米国史上最大の自動車リコールTOP10:The 10 Biggest Vehicle Recalls in US



In chaotic time like this, numbers help us cool off the panic. According to Forbs, Toyota Recall isn't the Biggest - Yet.  For those of you who want to put it into perspective, they compiled neat slideshow on Top 10 Biggest Vehicle Recalls.

こういうパニックの時は数字で少し頭を冷やした方がいい。トヨタのリコール報道では「米国内最大級」という枕詞が繰り返し使われているが、具体的には何位なのか? フォーブスによると「トヨタのリコールは過去最大では(まだ)ない」そうで歴代トップ10ランキングの第6位。上には上がいるのだ!

UPDATE:
As of July 2010, Toyota has recalled more than 8 million cars worldwide. 
トヨタは7月の集計で世界全体で800万台超え。

Top 10 Biggest Vehicle Recalls - Forbes
米国史上最大の自動車リコールTOP10(フォーブス調べ)


1. 790万台 フォード/イグニッションスイッチ
2006年4月フォードはステアリング・コラム発火原因となるイグニッションスイッチ内ショートサーキットの不備で、1988-1991年式F-150ピックアップトラックと、1988-1993年式14車種を回収した

2. 670万台 ゼネラルモーターズ(以下GM)/モーターマウント故障
1971年12月、GMは1965-69年式シボレー・ベルエアと、1960年代後半-1970年代に作られた15車種を回収した。離れたモーターマウントのためエンジンが持ち上がり、スロットル漏れに影響し、突然加速したり制御不能の原因になる不具合。

3. 580万台 GM/後部コントロールアーム
1981年2月、GMは1978-81年式Oldsmobile Cutlassセダンと、70年代後半から80年代前半にかけて作られた8車種をリコールした。リアの車軸を支えるコントロールアームのボルトが損壊し、制御不能になる問題

4. 450万台 フォード/クルーズコントロールスイッチ
2005年9月、1997-2002年製フォード・エクスペディションと、1990年代後半から2000年代前半に製造されたトラック5車種を回収。クルーズコントロール失活スイッチのオーバーヒートが原因。同じ問題では様々な車種に計7回リコールが行われたが、これと2009年に行われた類似のリコールが最大だった。

4. 450万台 (タイ記録) フォード/クルーズコントロールスイッチ
2009年10月、フォードは1995-2002年製エクスプローラと他のトラック14車種を含む大量リコールに踏み切った。 原因はクルーズコントロール失活スイッチ。このスイッチが原因で駐車中でも突然発火する問題で同社は過去10年で累計1490万台をリコールした。

6. 430万台 トヨタ/意図せぬ加速
2009年10月、トヨタはフロアマットがアクセルペダルにはさまる問題でベストセラー車種カムリと2004-2010年製6車種を回収した(2010年1月戻らないアクセルペダルで回収した230万台は含まれていない)

7. 400万台 フォード/ショルダーベルト

1972年6月、フォードはシートベルトの金具を交換するため、1970-71年式フォード、リンカーン、マーキュリーを回収した。この中にはFord Ranchero(ランチェロ)も入っている。

8. 370万台 GM/ボディ構造
1973年1月、GMは凸凹道で砂利がエンジンコンパートメントに入り、ハンドルが制御不能になることがわかり、車体の底にシールドを取り付けるため1971-72年式Buick LeSabreと70年代初頭に製造された17車種を回収した

9. 370万台 フォルクスワーゲン(VW)/ワイパーアーム
In October 1972年10月、VWは人気車ビートルはじめ1949年から1969年の間に製造された車両を回収した。ワイパーアームの緩いスクリューを交換するため

10. 370万台 本田/シートベルト
In May 1995年5月、ホンダは1986-1991年製アコードと、80年代後半から90年代前半に製造されたホンダおよびアキュラの各モデルを回収し、シートベルトの壊れた金具を修理した

Recall Roadblocks - WSJ
米国大型リコール年表(ウォールストリートジャーナル調べ)


The Wall Street Journal published this interactive time-line, featuring some of the largest vehicle recalls in U.S. history.  As you can see the red box represents Ford recall for a defective cruise control switch that could cause a fire (14.3 million in cumulative total).

こちらはウォールストリートジャーナルがまとめた米国最大規模のリコール年表。上の画像クリックでView Timelineをクリック、下の年号の四角をマウスオーバすると詳細(訳は以下)が見れる。累計ではフォードの1430万台が最大。

- in Japanese

1995年5月 -- 自動車メーカー9社、車両840万台以上に取り付けられた日本製シートベルトの交換・修理に合意。日本メーカー(ホンダ、イスズ、日産、マツダ、三菱、スバル、スズキ)と米メーカー(GM、クライスラー)から通知を受けたのは、解除ボタンに不備のあるタカタ株式会社のシートベルトを装備した1986-1991年製モデルのオーナーたち

1996年4月 -- フォード、イグニションスイッチ発火の可能性のある車約870万台をリコール

1998年7月 -- GM、シボレー、ポンティアック、キャデラックを計100万台近くリコール。エアバッグが理由もなく開く不具合で130人がケガ

2000年10月 -- 裁判所が、カリフォルニアで販売されたフォードの乗用車・トラック最大170万台のリコールを命令。人気のトーラス、ムスタング、エスコート、ブロンコなど計29モデル(主に80年代-90年代初頭のモデル)に装備されたイグニッションモジュールが問題との判断。最高裁Michael E. Ballachey判事は、エンストし易く、特にエンジンが熱い時にそれが起こり易いことをフォードは知っていながら、消費者に警告を怠った、と話した。

2004年3月 -- NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)、後部ドアのケーブルの不備でトラック360万台をリコール。2000-2004年モデルのピックアップトラックのGMシエラ、フォード・シルベラードと、2002-2005年モデルのシボレー・アバランチ、キャデラック・エスカレードが対象。スチール製ケーブルが腐食して弱まり、しまいには破損する不具合。11月、GMは各ディーラーに2002-2004年製の中型SUV90万台近くを回収・修理するよう命じた

2005年9月 -- フォード、ピックアップトラックとSUVを380万台リコール。クルーズコントロールがエンジン炎上の原因と疑われたため。NHTSAには「クルーズコントロールのスイッチからエンジンが燃える」という苦情が550件以上寄せられた。アイオワ、ジョージア、アーカンソーの各州の報道や訴訟によると、この不具合で出た死亡者は3人という。同社は2005年1月初頭にも、類似の炎上の懸念で2000年製モデルのピックアップとSUV計80万台近くをリコールしていた

2005年10月 -- トヨタ、ヘッドライトスイッチの問題でカローラと他15モデルの車両140万台を世界でリコール

2006年8月 -- フォード、エンジン炎上問題でトラック、SUV、バンの計120万台を追加リコール。時間の経過とともにスピードコントロール失活スイッチが腐食し、オーバーヒートを起こして発火の可能性があるため、この装置を修理するためのリコールだ、と同社

2007年9月 -- フォード、ピックアップトラック、乗用車、SUVを計360万台リコール。ある特定の状況に置かれるとスピードコントロール失活スイッチが内部でリークし、オーバーヒートして煙が出たり燃える恐れがあると警告

2008年2月 -- NHTSA、発火の原因となる恐れのあるクルーズコントロールスイッチの欠陥で、フォード車1200万台のリコール命令を発動

2009年10月 -- トヨタ、突然加速する不具合でトヨタ車とレクサス計430万台をリコール。運転席の下のフロアマットはアクセルペダルの下に挟まる可能性があるので外すようオーナーに伝える

2009年10月 -- フォード、発火原因となるクルーズコントロールスイッチの欠陥によるリコールの山に、もっと古い年式モデルの車450万台も追加。これでスイッチ不備によるリコールは、単一の問題が原因の回収数としては創業以来最大の累計1430万台に達した(過去10年間に自動車登録のあった車)

2010年1月 -- トヨタ、21日に米国の車230万台リコールを発表後、アクセルペダル修理のため乗用車・トラック8車種の米国内における発売を一時停止。昨年発表したマット関連のリコールに、さらに110万台追加 (ソース: AP, WSJ, NHTSA)

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[Forbes, WSJ]

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