太陽に近づきすぎたイカロスは 翼を塗り固めていた蝋が溶け 地に堕ちる- ギリシャ神話 Landscape with the Fall of Icarus, Bruegel |
"Forstall’s firing was met with a sense of quiet jubilation, especially among people who worked in the engineering groups. Or as one of my sources quipped: there are a lot of people going for celebratory drinks, even if there is a little bit of doubt about their roles in the future." - Giga OM
Giga OMのオム・マリック編集長が、スコット・フォーストール退任の電撃発表に対するアップル社内の反応をまとめていたよ。
・アップルマップの不始末の詫び状にサインを拒んだ、という話が本当かどうかは確認がとれなかった。NYタイムズは匿名社員複数から聞いた話として伝えている。
・フォーストール解任のニュースに社内は大喜び。特にエンジニアリング部門の社員は喜びもひとしお。今後の自分の処遇に一抹の不安はあるものの、お祝いに一杯飲みに行く人が大勢いる。
・ボブ・マンスフィールドの辞任撤回は綿密に計画されたものだったが、フォーストールの退任はかなり土壇場で決まったもので、彼の方から言い出したものではない。iOS、OS Xチームもニュースで初めて知った人が多く、エンジニアにとってはまさに青天の霹靂だった。
・Mac OS Xソフトウェア事業部に加え、フォーストールの後釜を任されたクレーグ・フェデリギ(Craig Federighi)は今後力量が問われるところだ。フォーストールほど敵と味方にキッパリ分かれる人ではないが、フォーストールほどの決断力もない。
・ジョニー・アイブが新設のヒューマンインターフェイス部門トップに交代したことで社内は興奮状態。これから出るソフトウェア・プロダクツに新たなデザインの方向性が生まれるのではないかとの期待が高まっている。エディー・キュー(Eddy Cue)がSiriと地図を引き継ぐのもスマートかつ自然な流れ、と受け止められている。
・会社上部は前から亀裂が生じていた。フォーストールはスティーブ・ジョブズと近しかったが、さりとて退陣が決まったiOSトップに同情する幹部は誰もいない。フォーストールの名声も所詮はスティーブのビジョンを実行し、スティーブの声として働くことで築き上げたものだった。
・フォーストールはキュー、マンスフィールドはじめ幹部多数と不仲。NYタイムズも言及しているように、アイヴともいろいろあった。
[Giga OM]
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