April 5, 2014

一夜にして億万長者→罪悪感で鬱になるインディーズゲーム開発者たち:The Guilt of the Video-Game Millionaires @NewYorker


ゲーム書いてAppStoreやSteamでリリースしたら、ひと晩で人も羨む億万長者になり、割り切れない気持ちに悩むインディーズゲームデベロッパーが増えている、という話をニューヨーカーが特集している。

贅沢な悩みにも聞こえるが、注目されると、もうそれだけで悪口や妬みを買うものなので、苦痛に思う人がいるのはわかるよね。
“Ever since I was a kid I’ve watched my mom wake up at six in the morning, work all day, come home, make my brother and me dinner—maybe shout at me for too much ‘computering,’ ” he said. “My first thought that day was that while I was asleep I’d made more money than she had all year. And I’d done it with a mobile-phone game about shooting fish with a machine gun.”

2013年3月のある晩、ラミ・イスマイールは仕事のパートナーのヤン・ウィレムと一緒にモバゲー「リディキュラス・フィッシング」をリリースした。イスマイールはオランダに住む24歳(当時)。翌朝目が覚めたら、ひと晩で何百万円もの大金を手にしていた。知って真っ先に感じたのは高揚感より罪悪感だった。

母親は地方公務員で、その日ももう仕事に出ていた。「物心ついた時から、朝は6時に起きて、1日中働き詰めで、家に帰ると僕ら兄弟に晩ご飯つくって、『コンピュータばっかりやって』と言う、そんな母親を見てきた」、「あの母親が何年も何年も働いてやっと手にした稼ぎより沢山の金を自分は寝てる間に稼いだのか…とまず思った。それも魚をマシンガンでぶっ放すモバゲーで」

リディキュラス・フィッシングはアップルAppStoreで初月数十万ドル(数千万円)を売上げ、2013年のアップルWWDCでデザインアワードを受賞した。イスマイールとウィレムは大学時代に一緒にゲーム製作を始めた仲間。リディキュラス・フィッシングは貸しオフィススペースでインスタントラーメン漬けで作ったゲームだ。「『生活の安定を犠牲にして、破産するリスクも抱えながら、一生懸命働いたんだから』と、頭の隅では思ってるんだよ」、「誰もやろうとしない、誰にもできないことをやって、それが報われたんだって。ただわかっちゃいるんだけど、どうにも違和感が。車で仕事に向かうあの母親の姿が、どうしても頭から離れないんだ」 


インディーズゲームで一攫千金当てるのは「宝くじに当たるようなもの」(イスマイールさん)で、例えば…

・そんなに儲かってもお金の使い道に困る
・必要以上に目立ってプライバシーがなくなる
・他人のやっかみがすごい
・何十年も会ってない友だちや遠い親戚が金の無心にくる

…といった問題があるようだ。記事では『Flappy Bird』で億万長者になったドン・ニューイン君や以下のような人たちを紹介している。

『Stanley Prable(スタンリー・パラブル)』で億万長者になったデイビー・レーデン(Davey Wreden、24歳)

彼のことはイスマイールが「これは売れる」と思ってテキサスまで会いに行き、「儲かったお金で買うものをひとつ考えておくといいよ」とアドバイスした。その時は外出して2時間で戻り、「よし決まった。一番安い鮭と一番高い鮭を買って調理して、値段なりの差があるか食べ比べしてみる」と言ったんだってさ。

やがてゲームは売れに売れ、英国の10代アーティストのウィリアム・ピュー(William Pugh)と合わせて630万ドル(6.5億円)の資産家に。レーデンは卓球台を買った。2013年ゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞後また取材攻撃がぶり返し、「感謝は山々だが最近鬱で困ってる。しばらくひとりにしてください」とブログに書いた。上がそのイラストだが、いやほんと暗い…


『Minecraft』で億万長者になったマルクス・ペアソン(Markus Persson)

最初は戸惑っていたが、やっとこの状況に馴染んで、移動は自家用ジェット、豪華パーティー開いてファンと友だちに富を還元する日々。この人はたぶん大丈夫。


『Braid』で億万長者になったジョナサン・ブロー(Jonathan Blow)

大ヒット飛ばした人は「次」のプレッシャーも相当だが、彼の場合は儲かったお金を次作に注ぎ込み、意欲満々。この人もたぶん大丈夫。


『スーパーミートボーイ』で億万長者になったエドムンド・マクミーレン(Edmund McMillen)

彼のことを紹介したドキュメンタリー『Indie Game: The Movie』が公開になってから、「あなたのようになりたくて自分も仕事辞めました」というメールが来るようになって困ってる。

ワンルームで10年近くゲーム開発の仕事をしてきた彼は、「自分は一介のゲーム製作者、ひとりが好きなアーティストだ。売れてなければ今頃おんぼろワンルームでまた他のゲーム書いてるだろう。その方がよっぽど幸せだったかもな」と話している。




ゲームつくる人って面白いなあ。


[New Yorker]

April 4, 2014

XBoxのバグ発見の5歳児に謝礼:Five-Year-Old Boy Finds Xbox Security Flaw



How adorable.

カリフォルニアの5歳児クリストファー・ヴォン・ハッスル(Kristoffer Von Hassel)君が、XBOXでパパのアカウントに入って未成年ゲーム遊んでいるのがパパにばれた。

 「全部遊べる。入り方は誰にもわからないよん」

としらばっくれていたが、セキュリティの専門家のパパに教えてくれってせがまれたら(キネクトは本人認証できない顔のハックが続くと自動ロックかかってしまうので、それで必死だった)、まんざらでもない気分になって教えてしまった。

やり方は簡単。でたらめなパスワードを入力し、出てくる次の画面をスペースキーを端まで押してENTER押すと…バックドアが開いてしまうのだ! なんというマヌケな穴! 5歳児以外は絶対やりそうもないことだけど!!!

記者「最初どう思いました?」
パパ「おーって思いましたよ(得意げ)」

早速親子でマイクロソフトに通報して穴を塞いでもらい、同社からは謝礼としてゲーム4種と50ドルとXBoxLive会員1年分が届いた。研究員リストにも名前が載り、「ああ、有名人になっちゃった、どうしよう…」と顔を隠して照れるクリストファー君であった。


[KGTV via Yahoo]

April 2, 2014

NYSE釘付け。HFT批判本めぐるIEX社長とBATS社長の喧嘩生中継:Katsuyama vs. O'Brien

 


It was the fight that stopped trading on the floor of the New York Stock Exchange—IEX's Brad Katsuyama vs. BATS Global Markets president William O'Brien on high-speed trading and 'rigged' markets. - Katsuyama vs. O'Brien - who won the fight?

アメリカの株式市場の半分を占めるHFT(High Frequency Trading:超高速・高頻度取引)。

そのトリックの全容を描くマイケル・ルイスの本『Flash Boys』が一昨日出版され、昨日午後はこの本に登場するIEXのブライアン・カツヤマCEOとBATSのウィリアム・オブライアンCEOがTVで著者を挟んで大激論、ニューヨーク証券取引所のトレーダーたちが手を休めて見入った。

HFTはコンピュータが自動執行するアルゴリズム・トレーディングの一種で、千分の1秒という超高速で売買するもの。

HFTトレーダーは遅い一般投資家からシステムに入る注文を1000分の1秒早く見て少し高く売ることができる。ひとつひとつの取引きで入る差益は微々たるものだが、塵も積もれば山なので、HFT反対派は「一般投資家には勝ち目がない」と言っている(HFTトレーダーは「手数料も減るし、流動性も確保できるから一般投資家に恩恵がないわけではない」と言ってるが)。

なぜそんな超高速取引が可能なのかというと、NYSEやナスダックのような取引市場に大金払って、市場のサーバーのある本丸の直近にサーバーを置かせてもらってるから。通信ケーブルは短ければ短いほど注文は早く届く、というわけ。

で、「こんな高速道路と一般道路の二段構造では公正な取引きは不可能でしょ」というんで、本丸のサーバーとの間に通信ケーブルをとぐろ巻きにして置いて全員公正にしたのがカツヤマ率いるカナダのIEXで、ルイス本ではカツヤマが善玉として描かれている。カツヤマ側の主張をルイスが書いた本、と言ってもいい。

当然面白くないのは、BATSのような超高速取引が優遇される株式市場である。オブライアンCEOは早速「こんなトンデモ本信じるな」と連続ツイートし、その勢いでTV生中継に出て、ガーッと喋った。

23分のフルバージョンはここ。トレーディングルームからカツヤマの主張に一瞬拍手が湧いている。中小証券会社のトレーダーはきっと河原乞食なんだろうなあ。

オンライン判定結果は以下の通り。

(c) CNBC


尚、本のタイトル『フラッシュ・ボーイズ』はフラッシュ・クラッシュからきてるものと思われる。

March 28, 2014

デンマークの旅行会社が「国のためにやれ!」キャンペーン:Do It For Denmark!



Wow.  Maybe Japanese travel agency should do the same before it's too late.

人口1000人当たりの出生率が10人で、ドイツ(8.33)、日本(8.39)、シンガポール(7.72)並みに少子化が激しいデンマークで、 「このままでは国の未来はない!」と旅行代理店Spies Rejser社が「旅に出て子どもを作ってこい!」キャンペーンを始めた。

サイトはここ。ドメインが…w

最後の生理が始まった日を入力すると、ベストな旅のタイミングを教えてくれる。

「妊娠する方法」のところには、こうある。


  • 受精の確率が一番高い日を計算しよう。
  • 男はぴっちりタイトなパンツは避けること。カッコいいつもりでもダメ。
  • 運動し、健康な体重にキープ
  • ストレスは避けること。マッサージ、ヨガも効果的
  • 重力を活用。セックス後は最低15分寝たままに。
  • 肝心のセックスも忘れないこと。避妊抜きで。


余計なお世話だ!って思うけど、旅先では授かる確率が47%上がるという統計もあるんだって。旅先で見事ベビーを授かった人には賞品も用意している。もらうにはサイトで旅を予約して、旅行期間中に妊娠したという判定結果を提出しなきゃならない。なるほどーすごいなこりゃ。。