アップル創業契約書が来月サザビーに:Apple '76 Founding Contract up for auction at Sotheby's


Next month, a three-page contract that established Apple Computer will hit the auction. The draft signed by Steve Jobs, Steve Wozniak and Ronald Wayne is estimated to bring $100,000 to $150,000 at Sotheby’s Dec. 13 auction. As mentioned before, if Ronald Wayne didn't give up the 10% ownership stake in Apple described on the partnership contract, he'd have become a billionaire by now...

1976年4月1日にスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック、ロナルド・ウェインの3人がまとめたアップル・コンピュータ創業を画する契約書が来月13日NYのサザビーでオークションに出品される。予想では10万~15万の高値がつきそうだ。

アップル第3の創業者ロン・ウェインの話はココでも書いたが(下に再掲)、この契約で定めた10%の持ち株を放棄していなければ今頃はビリオネアだった。
He (Ron Waye) was present at the birth of cool on April Fool's Day, 1976: Co-founder — along with Steve Jobs and Steve Wozniak — of the Apple Computer Inc., Wayne designed the company's original logo, wrote the manual for the Apple I computer, and drafted the fledgling company's partnership agreement.

That agreement gave him a 10 percent ownership stake in Apple, a position that would be worth about $22 billion today if Wayne had held onto it.

But he didn't.

Afraid that Jobs' wild spending and Woz's recurrent "flights of fancy" would cause Apple to flop, Wayne decided to abdicate his role as adult-in-chief and bailed out after 12 days. Terrified to be the only one of the three founders with assets that creditors could seize, he sold back his shares for $800.

1976年4月1日、氏はスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアックと共にアップルコンピュータ創設に立ち合い、最初のロゴをデザインし、Apple Iの取扱説明書を書き、創業間もない会社のパートナーシップ契約を起草した。

その契約により氏にはアップル株の10%が与えられた。そのまま持っていれば今ごろは220億ドル(約2兆315億円)の価値になっていたはずだが、彼はそうしなかった。

ジョブズは金遣いが荒い。ウォズは「とんでる夢」ばかりみてる。こんなことではアップルも早晩潰れるだろうと怖くなり、12日で大人代表の役目を放棄して逃げてしまったのだ。創業者3人のうち債権者が差し押さえられる資産を持ってる唯一の人間になったのでは堪らないので、持ち株も800ドルで返してしまった。

Woz, Jobs and ... Wayne? Apple's forgotten founder still wandering in the desert - San Jose Mercury News


[Bloomeberg]

Comments

  1. ロン・ウェインさんの気持ちは痛いくらいにわかるだけに、笑ってしまうしかないですが、きっと自分も同じ立場ならその恐怖に耐えられなかったかと(笑)。

    ところで、ちなみにすっごい単純で素朴な疑問なのですが、ジョブズやウォズさんのそれぞれの持株比率はどれくらいだったのでしょうか。

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  2. ロン・ウェインさんに10%、残りの90%をウォズとジョブズが45%ずつ折半、という取り決めでした。

    今はジョブズも0.5%ですけどね。

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  3. さすがお詳しい!自分もスタートアップ始めようと思っていますので、シェアの比率がとても参考になります。ウォズとジョブズさんが喧嘩をしたらロン・ウェインさん次第だったのですね。
    創業者と会社の所有者について考えると、ときどき創業者っていったい何なんだろう?と思ってしまうことがあります。たぶん、そこには自分の欲がうずまいているのだと自覚しているのですが。シェアに焦点がいっているようでは、そもそも成功しないのかなーとか。父ちゃん母ちゃん企業しか経験のない者のなせる技でしょうか。人にコントロールされるのがイヤで、なにがなんでも自分の会社!ってのにこだわってしまいがちです。嗚呼日本人、、?

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  4. アップル創業者、12日で辞めた理由を語った−【私の論評】結局は、自らを本当に信じられるか信じられないかが分水嶺になる!!
    ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」
    http://goo.gl/DrVDU
    こんにちは。アップルの創業者は、スティーブ・ジョブズ氏だけではありません。もともと、三人の人間が、創業しています。その中の一人ロン・ウェイン氏は、何と創業12日目で辞めています。彼が、辞めた理由をフエイスブックに掲載しました。確かに、ロン・ ウェイン 氏は、アップルにとどまっていれば、ミリオネアになっていたことでしょう。それだけてではありません。それなりに努力していれば、今日のIT業界ににおいて、いずれかの分野において、指導的立場にあったかもしれません。彼は、大きなチャンスを逃してしまったことになります。私のブログでは、このようなチャンスが巡ってきたときに、そのチャンスをものにできるかできないかの差異は一体どこにあるのかを私なりに分析してみました。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。

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