San Jose Mercury News, July 12, 2013 |
In the briefing yesterday NTSB chairwoman Deborah Hersman clarified some new facts about the Asiana 214 crash; the flash light didn't affect pilot's vision, the auto throttle was working properly, the SFO control tower was responding in a timely manner, and it was visual approach to start with.
アシアナ航空機事故原因調査を進めている米国家運輸安全委員会(NTSB)のデボラ・ハースマン会長が昨日、途中経過をブリーフィングした。
機長は「オートスロットル(速度維持装置)が正常に作動していなかった」と言っていたが、実際は自動ではなく手動着陸だったようだ。機体に異常は認められておらず、操作ミスに重点が動いたかたちだ。
[これまでの調査でわかったこと]
・左側の席で操縦桿を握っていたパイロットは着陸時、「まぶしい光」で一時目がくらんだとNTSBに最初言っていたが、「視力に影響が及んだとは思えない。計器は見えた」とあとで発言を後退させた。コックピットのボイスレコーダーにも光を見たという発言は残っていなかった。「NTSBの事情聴取で他の乗務員ふたりにも話を聞いたが、誰も光のことには言及しなかった」。「たぶん日の光が目に入ったのではないか」(会長)
・操縦士ふたりの視界は10マイル(16km)だった。
・「衝突30秒前に空港管制官がシフト交代した」という韓国国内の報道について会長は、「事故機は着陸態勢OKの連絡を衝突の90秒前に受けていた」、衝突後「機内クルーから管制塔に緊急出動要請がくる前に救急車の緊急出動を要請したのは管制塔の方だ」と語った(交信記録)。
・乗客の電子機器使用が着陸に障害を及ぼした痕跡はなかった。
・パイロットは「機体を自動着陸に設定していなかった」。「ビジュアルアプローチ(視認侵入)にOKが出て、手動で操縦していた」
・「アプローチの際、コックピットで誰かが「グライドパス(下経路)より上だ」と言い、その後、「グライドパスに乗った」と言い、後に「グライドパスより下だ」と言っていた。いずれもサンフランシスコ接近の際に行われた発言」
・衝突3秒前、コックピット内の誰かが着陸やり直し(ゴーアラウンド)を呼びかけ、衝突1.5秒前に別の誰かが「ゴーアラウンド」と呼びかけていた。
・機体のエンジン2基とフライトコントロールも「その声に呼応する反応を示している」
・オートパイロット(自動操縦)、フライトディレクター(飛行指示装置) 、オートスロットル(速度維持装置)に異常はなかった。
・燃料タンクは無事だった。「燃料漏れによる火災は確認されなかった」
・最初に機体に入った消防士の話では、機体後方は破損が激しかったが、機内に火の手がまわるまで前方の座席は「ほぼ無傷だった」。
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以下は私からの補足。
・「緊急脱出は90秒」が原則だが、パイロットふたりは緊急脱出命令を下すまでに90秒かかった。最初は全乗客に着席を命じ、脱出を命じたのは乗務員から出火の通報を受けた後。
・「緊急脱出は手ぶら」が原則だが、乗客は手荷物をもって逃げた。中には脱出シュートにブスッと穴が空きそうなピンヒールの乗客、酒の箱みたいなのを2個抱えてる乗客もいた。気持ちはわかるけど…
・「火事場には戻るな」が原則だが、脱出後、機内に手荷物をとりに戻る客もいた(現場の警官の証言)
UPDATE: 重体の子ども(姓名非公開)が今朝亡くなり、死者はこれで3名となった。
[San Jose Mercury News]
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