戦艦大和の米PBSドキュメンタリー:Yamato - Sinking the Supership 5/6



歴史家・原さん「神風特攻隊であれだけの人命を失った、一番戦力のある大和が何もしないでいるわけにはいかないだろう、という声も出てきたんですね」

元乗組員・福本Katsuhiroさん「上官には誰にも口外してはならない、戻ってこれないものと思って身辺の整理をするよう言われました」

元乗組員・石田直義さん「長男が3月12日に生まれたんですが、顔はひと晩見ただけですよ。もう戻れないことはわかっていたので、別れを告げてから妻の見てないところで家の周りを最後にもう一度ぐるっと回って見ました」

夕方、乗組員はデッキに全員集合した。

福本さん「まだ日が完全に没む前でした。デッキに総員集合し、皇居の方を向いて遥拝するよう命じられました」

石田さん「戦友と握手して、軍歌を歌いました」

大和出陣の夜、南シナ海はスコールで低空に雲が垂れ込めていた。敵機には見つかりにくい。大和は海岸線に沿って南下した。何マイルも前方の暗い海には、駆逐艦が盾になって潜水艦攻撃から大和を護っている。が、空の攻撃から大和を護るものは、何もない。

デッキでは最後の無礼講ということで酒が振る舞われた。

福本さん「みんな結構酔っ払ったけど、上官は酔っ払ってなかったですよ」
石田さん「ま、酒・ビールはね。円陣になって飲みました」

大和は夜を徹して、夜の海を南東に突き進んだ。先には米艦1600隻が待ち受けている。

サバイバー「負けても最後まで全力で戦うのが、大和魂です」

夜明け前、直近の米戦艦まで200マイル(322km)も離れたところで最初の米機が大和をインターセプトした。大和は迫りくる戦闘機に10マイル(16km)先から最強の18インチ砲を放って応戦するが、あいにく低空の雲が視界を遮り目標が正確に絞り込めない。最初の急降下爆撃機の一団が16kmの距離を縮めて姿を現すと、大和は百もの高射砲で反撃した。

が、応戦も虚しく、全戦闘機とも大和の真上の2万フィート(6km)上空の攻撃ポジションに侵入し、500ポンド(227kg)の爆弾第1陣が投下されデッキに命中、炎上。

歴史家マルコム・ミュア氏「急降下爆撃機が高高度から砲台を狙い、戦闘機も対空砲の威力をくじくため大和を直接爆撃しました。が、本当のキラーは魚雷だったんですね」

大和で防御の壁が最も薄い船首近くの浸水部に穴を開けたのは、空から発した魚雷だった。1ダース分もぶち込まれれば、いくら千のコンパートメントに分かれている大和と言えどもひとたまりもない。大和は海に沈んだ。

米機2機が崩壊の瞬間を空から撮影し、残る400機は空母に帰った。

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これだけ沢山のコンパートメントに分かれた巨艦が1時間足らずで沈む―そんなことが何故起こったのか? 最後の写真が捉えた大爆発は、いったい何が原因だったのか?

研究チームは瓦礫から最期の瞬間の再現を試みた。

海底には、船のハルが2つの巨大な破片となって横たわっている。3000トン砲のトゥレット(砲塔)は天地逆さま。ギザギザの金属片が突然訪れた壮絶な死に様を彷彿とさせる。大爆発で船体が分解したことは明らかだ。魚雷の衝撃より、遥かに大きい。

研究者「写真で爆発があったことは分かるんだが、問題は爆発がどう起こったか。それはよくわかっていないのです」

(7:34-再現アニメ)魚雷で片側から浸水して傾き、デッキの下で爆発が起き、大和はバランスを失い転覆。砲塔が自らの重みで船体から分離し、沈没。火薬庫の中では何トンという弾薬が互いにぶつかり大爆発(おそらく海事史上最大の爆発)が最低3回起こる。船は真っ二つに折れ、海底200フィート(60m)に沈んだ。

祝勝ムードに沸くアメリカ。大和沈没をもって日本帝国海軍は終わる。大和の遺留品は回収され、歴史を今に伝える貴重な資料として保管されている。

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Comments

  1. お言葉を返すようですが先生、5/6のリンクが他のページのページネイトにまだ張ってないって、それじゃああんまりです!(涙。プイっと踵を返しドアまで歩くと振り向き様に)私、犬の散歩がありますので。(ドアは開けたまま去って行く)

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  2. あ、、、(6終わったらまとめてやるべと思ってたのになんでこんな朝早くから見てるんだ、、、日本土曜だろ、、、あ、犬か、、、と胸中つぶやきながら右手を上げる)

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