May 8, 2006

[web]スロウィッキー氏が語る、大衆の知恵:Wisdom and Madness of Crowd


Truth in chaos.

In The Wisdom of Crowds, James Surowiecki, maintained that the power of groups under certain circumstances can be remarkably intelligent. "A large group of people reflecting diverse opinions offering judgments independently with some mechanism to aggregate the judgments, collectively ending up with an intelligent outcome. "(photo courtesy of random house © Leo Mason/Getty Images)

It's interesting to know that its title is an allusion to Charles Mackay's Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Crowds, published in 1841, Wikipedia says.

It's one of the fundamentals that Mochio Umeda (blog) brought up in his latest Japanese best-selling book, Web Shinka Ron or A Theory of Web Evolution. Published in February it is already in its 7th printing. (Review on Life Studies blog).

In his book, Umeda explained why and how Web 2.0, Long Tail, API, Wiki, blog, Wisdom of Crowd, open source and Google are going to change the way we live, think, create, and do our business, and why establishment media and Web1.0 businesses including MS, Yahoo, Japanese manufacturers are likely to lose the leading edge. In the coming age of web 2.0, he maintains, every one of us can express our thoughts over the internet and Web 2.0 solutions help us connect with each other on P2P basis, generating huge ad revenue.

It's a fascinating reading. In fact, Merrill Lynch has released its forecast last month that the Internet collects more ad dollars than magazines this year. And look how I got this news; I read a blog quoting somebody mentioning about AdAge article on Merrill Lynch prediction. Well, I see some P2P relays going on in our daily life.

I was a bit concerned about Umeda's all-out applause of Google, though. He writes Google guys are 100% serious when they say they're trying to build something like "world government"on the Internet. He goes a step further to compare Google with God in a sense that it may one day control all the information on earth.

Google's prospectus 'do no evil' doesn't instantly make others evil, and we need a healthy competition here, too. The centralized control often poses a serious threat to our privacy and freedom of speech, and also when we talk about "bottom-up journalism," a lot of times 'the bottom' doesn't include the silent majority of the world that have no access to the Internet. I hope he writes those in the next book!

The following is the excerpt summary I translated from the mp3 file of Surowiecki's SxSW lecture I found on Wikipedia (mp3, summary). Japan is a country of harmony, less of the critical thinking or independency that Surowiecki says indispensable for a crowd to be wise. It's a nation of Livedoor Shock after all... Before talking about a collective intelligence, we probably better start from Mackay's classics.




カオスの底流にひそやかに、だが確実に横たわる真理の不思議。これはジェームズ・スロウィッキー氏が2004年に書いたベストセラー「The Wisdom Of Crowds」(邦題:「みんなの意見」は案外正しい)の主題。日本ではH-Yamaguchi.netが紹介し、梅田望夫氏もココココで盛んに採り上げ、「巨大な混沌こそがフロンティア(07.04.2005)」の考察を経て「ウェブ進化論」の核論となった。

The Wisdom Of Crowds」は、今から約150年前チャールズ・マッケイ氏が書いた世界的名著「狂気とバブル(原題:Extraordinary Popular Delusions & the Madness of Crowds )」のアンチテーゼとして上梓された。分別ある大の大人が我先にチューリップの球根に飛びついた愚行の総決算書である。ライブドアショックの我々日本人はたぶん、そっちから先に読む方が賢明かもしれない。

先月メリルリンチはネット広告収入が今年いよいよ雑誌を抜きそうだと発表した(connecting dots blog)。グーグルが時価総額でタイム・ワーナーを抜いて「世界一のメディアカンパニー」になったのはいつだっけ?もう大分前のことだ。ここまで巨大になった今、ワタシたちに必要とされるのは、個人情報とプライバシー、情報統制、表現・報道の自由、人権、不正クリック、ページランク操作、市場独占、深刻化するデジタルデバイドなど負の側面もちゃんと理解して、たくさんの目で監視することなんじゃないかな?って思う。

それにページさんランクがニュースの価値を決める時代になったら、「天皇から乞●まで」の報道原則は誰が引き継ぐんだろう?内容もないのにリンクやTBに熱心なサイト(ココもそうか?)に埋もれ、聞きたくない情報には誰も辿りつけなくなるんじゃないだろうか?

「あちら側」に行けない声なき大衆がまだ地球のマジョリティー。現実を知って暴動にならんよう情報がブロックされたもある。彼ら不特定多数無限大の労働の集積がムーアの法則を牽引し「チープ革命」を呼び、その礎上に「総」表現主義があるとするなら、彼らの声を誰が拾うというんだろう?我々が「ボトムアップ・ジャーナリズム」を語る時、その「ボトム」に本当の底辺は含まれていない。

ともあれ「ロングテールって何?」と聞いてくる人がパッタリ途絶えたのは喜ばしいこと。「ポジティブな部分だけ書いた」と梅田氏はブログで書かれているが、一段落ついたら今度は是非負の側面にも光を当てた続編を書いて欲しい!

以下はスロウィッキー氏が行った最近の講演(mp3:Wikipedia)の要約ね。


スロウィッキー氏講演
SxSW:3月11日(43min.+Q&A)

◆大衆はやっぱり賢い!な事例たち
  1. 1906年西イングランド、フランシス・ギャルトン(85歳)が出くわした雄牛の体重当てコンテスト:正解1,198ポンドに対し、全員の推定平均値は1,197ポンドで、一番手の予想より正確だった。
  2. 瓶詰めゼリーの個数当てコンテスト:5人が5回やって推定値の平均をとると、第1位の個人より平均値の方が実数に近かった。
  3. クイズ番組「ミリオネア」:回答者が予め指名したエキスパート5人の正答率は3分の2。会場視聴者のアドバイスは正答率91%で、その道の専門家より暇つぶしに会場に来る雑多な集まりの方が頼りになる。
  4. 競馬:あまりにも予想順位そのまんまな結果になるので競馬離れが進行中
  5. 株式:完全とは程遠いことは周知の通りだが、どんなに一流の金融マネージャも10年、15年のスパンで見ると90~95%の人は市場平均に適わない。
  6. 予測市場アイオワ電子市場は誰でも参加できる予測取引市場として1988年にアイオワ大が開設した。過去4回の大統領選では3回まで当落を当て、ギャロップの世論調査より命中率が高いことが実証されている。
  7. TradeSports.com:スポーツの結果と、州選挙・上下院選の予想など。2004年は州選挙50選中50、上院選34選中33の当落を当てた。
  8. HollywoodStockExchange.com:映画新作の興業収入を劇場公開前に賭ける取引市場。各スタジオの社内予想より当たることで知られる。オスカー賞のレース結果予想は8部門中8部門、8部門中7部門、8部門中7部門。今年は「クラッシュ」が外れたが、これはしょうがないだろう。
  9. HP:社内に商品・サービスの予測市場を置き、昼休みに社員が自由に売り買いしている。これまで3年間、会社の予想より正確な結果が出ている。
  10. Google、Siemensなど:社内に予測市場を置き新薬認可などの予想に活用
  11. 潜水艦スコルピオンの失踪(1968.05.22./大西洋上):軍外部から任意抽出の人々を集め別々の部屋で失踪のシナリオを組み立てさせると、ちょうどクロスした地点に遭難船発見(乗組員99名は既に死亡)。それはプロであるはずの軍の捜索範囲から220ヤード離れた海底だった。
◆集団を賢くする3条件(著書では4条件。「分散」は2.に括ったようだ)
  1. Aggregator (統計処理システム):精度の高いアグリゲータ
  2. Diversity (多様性):集団はフィルターや垣根を取り払って雑多な人々を広い範囲から寄せ集めた時こそ最強である。世に言うエキスパートや権威は自分が正しいと確信するあまり、自らの盲点に気付かない、そこが弱点だ。どんなヘッポコの集まりであれ、選りすぐりの賢者だけ頭をこづき合わせて出す結論より結論がマトモだったりするのはそのため。
  3. Independency (独立性):人は熱しやすく真似が好きで群れる生き物。街角に人を立てて空を見上げさせておくと、通りかかった人は大体空を見る。自分だけ恥をかきたくない一心から他人の意見に追随・同調・共感して人並みであることを確認する。こうした態度は賢い集団を生まず、情報のカスケード(ティッピング・ポイント)を生む。自分自身の知識と直観、考えに従うことでこれは防げる。
悪魔の代弁者13-14世紀、ローマ・カトリック教会は神の絶対存在性を証明するため、わざわざ重箱の隅つついて聖人を徹底的にこき下ろす悪魔の代弁者(Devil's Advocates)を指名した。

インターネットの問題点:ネットは不特定多数無限大の意見を吸い上げ集約するアグリゲータだが、同時に独自性を破壊し模倣を助長する道具でもある。限られたリンクとサイトで繋がる小さな世界に自らを封じ込める行為は「Circular Mills」(アリは目が見えない。一匹が迷うと残りのアリはこれを追いかけるしかないため、巨大な円をただグルグル回る奇妙な現象が起こる。これがCircular Mills。群れは疲弊し、やがて死に至る)に似て、集団をアホにする。情報ソースやコネクションはなるべくランダム&オープン&ルーズにバラけた方がいい。リンクの数でページランクが決まる今のモデルでは集団が賢くなる保証はどこにもない。(最後の1文は昨年の講演より引用)

関連
Travels with Rhody: James Surowiecki on the Unwisdom of Crowds(03.2005)->昨年版
Functioning Form - SxSW: The Wisdom of Crowds(03.2006)->今年版
f**king fantastic(2006.02.26)
404 Blog Not Found:Apathy of Crowds
Seven Degrees: 望まない現実を見るということ
神村的日常-Kamimura's spill of thought.: 「神村宜紀2.0?」

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