; Aretha's Hat Is Everywhere
くり抜いた帽子のアイコラも大流行!(帽子無料描画ソフト

Posted by satomi at 19:20

First Take(1回目) (c) LA Times

So, by now everybody seems to have learned it was U.S. Supreme Court Chief Justice John Roberts who flubbed, not Obama. The oath includes the phrase "that I will faithfully execute the office of president of the United States" but Roberts moved the word "faithfully" around. With Obama not reciting, Roberts then repeated the phrase correctly. How gracious Obama is for not correcting him in public! Later yesterday, they retook it just to make sure.


Second Take(2回目) (c) White House

私もつい勘違いして見てしまったけど、昨日の就任宣誓はオバマが復唱できなかったんじゃなく、ジョン・ロバーツ最高裁長官が「that I will faithfully execute the office of president of the United States」と言うべきところ「faithfully」を一番最後に順番入れ替えたもんだから、間違えたまま復唱するわけにもいかず、さりとて世界中が見てる前で直すわけにもいかず、オバマが困って黙ってたら、ロバーツが気付いて言い直した、という流れだったのね(←動画見直したら「execute」言った後に黙り込んで、結局間違えた文章のまま復唱したげてますね)。いやー、恐るべし、オバマ。見直した!

それにしても気になるのは、とちった宣誓が法的に有効か否か。アメリカには「万が一」ってことがあるし。…で、実はこの後、ジョン・ロバーツ(彼も大統領就任宣誓は初めて)がホワイトハウスまで1.6マイルの道をてくてく行って、もう一度2人仲良くやり直したそうです、はい。今度はきっちり。

んーもー何度でもやってくれ!

My son's friend got this souvenir from school trip to D.C.
息子の友人がD.C.から買ってきてくれたお土産のバッジ。全文載ってる!

正)“I do solemnly swear (or affirm) that I will faithfully execute the office of President of the United States, and will to the best of my ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United States.”


[Just to be safe, Obama takes muffed oath one more time | Los Angeles Times]

Posted by satomi at 18:52

スティーブ・ジョブズ氏が14日(米時間)、休業を宣言した。「取締役会が株主への報告義務よりCEOのプライバシー保護を優先した」という批判も再燃しているが、業務の一線から退いたことで報道合戦も一段落である。ポイントをまとめておこう。

2004年すい臓がん手術の前例


 
"The trouble with Steve Jobs" by Peter Elkind (c) Fortune

2005年6月、ジョブズ氏はスタンフォード大卒業式のスピーチで、2004年にすい臓に腫瘍が見つかり余命半年と診断され1日悩んだが、手術で治る病種であることが分かって手術し治ったと語った。

ところが、この病気(2008年7月26日付けNYタイムズには「島細胞神経内分泌腫瘍」とある)の存在に気付いたのは、手術(6月13日付けフォーチュンには「膵頭十二指腸切除術、別名ウィップル手術」とある)の丸9ヶ月前の2003年10月だった。それをスクープした2008年3月5日付けフォーチュン巻頭特集にはこう書かれている。;
定期検診で腹部スキャンしたところ、すい臓に成長中の腫瘍が見つかった。すい臓がんは早期死刑宣告にも等しい診断であることが多いが、生体検査の結果、氏の場合は稀にある―治療可能な―病態と判明した。手術で腫瘍を摘出すれば予後も安泰だ。―同じ手術を受けた人の圧倒的多数は最低10年以上生き延びている。
が、秘密を打ち明けられた一握りの側近が恐れたのは、氏が手術を一切受けずに済まそうと考えていることだった。仏教徒で菜食主義のアップルCEOはメインストリームの医療には懐疑的だった。すい臓がん治療もオルタナティブな治療法を採用することに決め、特殊な食餌療法によって手術を回避する道を希望した。―この一連の措置については今に至るまで表沙汰にはなっていない。

ジョブズは9ヶ月間このアプローチを追及した。その間、アップル取締役会と経営陣は事の成り行き、そしてCEOの健康情報を会社として投資家に開示すべきかどうかをめぐり、密かに苦悶した。ジョブズはアップルにとってかけがえのないリーダーと見なされている。iPodから社食シェフの人選に至るまで全責任を負う人物だ。その氏の病状がニュース沙汰になれば、特に結果が不確かなだけに株価の動揺は必至。そこで取締役会は社外弁護士2人に報告義務に関し助言を求め、2人とも黙秘を続けて構わないという意見に同調したため、ここは口外せずにおくことに方針を固めた。

結局ジョブズ氏は2004年7月31日土曜、自宅最寄りのパロアルト市内にあるスタンフォード大医療センターで手術を受けた。死の淵から生還した驚くべき事実については ―ジョブズとアップルのことは何でもそうだが― 厳重に緘口令が敷かれ、実のところジョブズの腫瘍が摘出されるまで社外には一言も漏れなかった。その翌日、社員宛てのメール(後に報道発表された)で氏は、生死にかかわる病に直面したが“治った”と元気に報告、9月には仕事に無事復帰すると全社員に保証した。発表翌日の取引再開後もアップル株の下げ幅はたった2.4%にとどまった。

アップルはCEOのプライバシー保護を盾に氏の病状についてそれ以上の質問には一切答えなかった。ジョブズがどれぐらいの期間病を煩っていたかさえ知らされなかった。増してや手術回避を考えていたなど誰一人知る由もなかった。ジョブズに秘密を明かされた中の一人は、話題が微妙なので匿名にすることを条件に、こう語った。

「あれは私たち全員にとって大きなトラウマになる出来事でした。[...]みんなスティーブのことは心から大事に思ってます。同時にそれが企業 にとって深刻なリスクでもあった。とても感極まる、とても難しい局面でした。今となってはアドベンチャーの1ページですけどね」

要するに手術が成功するまで一切外には知らされなかった。そんなわけで昨年から「ジョブズは元気」とアップル広報(およびヨーグルト屋)が何遍繰り返しても世の不安と憶測が鎮まらなかったのは、この2004年ショックの後遺症なのである。

報告義務はある?ない?


とは言っても医療情報は個人情報だ。他人が詮索すべき筋合いのことではない。上場企業の経営執行責任者の場合、その辺の兼ね合いはどうなのか? フォーブス今年1月14日付け記事にあるコーポレートガバナンスセンター所長ジョン・コフィー氏の見解はこうだ。;
連邦法では企業のリーダーが重病でも、それを世界に公表しなくてはならないという取り決めはない。「CEOは自分が重病と知りながらそれを口外しなくても責任は問われません」とコロンビア大ロースクール法学教授アドルフ・A.・バール・プロフェッサーのジョン・コフィー(John Coffee)氏は語る。「詐欺禁止条項では“物質的な嘘(material lies)”はついてならないと定めていますが、かと言って定期的に真実をすべて述べ、四半期に1度これこれの時期にこれこれの情報開示をしろとは言ってないのです」

が、スティーブ・ジョブズは事情が異なる可能性も。「市場が[15日木曜に]大幅下落したことでも分かるように、氏の健康と病状は市場価格に物質的影響を持つんですね」、コフィー氏は言う。「仮に物質的な虚偽申し立てがあって市場が大幅に下落した場合に は、原告弁護団はその観点から弁論を試みると見て間違いないでしょう」

「氏の体調がこのように悪化して驚いているのは外野の我々もさることながら、氏自身かもしれませんよ」

普通は創業者が引退すると世代交代を好感して株価は上がるのだそう。なので、参考になる前例も少ない。医師には守秘義務もあるので結局は本人のモラル次第。また、仮に本人から報告があって取締役会でその情報がとまっても、「黙秘は嘘にならない」という弁護も成り立つ。議論はどこまでいっても平行線なのだ。

NYタイムズ罵倒オフレコ事件


 

2004年の手術後、健康報道が再燃したのは2008年6月9日、WWDCカンファレンスの時だった。iPhone 3Gを発表したジョブズ氏があまりにも激痩せだったことから、がん再発の噂が投資家筋に広がり、アップル広報は翌日、「一般的な病原菌(common bug)が原因であり、今は抗生物質を服用し回復中だ」と発表し、騒ぎの収拾に努めた。

が、NYタイムズ紙ジョン・マルコフ記者は7月23日、「がん手術の影響が残る中、氏は栄養摂取の問題を抱えており、今年に入って体重が減る原因を絶つ手術を受けた」と、近い筋の人々(匿名)の話を伝えた。「一般的な病原菌」でもないが、投資家筋が懸念する「がん」でもない、という貴重な情報だ。

すると翌日、ジョブズ氏本人からジョー・ノセラNYタイムズ記者にいきなり電話がかかってきて、オフレコを条件に本当の病名を教えたのである。;
[...] なんと驚いたことに、ジョブズ氏本人から電話が入った。「スティーブ・ジョブズだ」と切り出すなりこう言った。「君は私のことを、法を超越する存在だと思い込んでる傲慢な [罵詈雑言] 奴だと思ってるようだが、私は君のような奴は事実をほぼ全部間違えて書くスライム・バケツだと思ってる」。この実に聞き捨てならない前置きが終わると、氏は最近の健康問題について具体的な話を教えてやろう、と続けた。ただし条件がある、オフレコに同意するならの話だ、と。

私はなんとか理屈をごねて条件を外してもらおうと粘ったが、そこまでオンレコに拘るならもう話さないと言うので同意した。会話はオフレコなので、ジョブズ氏から聞いた話の中身は書けない。敢えて言うなら、ジョン・マルコフと私が今週報じた内容と食い違う話は一切なかった、ということだ。“一般的な病原菌”を大幅に上回る病状ではあるが、命に関わるものではないし、がんの再発もない。ジョブズ氏本人の口からたった今聞いた話は、自分に金を委ねる株主にも氏が開示を拒んでいる情報に他ならないと気付いたのは、電話が切れた後だった。(7月26日付け「Apple’s Culture of Secrecy」より)

Macworld欠席理由も一転

12月16日、アップルは政治的理由でMacworld撤退とジョブズ欠席を発表した。ところが「病状悪化が本当の理由」という内部情報がよりによってギズモードに入り、 「ジョブズはそっとして」運動の旗持ちとしては自己矛盾もいいところだが、握り潰せる類いの話でもなかったため、未確認の話として30日公表された訳文)。

CNBC、WSJからの取材に対しアップルは噂を否定したが、Macworld基調講演を翌日に控えた今月5日になってジョブズ氏本人が書簡で「欠席理由は“ホルモン・インバランス”」と発表。その9日後の14日には、「この1週間で思った以上に複雑と分かったので半年休業して治療に専念することに決めた」という正式発表と相成った。

ノセラ記者のところには記者仲間から「昨夏オフレコで聞いた病名はホルモン・インバランスか?」という問い合わせが殺到したようだが、違うという。半年休業と聞くにつけ、「あの時は相手のペースに巻かれたとは思ったが、嘘つかれたとは思ってなかった。今はもう分からないな」と、15日の記事に書いている。さてはノセラれたか?

ジョブズ信仰もよしあし


以上が主な流れである。よく「ジョブズのことはもう放っといてくれ。彼はアップルにとってなくてはならない人なのだ」と言う人がいる(私もあったかも)が、こうして全体を眺め回してみると、それも矛盾した話だな、というのがよく分かる。

「唯一無二」、「なくてはならない」、「神」、「国宝」と崇める人がいるから体重ひとつで株価が動くのであって、株が動いちゃ困るからアップルは病状をひた隠しにしするんだし、ジョブズ氏は言いたくもない病状まで株主に報告しなくちゃならなくなり、アップルが隠すもんだからマスコミは追求の手を緩められない。 この悪循環の元はなんなのか?

氏も人間だから病気もすれば伏せたいと思うのが当然だ。私の父だってずっと病気の話は伏せて母の病院の送り迎えを続け、ある日倒れて死んでしまった。伏せるからには理由があるはずだし、それは尊重すべきとも思う。まあ、私人ならの話だけど…。

 
(c) Central Government of the People's Repuplic of China

全く的外れな連想で申し訳ないが、秦の始皇帝は墓の完成も待たず帝位継承の準備もないまま巡遊先で没し、側近は帰路2ヶ月間、魚の干物の車を隣にひかせて死臭をひた隠しに隠したとされる。

幸いジョブズ氏は健在で多くの人に愛され、世代交代を進めているような節も見られる。ブルームバーグの電話にも「そっとしておいてくれないか」といつもの調子で返しているのだし、ここはなんとか回復してタイムズをスライム・バケツと呼ぶ元気を取り戻して欲しいと切に願う。

***
As Mercury reportedtoday, Steve Jobs' announcement of a six-month medical leave has raised fresh criticisms from those who say Apple's board seems more concerned with shielding his privacy than with meeting its obligation to shareholders.

There's been an endless debate between those who demand full disclosure and those who argue he deserves a right to privacy. As Forbes noted, studies show when founders exit, the stock usually goes up, but Steve is quite different.

But as a human, Steve is non different from others.  We, too, sometimes suffer from illness and don't want to tell anybody about it.  Like my father who died while giving a ride to my mom to/from hospital.  He put my mom's health first and didn't tell anybody about his own pain 'till the last moment.  When someone keeps it secret, there's got to be a reason.

I don't particularly blame all those reporters covering the story either, because it's their job.  When I translated the insider's leak to Gizmodo about his deteriorating health, I by myself found it quite disturbing because Giz was a big promoter of "Leave-Steve-Alone." Oh well... there should be a reason for this one, too.

But now Jobs has stepped down from day-to-day job, and it's about time to putting a rumor-mill to rest.  We should also stop worshipping him as the indispensable leader, because it only obligates further reportings.  When we say "Leave him alone. He's irreplacable at Apple," we're missing the whole point.

Out of the blue, the ancient China's Shin Huangdi's episode popped up in my mind.  I know it's totally inappropriate to bring it up here, but... when he died on trip, two carts of rotten fish were carried alongside the wagon of the emperor's body to prevent people from noticing the smell...

Fortunately, Jobs is still alive, loved by many, making sure that Apple will outlive his absense.  He hasn't changed at all when he tells Bloomberg "Why don’t you guys leave me alone."  I wish him the best for a speedy recovery.


[Timeline]

October 2003    Jobs' tumor was discovered. Battled pancreatic cancer.
July 31, 2004  Jobs went through the surgery to remove the tumor.
Aug 1,  2004   Jobs released e-mail to all employees and told he had faced a life-threatening illness and was "cured," and that he'd be back on the job in September. APPL -2.4%
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March 5, 2008    Fortune, Peter Elkind, “The Trouble with Steve Jobs”; revealed Jobs delayed treatment for his pancreatic cancer for nine months while he pursued alternative medicine approaches.

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June 9   Jobs appeared startlingly gaunt at WWDC, stirring a rumor of recurrence of cancer
June 10   PR explains it's "common bug"
June 13  Why does Steve Jobs look so thin? - Apple 2.0
July  26   NY Times, Joe Nocera, "Apple’s Culture of Secrecy"(techmeme);  Jobs called a "slime bucket" and leaked that his condition is more than "common bug" but not a recurrence of cancer (details kept off-record)

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December 16  Apple's announcement of his absense from Macworld 2009
December 30 Gizmodo, Jesus Diaz, "Rumor: Steve Jobs' Health Declining Rapidly, Reason for Macworld Cancellation": One internal source
December 30 CNBC, Jim Goldman, "Apple's Jobs is (Still) Fine": Apple PR, Internal sources

January 5     Jobs: "hormon imbalance" causing weight loss
January 6     Macworld 2009 Keynote by Phil Shiller

January 14   Apple annonced Steve's six-month medical leave of absence: APPL -7%
                   CNBC, Jim Goldman, For Apple's Jobs, What a Difference a Week Makes

January 15  Bloomberg, "Steve Jobs May Have Pancreas Removed After Cancer"
                   Wired, "Steve Jobs Probably Won't Come Back to Apple
                   NYTimes, Joe Nocera, It’s Time for Apple to Come Clean"

UPDATE:

June 19   WSJ, "Job Had Liver Tnransplant"
On Friday night, after the new iPhone 3GS was released and the market hit high, WSJ reported Jobs had liver transplant about two months ago. " ジョブズ肝臓移植手術の噂は本当だった:Rumor was Right...Jobs Had Liver Transplant"

Posted by satomi at 12:46

Carol Bartz (c) Inventor Wizard.be

WSJ and then Bloomberg confirmed that Carol Bartz, the former Autodesk CEO, has accepted an offer to become Yahoo's new CEO.  If you don't know her, then SAI is a good starting point. You can read what people think about her.

下馬評通り、Yahoo次期CEOはキャロル・バーツ元オートデスクCEOと内定したようだ。WSJに続きBloombergも女史がオファーを承諾したと伝えた。SAIが読者から集めた人物評価からひとつ、エピソードを抜粋しておこう。

キャロルはバレー史上最も賢くタフなCEOの一人だ。彼女はオートデスク社を年商2億5000万ドルの小さな会社から10億ドルのベンチャー企業に育て、同社は業界で独占的地位を築くまでになった。

オートデスク勤務初日にがんと診断された彼女は、30日間の休暇を取ってアグレッシブな治療に励み、やがて約束通り1ヶ月後、職場に復帰した。まだ容態はかなり悪く、継続中のキモセラピーの副作用もあった。

朝早く会社に着くと駐車場に吐いて、それから仕事に出ていた。

[SAI via Wired]

Posted by satomi at 18:10


"My answer might surprise you," said Robert Scoble. (Japanese summery below.)

PC World元編集主幹のハリー・マックラッケンが、CES規模縮小を伝えた。なんか今年の出足は22%も減ったんだそうな。

僕の予想では来年はもっと小さくなるんじゃないかと。理由? 世界最大手のハイテク企業にマーケターの知り合い沢山いるんだけど、みんな来年はブースをダウンサイズするって言ってるからね。

でも、投資しただけの価値はすごく回収できるから来年も今年と同じかサイズを拡大すると言ってる人も充分いるから、CESが死ぬというのは間違い。そんなことにはならない、それはかなりハッキリしてる。

あちらさんか? MacWorldは死のスパイラルまっ最中さ。2年後もあのショーが残ってると言う知り合いは誰もいない。こんなことになるならさっさと「iPhone World」にリブランディングしておけば良かったのさ。そしたら救済できたかもしれないのに。

で、どうよって? 救済可能かどうかは僕にも何とも言えない。影響力のあるショーになるならそうと、IDGに是非その理由を電話でお伺いしたいところだけど、アップルと他の主要ベンダーが撤退したら会場はきっともうお通夜だろうね。

[...]ベガスで話したタクシーの運ちゃんの話では、今年のショーはどこも軒並み去年より出足が悪いんだって。今は不況でベガスも経済頭打ちなのね(日曜の空港はがらんと人けがなかった。ベガスであんなの見るのは1980年代以来だよ)。

[Scobleizer]

Posted by satomi at 09:28

Watched the Taiwanese movie Cape No.7 (海角七號).

Like a starlight from billions light years away, seven letters written by a Japanese teacher 60 years ago arrive at Cape No.7, the recipient's old address, in the southernmost town of Hengchun, bringing unity between young interracial couple who happens to open the package.

My friend from Taiwan lent me the DVD, asking if its English subtitles are well matched to Japanese narratives. In fact, they appear to be half-baked rush job, though Japanese original narratives are excellently done. But the director, Wei Te-Sheng, who made a huge debts for making this film, casting professional musicians with no acting experience, reportedly paid only US$500 for subtitles, so I wouldn't blaim it.

The low budget film, however, was spread by a word-of-mouth among locals, and "those who already saw it on pirated copy went to the theater to help the director pay back his debts," told my friend. Thanks to the strong support, it's grossed over US$12 million and become the second highest-grossing film in Taiwanese history following Titanic.

The charm of this heart-warming comedy is in its cinematography, music, dialects, a sense of humor vibrant in taiwanese society and rich mix of multiculturalism reflected in the character settings; i.e. Hakka (Malasun), Hokken/Taiwanese, PaiWan tribe aboriginals (Rauma), Japanese (Tomoko).  I kind of liked every character, especially the town council representative (he somehow reminds me of Yosui Inoue. I don't know why.) and Uncle Mao.  Modern Tomoko is way too aggressive, but even if it has some negativity against Japan, I guess it's worth being translated into Japanese.


Goethe's Heidenröslein


In finale, they sing Schubert's "Heidenröslein" - The Little Rose on the Heath (YouTube). The Ausrian song based on lyrics by Johann Wolfgang Von Goethe is the tune Japanese kids learn at school, and it's amazing that Taiwanese schools still teach it.

While staying in Strassburg, Goethe fell in love with Friederike Brion in Sesenheim about 20 miles north of Strassburg. The patrician's son and a village pastor's daughter were not meant be, and Goethe left her in August 1771 after 10 months of relationship. The Little Rose in this lyrics is, therefore, Friederike.
What, at least, is true is that at different periods of his life he produced numbers of lyrics which the world has recognised as among the most perfect things of their kind. And among these perfect things are the few songs and other pieces inspired by Friederike Brion. - Source

"Sin of Our Time"

What got my eyes in the Japanese letter is this part;
"We who have acted like an arrogant aristocrats were put in a pillory next moment. But I'm just a poor teacher. How can I carry a sin of my nation?  Fate of the era is sin of our time." (my translation)
Wei told Japanese interviewee that, with this message (and the entire film) he wanted to depict something like family, friendship and love that would outlive many political and social changes.  I totally agree with his idea, but I should say it's unlikely a Japaneses teacher of that era would write that on his own.

My husband's grandfather, for example, was a teacher who married to his ex-student five years after her graduation.  When the war was over, most of the lines on the textbooks were erased with black ink and what he had been teaching for years turned out to be wrong.  Having lost his confidence, he resigned as a school principle and became a farmer. "Making a living being a farmer was much harder than he thought," my father-in-law once told me.  His life would have been much easier if he could view it that way and unload the sin.


台湾映画『海角七号』(原題:海角七號)を観た。

終戦の混乱の中、愛する教え子を台湾に残して引き揚げた日本人教師がその女性に宛て手紙7通を書く。死後遺族の手により最南端の村に送り届けられるが、「海角七号」の古い住所に既に女性はなく―。60年前の悲しい恋物語は小包をたまたま預かった男の子と、そのバンドの練習を監視する阿修羅のように怖い日本の女の子の間に不意に訪れる恋を、何億光年の彼方から届く星のように照らす、というロマンティックコメディーだ。

「日本語のナレーションに英語の字幕合ってる?」と、台湾出身の友だちがDVD貸してくれたんだけど、字幕の方はやや意味不明だった(元の日本語は秀逸)。なんでも魏德聖監督はこの映画実現のため借金をどっさり抱え込み、演技経験ゼロのプロ・ミュージシャンを起用し、字幕は予算たったのUS$500だったそうだから、文句言えないよね。

そんな低予算ながら昨年8月の公開以来クチコミで話題となり、「海賊盤で観た人も映画館に足を運んで借金減らしに協力」(友人談)、あれよあれよという間に『タイタニック』に次ぐ台湾史上2番目の興行成績(1200万米ドル超)を収める空前のヒット映画となっちゃったのだ。

台湾映画は初めてだが、映像、音楽、方言、台湾流のユーモアが人気の秘密らしい。ギャグは中国語圏の人でも方言のハードルが高いみたいね。あと見逃せないのが、Malasun役は客家、Raumaは排湾族、友子は日本人、その他大勢はホッケン/台湾人という具合に多文化な現実ありのままの配役だ。みんなどっかにいそうな身近なキャラで、若者の地方離れをなんとかしようと頑張る村会議員(なぜか井上陽水を連想してしまう…)、年甲斐もなくバンドに入ろうと画策するMao爺なんかは見てるだけで面白かった。現代版・友子の横柄な態度はなんとかして欲しいが、悪者イメージも含め、日本語字幕があったらもっと楽しめたと思う。

ゲーテのHeidenröslein(野ばら)


ミュージックもいい。日本人としては端々のシーンと最後に流れる「野ばら」(Heidenröslein/The Little Rose on the Heath/野玫瑰:YouTube)がとても気になるが、このゲーテ作詞・シューベルト作曲のオーストリア唱歌は日本統治時代の名残りで今でも台湾の学校で歌い継がれているものらしい。

ゲーテはストラスブルグに療養滞在中、北に20マイルほど離れたセッセンハイムという村でフリデリケ・ブリオンという娘と恋に落ちる。貴族の息子と村の司祭の末娘では最初から縁もなく、10ヶ月後の1771年8月末、ゲーテは純真そのものの彼女を捨てる。この野ばらはフリデリケであり、棘は「童」と呼ぶには歳とり過ぎてる当時20歳そこそこの青年ゲーテが負った傷なのである。

娘をたぶらかすという軽い恋ではなかったようで、彼女の影響はずっと残り、「ゲーテは生涯のうち世界が人類最高傑作と認める詩を多数生み出した。その完璧な作品の中にはフリデリケ・ブリオンを謳った歌や作品もあった」という

"時代の罪"


手紙で目を引いたのは、以下のくだり。
「貴族のように傲慢にふるまっていた僕たちは一瞬にして罪人の首かせをかけられた。だが、自分は貧しい一介の教師。どうして僕が民族の罪を背負えよう、時代の宿命は時代の罪」

こう教師に言わせた動機を監督はここで語っている。100%同感なんだけど、これは戦後世代の第三者だから言える言葉であって当時の教師が一人称でこう書くかなあ…と、正直思ってしまった。

私の夫の祖父は例えば、教え子だった祖母を卒業から5年待って妻に迎えた教師だったが、終戦を境に教科書が墨で真っ黒に染まるのを見て、それまで教えていたものは一体なんだったのだろうと自信を失い、校長を辞めて百姓になった。「想像以上に生活は苦しかったんだよ」と、義父が一度教えてくれたことがある。“時代の罪”と荷が下ろせたら、どんなにか楽だったろう。

Related:
海角七號 - Official web, Wikipedia, English Review1, 2
台湾映画界に救世主 日台の恋描く「海角7号」ヒット ロケ地巡りにも人の波 - 西日本新聞
国民的映画確かに面白い!魏監督インタビュー by 平野久美子
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Posted by satomi at 09:35


Obama told NY Times that "he has gotten in a little practice in bowling lately on the Nintendo Wii his daughters received for Christmas. Mr. Obama [...] said he performs better in the video game."

オバマが最近、クリスマスに子どもがもらったWiiでボーリングの腕を磨いている。予備選でガーター続きだった氏も、「Wiiの方がスコアはいい」らしい(NYタイムズ)。

氏はBlackBerry狂で有名だが、仮に製造元RIMがオバマ並みの著名人に自社製品の宣伝をお願いした場合、相場はいくらだろう? NYタイムズが広告代理店からとった見積もりでは「$25M(2500万ドル)か、その倍」で、マツダが中国向け広告でマイケル・フェルプスに払う契約金$1M(100万ドル)より、うんと高いそうだ。

[NY Times, via Yes Wii can | Good Morning Silicon Valley]

Posted by satomi at 19:17

 
Marilyn Monroe and Truman Capote
(from Capote's "Music for Chameleons")

This week, I read Kotaro Sawaki's essay collection 'Chain-smoking' published in 1990. In the postnote, he reveals he doesn't smoke. He simply likes the term 'chain,' and for this work he intended to write a world where seemingly unrelated stories are in fact correlated each other. I really like the notion. (Do you know any books or films based on the same idea?)

On p.115, there's an excerpt from 'Music for Chameleons" (1980) by Truman Capote; 'A Beautiful Child.' Monroe and Capote meet up at funeral and spend the whole day hanging out, seeing a psychic, drinking champagne in Chinese bar, walking down by the docks in New York.  You can read the full script here.


ここでチラッと名前が出た沢木耕太郎の『チェーン・スモーキング』を読んだ。

「チェーン・スモーカー? イメージ違うなあ…」と、ヤードセールでクォーター玉1枚はたいて買った本だ。エッセイ丸1冊読み通すことは普段あまりないんだけど、「これとこれを持ってくるんかい」という意外性で最後まで面白く読めた。あとがきで「私は煙草をすわない」とあって、「ぐわ、クオーター玉返せ!」と思ったが、後の祭りである。

そこに「断片が連鎖しながらひとつの世界をかたちづくるような文章を書こうと思った」とある。私も常々そういう小説・映画世界にどっぷり漬かってみたいと飢えているんだけど、なんかオススメないでしょか?

写真は本書p.115に出てくる『カメレオンのための音楽』収録の短編『A Beautiful Child』に出てくるマリリン・モンローとトルーマン・カポーティね。原作の会話はここ。カポーティは人生の転機となった『ティファニーで朝食を』映画化の折、自分と生い立ちと境遇の似たモンローを主役に抜擢するよう切望したという。それが通ってたら今頃どんな映画になっていたんだろう?

[そのほか印象に残った部分]
・恐ろしく記憶力の良いタクシードライバー
・盤面に多いかぶさるようにして読みを続ける中原(第31期名人戦)
・円地文子の小林秀雄観
・公衆電話のローテーション
・Dump St.を訳しあぐねて「ションベン横丁」とやりかける
・三浦和義の「消えた言葉」
・「教養のためしてはならない百箇条」
・『人間の条件』の饅頭、あるいは懐中時計
・夕陽を貪る老女

一番好きなところは、円地文子をおんぶしようと張り切る沢木耕太郎。最後のTシャツは若い頃の物差しや放浪のイメージに拘らず、欲しいがままに買っておく潔さも、あっていいかな、と思った。場所を刻むのではなく、時間を刻むという意味において。

Posted by satomi at 13:19



This rabbit ended up in my home yesterday. My friend has another rabbit that looks identical, so folks who found it assumed it belongs to her.

The problem is ... it's a male. So is her rabbit. Two male rabbits in one cage don't get along. From the day one, the power struggle began. The newcomer was attacking another one all day long, and at night, another one stomped his feet to scare away its adversary.  The dark noise kept her husband stay awake all night.

Finally, this one who'd been more aggressive jumped into a pool, knowing it cannot swim, and was rescued by her son.

"It committed suicide!" - Having realized how fierce their rivalty was, my friend dropped it off at my home, providing me a huge cage, food, and everything we need to keep it alive.

My kids named it 'Cloud' for it has white clouds around his neck;)


こいつは昨日うちにきた野良うさぎ。

そっくりの飼ってる友だちの家に近所の人たちが「逃げてるよ~」と捕まえて連れてきたものだ。押しの弱い友だちが預かったはいいけど、それからが大変だった。

家のもオス、野良もオス、オスうさは2匹同じ檻では暮らせない。初日から権力闘争が始まって日中は専ら家のうさぎに襲い掛かる展開に。夜は夜で家のうさぎが憎たらしげに足をドン、ドンと鳴らす威嚇音がうるさくて、おちおち眠れなくなった。

ところが、ずっとアグレッシブだったはずのこちらが、とうとう最後には嫌気がさしてプールにジャンプ。「うさぎが入水自殺図ったー!」と、すっかり度を失った友だちが速攻でうちに大きな檻と餌をドッサリつけドロップし、脱兎の如く去った、というわけね。

子どもたちがつけた名前は「クラウド」。首の下に雲が見えるでしょ?

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教えて!goo ←うむ。うさぎの世界も奥が深いわ…

Posted by satomi at 05:48


Porn ISN'T recession proof. - That's what Hustler publisher Larry Flynt and "Girls Gone Wild" CEO Joe Francis say and they'll head to Washington D.C. to ask for a $5 billion porn bailout. 

"With all this economic misery and people losing all that money, sex is the farthest thing from their mind," ... "It's time for Congress to rejuvenate the sexual appetite of America" - Larry Flynt

I was watching the news, running on the treadmill. Joe Francis appeared on CNN to explain the rationality, but from his face I couldn't tell how serious he is. Huffington Post has his clip, so you be the judge.

「ポルノは不況知らず」という定説がピンチ!?

ポルノの帝王ラリー・フリント(『ハスラー』創刊者)とガールズ・ゴーン・ワイルドCEOジョー・フランシスが昨日、米議会に50億ドルの財政支援を求める構えを明らかにした。

ジムで走ってたらCNNにフランシスが出てきて、「不況で困ってるのはポルノ業界も同じさ」と、困ってもなさそうな顔で窮状を訴えていたけど、そのいかにも「GGWはボクが考えました!」という業界オーラの顔からはどこまでが本気でどこからがブラッフなものやら読めなかった。TMZが行った氏のインタビューで判断してみてね。


Related:
Porn Kings to D.C. - Help Us Through Hard Times - TMZ.com
The Atlantic: Dirty Sexy Money

Posted by satomi at 05:07



Samuel Wurzlbacher, AKA Joe the Plumber, has been hired by PajamasMedia as a war correspondent, and he'll spend 10 days in Israel covering the Gaza War for conservative news site, PajamasTV. Expect Israel's "'Average Joes' share their story."

大統領選で一躍有名になった配管工ジョーが、PajamasMediaに戦争特派員として雇われた。ガザの戦地に10日間滞在し、「アベレッジ・ジョーが見た現場の模様」(本人談)を保守系サイト「PajamasTV」に伝える。

Related:
Examiner: New reason to leave this planet: Joe the Plumber to become war correspondent

Posted by satomi at 08:41

 
On standby for liveblogging at Giz. 
最後のMacworld基調講演は9時開始。チームでリアルタイム更新してるので眠れない方は是非きてね! サーバー増設したので今回は落ちない…はず…

UPDATE:

090106APPL

UPDATE2:  Vincent at Logitech's Ultimate Ear was there today and took these great photos. Thanks!  ロジテックUltimate Earのヴィンセントが今日撮ってくれた素晴らしい写真です。多謝!

Posted by satomi at 00:00

Adam Pash (c) Drew Reynolds, XLR8R magazine


Those are the top 50 bloggers based on the number of entries they've written in a certain timeframe. 投稿数世界最多の有力ブロガー上位50人。

[Source: RSSmeme Leaderboard]

[Digital Inspiration]

Posted by satomi at 17:37


Intuitive design replaces dozens of keys with single wheel.
"One Button.
Endless Possibilities."

ネタ元は嘘ニュース専門「オニオン」。
何ダース分ものキーをホイール1個に置き換える直観的デザイン。-「ボタンはひとつ。可能性は無限」

1文字1文字なので例文が異様に多い。HD保存ファイル全表示でシンプルを追求、「すべて数百クリックで開ける」。液晶は4秒で真っ暗になる省エネ設計。早速会場で試したラッキーなユーザーは、メール1本打つのに45分かかった。

Posted by satomi at 17:06

So, I resigned TechCrunch Japan today.  I probably would be better off leaving all the duties to expert translators and just going back to where I was.  As for Gizmodo.jp, the guest editor-in-chief, Ichiru, selects a bunch of articles worth running for Japanese edition, after which it's all up to me which article to pick and how much editing to add.  So, I'd stay with them for the time being.

というわけで、TechCrunch日本語版を今日付けで辞めた。元々読者なので、翻訳はベテラン陣に任せて元の位置に戻ろうと思う。ギズの方は記事の一次振り分けはいちるさんだけど、残りの選定とライティングの裁量は任されているので、しばらく続けたい。

Posted by satomi at 14:36

 
River along I-50, from Sacramento to Lake Tahoe

This year I resolve to:
  1. Do more writing than translating.
  2. Attend at least 5 concerts in '09.
  3. Improve my photography.
  4. Cook something new every month.
The Torah (Deuteronomy 23:22) says that 'If you make a vow and fail to keep it—that’s a sin. If you don’t make any vows to begin with, you will have no sin.”  So, I listed something I could fulfill with a bit of effort. How about yours?

今年の目標:
  1. 翻訳よりライティングを増やす。
  2. 年5回はコンサートに行く。
  3. 写真の腕を磨く。
  4. 毎月なにか新しいものを料理する。

申命記には「誓いを立てて守れなかったら、それは罪になる。最初から誓いを立てなければ、何ら罪にはならない」とあるそうなので、ちょっとの努力でできそうなものだけ並べてみた。みなさんの目標は?

Posted by satomi at 18:53

(c) Fraiche (MAP)

On Dec. 30, 4.5 hours after Gizmodo's JD ran that rumor that reversed Apple's stock gain on the day, Robert Scoble chimed in to post this FriendFeed message;
“I'm in Palo Alto. Just had yogurt at shop that Steve Jobs eats at frequently. They said he was in a couple of days ago and is in great health.”

It's the same shop where another blogger spotted SJ last October.  All we want is his surprise appearance at macworld keynote.  But maybe it's about time to stop hyping about it.

「今パロアルト。スティーブ・ジョブズ行きつけの店でヨーグルト食べたとこ。店の人たちの話ではジョブズは何日か前にも店に顔を出したし、健康状態は良好らしいよ」。
これはギズのJDが健康状態悪化の噂を流してAPPL株が急落した先月30日(米時間)、ロバート・スコーブルが4.5時間後という早業で流したFriendFeedメッセージだ。お店の名前は「Fraiche」。昨年10月にも別のブロガー氏が同じ店内でジョブズを目撃している。こちらの日本の方が6月に遭遇したというのも、たぶん同じ店じゃないかな…。

Macworld最後の基調講演、サプライズはあるんだろうか?

UPDATE:  SJ admitted the health problem. 「健康問題が欠席理由」と認める書簡を出した