Tim O'Reilly posted his response in a great disillusion with collective intelligence of blogosphere. "A number of people in the comment thread drew parallels to my Amazon 1-click patent protest, but they left out one important point: I wrote to Jeff Bezos privately first, and went public with my complaint only after he'd given me the brush off." "he stirred up the m*b," Tim blamed Tom.
Some findings from its comments;
オライリー・メディア(公式サイト)はティム・オライリー氏が1978年に創設したメディア企業。米ケンブリッジを拠点にテクニカルライティングとコンサルティングを主業務にスタートし、'84年にUNIXベンダー向けマニュアルの出版権を獲得。売れ筋は'88年のXlibマニュアル、'91年初版の「Programming Perl」(通称Camel Book)が最初で、'92年には世界初のウェブ関連書、'93年には世界初のウェブポータルを生んだ。
「世界最高のコンピュータ関連書籍の版元」を自任し、ギークが集うオライリー・ネットワークを運営。'97年からはPerlカンファレンスなどイベントにも進出、出版・イベント・コンサルの三本立ての事業展開で次代の潮流を形成する技術トレンドをキャッチーな新語(例:オープンソース、P2P、Web2.0)で語り、技術者と投資家、消費者を啓蒙、新市場を創出している―。
氏が考えていた以上に短期間にブログは体力をつけ、Web 2.0は自立歩行のフェーズに入っていた。先頭に立って旗を振ってきた革命の旗手・オライリー氏は、いざ自分が槍玉に上げられて初めてその破壊力に気付き、舵取りの自信を見失ってしまった。結論は早いが、途中経過はそんなところか?
氏の弁明とコメントを明け方までかかってやっと読んだが(概略はココとココ)、こんな一大事にラップトップも持たずベライゾンの電波しか届かない湖畔に旧友といたのは不運だった(氏はT-Mobile、夫人はSprint)。しかもCMPがC&D書状を送った先はよりによって氏の出身地コークだ。民意は嫌でもトム陣営の同情票に傾く。
氏はMSMがブログ批判を行うと真っ先に擁護してきたゴッドファザーだ。それが、「今回の騒ぎを見て、これまでのブロゴスフィアの集団知に対する信念が揺らいだ」と弱音を吐き、「アマゾンのワンクリック特許に反対した当時の私と比較するコメントも多いが、みんな重要な点を見落としてるよ。私はジェフ・ベゾス本人に直接手紙を書いて冷たくあしらわれるまで世間に不満を公表しなかった」と反論、何故こう出る前に自分に直接来なかったのだ、とラフテリー氏に謝罪を求め、「彼は暴徒を先導した」と書いてしまった。あちゃー。
ゴッドファザーに”暴徒”と改姓されたブロガーたちは「結局ブロガーもWeb2.0も金儲けの道具か」「失望した」と暗~い反応を残している。ブロゴスフィアが個人攻撃で荒れると被害者は決まってm*b、m*b(*にはoが入ります)呼んで、なんとか気持ちを立て直すものだけど、オライリー氏がそれ言っちゃうとWeb2.0の屋台骨が揺らいでしまうからなあ…
ピンピンしているのはラフテリー氏の方だ。「Web 2.0とブログがあったお陰で僕は記事を投稿できたし、この巨大マルチメディア企業から謝罪と、そして”商標を使っていいよ”と許可まで得ることができた。それもこれもブログが享受したパワーの賜物だ」とNYタイムズに語った。イベントはきっと満入り御礼かな?
トムvs.ティムの闘いを一通り眺めた後で昨年9月にティム・オライリー氏が書いたマニフェスト「What's Web 2.0?」(和訳)を読むと、これまた感慨深い。
その他の拾い物:
関連:
Web 2.0は登録商標です:Web 2.0 Service Mark
new! 日経ビジネスオンラインに騒ぎのまとめ「Web 2.0」でイベントをやると訴えられる?!:NBonline」を書かせていただきました。
Some findings from its comments;
- David Jones questions why CMP didn't send C&D letter to 'Web 2.0 Conference' in the UK by d.Construct, Mesh, 'Canada's Web 2.0 Conference', and 'Enterprise Ireland's Web 2.0 Conference' by Irish government.
- Dave Cormier posted the reference link to an article about Web 2.0 dated back in July 1999 (AllBusiness.com by Darcy DiNucci.E) (needs to be verified./update! Dave left another link to 2002 book on Web 2.0 below. Thanks!!)
- Some noted that Dave Winer's UserLand Software filed trademark on RSS in 2000 without success. Others mentioned that Web 4.0 has already been taken by Dennis Howlett.
「世界最高のコンピュータ関連書籍の版元」を自任し、ギークが集うオライリー・ネットワークを運営。'97年からはPerlカンファレンスなどイベントにも進出、出版・イベント・コンサルの三本立ての事業展開で次代の潮流を形成する技術トレンドをキャッチーな新語(例:オープンソース、P2P、Web2.0)で語り、技術者と投資家、消費者を啓蒙、新市場を創出している―。
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で、今回のWeb 2.0騒動(SevenDegree)だけども、個人的には「Web 2.0」の生みの親のティム・オライリー氏が、共有&参加というWeb2.0理念の逆をいく「商標侵害による使用中止命令の発動」を(部下の一存とは言え)提携先に許し、ブログスフィアから総攻撃に遭った点が興味深い。氏が考えていた以上に短期間にブログは体力をつけ、Web 2.0は自立歩行のフェーズに入っていた。先頭に立って旗を振ってきた革命の旗手・オライリー氏は、いざ自分が槍玉に上げられて初めてその破壊力に気付き、舵取りの自信を見失ってしまった。結論は早いが、途中経過はそんなところか?
氏の弁明とコメントを明け方までかかってやっと読んだが(概略はココとココ)、こんな一大事にラップトップも持たずベライゾンの電波しか届かない湖畔に旧友といたのは不運だった(氏はT-Mobile、夫人はSprint)。しかもCMPがC&D書状を送った先はよりによって氏の出身地コークだ。民意は嫌でもトム陣営の同情票に傾く。
氏はMSMがブログ批判を行うと真っ先に擁護してきたゴッドファザーだ。それが、「今回の騒ぎを見て、これまでのブロゴスフィアの集団知に対する信念が揺らいだ」と弱音を吐き、「アマゾンのワンクリック特許に反対した当時の私と比較するコメントも多いが、みんな重要な点を見落としてるよ。私はジェフ・ベゾス本人に直接手紙を書いて冷たくあしらわれるまで世間に不満を公表しなかった」と反論、何故こう出る前に自分に直接来なかったのだ、とラフテリー氏に謝罪を求め、「彼は暴徒を先導した」と書いてしまった。あちゃー。
ゴッドファザーに”暴徒”と改姓されたブロガーたちは「結局ブロガーもWeb2.0も金儲けの道具か」「失望した」と暗~い反応を残している。ブロゴスフィアが個人攻撃で荒れると被害者は決まってm*b、m*b(*にはoが入ります)呼んで、なんとか気持ちを立て直すものだけど、オライリー氏がそれ言っちゃうとWeb2.0の屋台骨が揺らいでしまうからなあ…
ピンピンしているのはラフテリー氏の方だ。「Web 2.0とブログがあったお陰で僕は記事を投稿できたし、この巨大マルチメディア企業から謝罪と、そして”商標を使っていいよ”と許可まで得ることができた。それもこれもブログが享受したパワーの賜物だ」とNYタイムズに語った。イベントはきっと満入り御礼かな?
トムvs.ティムの闘いを一通り眺めた後で昨年9月にティム・オライリー氏が書いたマニフェスト「What's Web 2.0?」(和訳)を読むと、これまた感慨深い。
その他の拾い物:
- 2003年11月、イベント開催でオライリー社がメディアライブ社(現在はCMPの一部門)と提携を話し合った際にメディアライブ社がWeb 2.0の商標出願を行った。イベント名称の登録申請と管理はCMPの管轄で、過去にも”Software Development”など会議名に商標を取っている。今回の使用中止命令はオライリー社担当者が氏に事前の相談なく承認し、CMPが送った。(氏本人の釈明)
- 「これまでにも英国でd.Construct主催「Web 2.0 Conference」、「Canada's Web 2.0 Conference」、アイルランド政府主催「Enterprise Ireland's Web 2.0 Conference」があるが同様の書状を送らなかったのは何故?」(David Jones氏)
- 1999年にAllBusiness.comはDarcy DiNucci記者の署名記事で「Web 2.0」の定義を試みた。喧伝したのはオライリー社に違いないが、言葉としてはもっと前から存在した?(リンク投稿=Dave Cormier氏/日付けの信憑性は要確認/update! Cormier氏がコメントに2002年のWeb 2.0本 へのリンクを残してくれた。オライリーの発明語というわけではなさそうだ)
- デイブ・ワイナー氏の会社「UserLand Software」も2000年に「RSS」を商標登録しようとしたがダメだった。
- 「Web 4.0」はDennis Howlett氏が既に登録済み(未確認)
関連:
Web 2.0は登録商標です:Web 2.0 Service Mark
new! 日経ビジネスオンラインに騒ぎのまとめ「Web 2.0」でイベントをやると訴えられる?!:NBonline」を書かせていただきました。
Tags: Web 2.0, Tim O'Reilly, Web2.0商標, オライリー
http://www.amazon.com/gp/product/1587622009/sr=8-1/qid=1149244390/ref=pd_bbs_1/104-3285557-9555955?%5Fencoding=UTF8
ReplyDeleteThere's also this book from 2002 that belies the idea that 'web 2.0 was a concept that was born as a name for a conference in 2004'
Oh...there it is...on Amazon! Thank you, Dave. (I think I enjoyed your radio streaming on this issue somewhere.)
ReplyDeleteReferされてるので焦ってます(笑)
ReplyDeleteあの長文と怒涛のコメント群全部読んだんですか?ひええ。僕の同僚が先日、Timのことを「本屋のオヤジ」と言ってましたが、意外と本質を言い当ててるのかもしれない。
それと、Dave Winnerですが、彼は3月にこの件で祭られていますからね。彼のことをコメントで引き合いに出した人は、危うくm*bに燃料を与えるところだったかもしれない。
うん、TimもTomも読んだよ。月曜にコンピュータ壊れて新調したり大変だったけど…上のDaveさんは教育現場のテクノロジー実践が専門みたい。TOM氏インタ、ナカナカいい声でした。
ReplyDelete商標は5月10日最終審査通過後の勇み足?EUは審査保留中。Web2.0を避けたい人はWebwareって言葉使いはじめてる模様。(訂正:Webwareこそ商標ですね…危ない危ない…。よく調べもせずスミマセン!)
個人的な好みの問題だけども担当者の名前を出したのには心底ガッカリしました。「俺はおまえらの責任取るために会社来てんだ」と年がら年中マージャンやってた昔の上司が急に偉大に思えてきた。笑
>Dave Winer
わ、でかスレ!よくわかんないんですけど「ブログの始祖は僕」って本当のこと言っても相手にされない悔しさを引きずってるような気がします。(参考)