click to see the original photo and stories
(写真クリックで拡大、目撃証言が読める)
To commemorate the 60th Anniversary of the Roswell incident, I'd present the recent drone sightings and my translaion of Explanation of the Recent "Strange Craft" Sightings. I just hope that Isaac doesn't count translation as an act of 'modification,' since I did my best to stay true to his original writing. Regarding the drone photos, some say it might be a viral marketing for Transformer or MS's upcoming game Halo 3. Whatever it is, Isaac's account is a very carefully crafted one, containing a lot of historical facts in Silicon Valley. I especially liked the part about "language" and his positive attitude for the unknown. Go to Digg to read what people say.
ロズウェル事件60周年を記念して私もUFO都市伝説をひとつ。
レイク・タホ、サンタクルーズ山塊ビッグベイジン、海の町キャピトラ。北カリフォルニア各地でこの春、謎の飛行物体の目撃情報と写真がネットに相次いで報告され、騒ぎになった。Diggでも注目みたい。
ご覧のように機体にはエンジンも操縦士もない。「高圧線みたいな不快な音が出て頭が痛くなった」という人もいるが、被害といってもそれぐらいで人を攫うでもなし、頭上に忽然と現れドロンする、それだけ。この手の無人機を英語で「Drone(ドローン)」という。
「どうせ映画トランスフォーマーかXBoxの新ゲームHalo3のバイラル・マーケティングでしょう」という、これまた根拠の無い見方でひとまず終息したが、6月になってIsaacを名乗る匿名の人物から「Coast to Coast AM」に軍研究施設の内部資料とやらが寄せられて―。
以下全訳でお届け。機体の文字(拡大写真)の解説が非常に面白いのと、バレーの「そんなこともあるかな?」な空気がうまく出ていること、真偽はともあれ読んで損はないよ。長いので、夏の夜長に―。
Translated by satomi in its entirety
See original at http://isaaccaret.fortunecity.com/(原文)
[資料-外部リンク]
まずは簡単に自己紹介としよう。私は「Isaac」(偽名)。1980年代、「CARETプログラム」で働いていた者だ。近頃各地で目撃が相次いだ謎の飛行物体のテクノロジー、特に機体の腹に見える“言語(language)”と文字(diagram)に関する仕事を在任中はたくさん手掛けた。この長文レターでは私が何者で、何を知っており、これら目撃情報が(おそらく)何を意味するのか、私なりに説明を試みたい。
こうした写真が表に出てきたことで、かれこれ20年以上昔に写真やコピーで取っておいた証拠品が役に立つ時がきた。今回の目撃情報もこの証拠品の一部で、だいぶ説明がつく。一部このサイトに貼っておこう。ここに公開する高解像度画像の使用は無料である。ただし、いかなる修正も加えてはならないし、必ずこの文書と一緒に出すこと。
これまで名前が挙がった目撃者のChad、Rajman、Jenna、Ty、そしてレイク・タホの目撃者(特にChad)については私も現在接触を試みている。彼ら自身、自分が見たものにどう対処していいか、その気構えと、とるべき行動について多少なりとも役立つアドバイスができると思うので。これをお読みの方で目撃者本人や彼らの居場所を知っている方は是非「Coast to Coast AM」にご一報いただきたい。
このレターは「Coast to Coast AM」視聴者への放送を前提にまとめた資料の一部である。文書とスキャン写真の附則なので、決して資料と切り離さないでもらいたい。
私のことはIsaacと呼んで欲しい。極めてセンシティブな内容なので、公開に当たって選んだ偽名だ。ただし、“セ ンシティブ”即ち“危険”とは限らない。この話を公にするこの期に及んでも、この意識がはっきりしているのを見たら分かるだろう。政府には機密を維持すべき理由がいくらでもある。その点については政府関係者に同情するところ大だが、実際問題、私も歳をとってきて今さら自分のメイカー(maker)に会って要らぬ面倒を抱え込むのは御免なのだ! 私は元上司より多少は人のヒューマニティというものに信頼を置いている。情報の一部を開示することで代償になることはあっても、それを上回る助けが得られると思っている。特に今日の世界では。
本題の前に最後にひとつだけハッキリしておきたいことがある。: 上司の信頼を裏切ることで制裁を受けるのは御免こうむりたいので、ここでは私の身元が特定できる個人情報は伏せている。裏切りが目的ではないので、共有が危険過ぎる情報については適当に濁すのではなく単に触れておかないことにする(偽名は別。実名でないことは認めて一向構わない)。仮にこの書簡に書いた内容からソースが絞り込めたとしても、おそらく30~50人から先には絞れまい。安全圏だと思ってる。
この手許にある資料の少なくとも一部は公開すべきじゃないかと、長年私は思い煩ってきた。が、ここにきて写真と目撃情報が大量に出回ったことで堂々巡りもこれぐらいにして、やるなら今だと思った。
最初にハッキリ申し上げておくが、私は写真にある飛行物体の全体像を直接知っているわけではない。格納庫に収まっている姿など目撃したこともなければ、担当したこともないし、また、宇宙人がこれを乗り回しているのを見たわけでもない。ただこれら飛行物体にあるパーツの多くはこの目で確認した。担当だったこともある。そのいくつかは当ページのトップ「Q3-85 在庫レビュー」を開くと、スキャン画像でご覧いただける。もっと大事なのはこの私が、ChadとRajmanが撮った写真の機体の腹に鮮明に見える“言語 (language)”についても非常に詳しいことだ。同じ言語はビッグベイジンの現場の写真でも捉えられている。
私が間違いなくおこたえできることは、何故今頃になって彼らが突然ここに現れたか、という疑問に対する答えだ。これら飛行物体は現在の形で何十年も前から存在している。その背後にあるテクノロジーはそのまたさらに数十年前から存在しているのは間違いない。あの“言語”(何故引用符をつけるかについては、ちょっと後回し)は実のところ過去何年間も私が仕事で取り組んだ主題だった。これについても触れよう。
とは言え、彼らが突然我々の目に見え出したのは言語とは全く別の問題だ。今回の飛行物体が1980年代に私が担当したハードウェアのようなものだと仮定するなら(そして当時より改良が進んでいると仮定すればの話だが)、機体には不可視化技術が搭載されていなくてはおかしい。この機能は飛行物体の機上および遠隔地から制御できる。大事なポイントは、不可視な状態が他の技術の干渉を受けることもあり得る、ということ。それはレーダーの電波障害のようなものと考えていい。これら飛行物体は可視状態から不可視状態に戻ったり、任意に、おそらく無目的に状態を変えることができる。そして、これは全財産かけて構わないが(何故なら前にも同じことが起こったからね)、近場で破壊技術のようなものが発動されると、ほんの短い間、干渉が起こるのだ。これは疑問の余地がない。特にビッグベイジンの目撃事件がこれではないかと私は睨んでいる。あの報告では飛行物体が忽然と現れて消えた、という複数の目撃者証言が寄せられている。一瞬チラッと見えたという証言内容から判断してその可能性が高い。この種の装置は無目的に断続的にトリガーするのだが、その特性にも合致する。
目撃情報がすべてカリフォルニア、特にサラトガ/サウスベイ地域に集中しているのも驚くに当たらない。サラトガはモフェット飛行場(旧海軍基地)とNASAエイムズ研究所のあるマウンテンビュー/サニーベールからも遠くないし、きっと、この近在の機体のクローキング(cloaking)をハイジャックできる装置が誤作動したのだろう。目撃時刻と全く同じ瞬間に何らかの実験の最中だったと見て間違いあるまい。そして何マイルも離れたビッグベイジンで偶然その時間、その場に居合わせた目撃者複数が障害の結果をその目で見てしまった。同じ瞬間、上空に突然なにか他のものが見えなかったか、他に見ている人がいなかったかは知る由もないことだ。 私はこの装置、少なくともこれと同じことができる装置に直接関わっていたのだが、この種のヘマは今回が初めてではない。この種の装置が偶然作用してしまった結果、普段は目に見えないものが見えてしまったという事件は私が知っているだけで少なくとも1件ある。ただ昔と違って今はカメラがずっと普及している、それだけの話だ。
このテクノロジー自体、私たちのものではない。1980年代には少なくともそうだった。飛行物体のテクノロジーもそうだし、遠隔地から機体のクラッ キング(clacking)をハイジャックできる装置は人間ではないものが生み出した。何故このテクノロジーが我々に与えられたのかについては今日に至る まで私にも判然としないが、このテクノロジーが原因で起こった事件は少なくない。我々がこの種の装置にアクセスできること、この装置ででたらめな実験をしょっちゅう行っていることは、クラッキング障害から大衝突に至るまでありとあらゆる事件に繋がってきた。UFO衝突や、類似の事故の大半(私は全部だと思っている)は彼ら側の機械操作ミスというより、我々の側が間の悪いタイミングで極めてパワフルな技術をいじくり回したことが原因で起こっている可能性が強いと断じていい。誓って言うが、こういうものは彼ら以上にパワフルな何かが(意図的あるいは無意識に)失敗するよう仕向けでもしない限り失敗など起こり得ないのだ。それは流れ弾のようなもの。事前の警告なしに、いつ撃たれてもおかしくないんだが、撃ってる本人も意図して狙っているわけじゃない、という状況だ。きっとみなさんも頭の中がグラグラしていることだろう。今後2週間以内にバグダッド市街巡視中の有能でだらしない物理学者がいたら、どういう経緯でその場所に辿り着いたか喜んで推理するところだが(もちろん冗談だ。本件でそれは起こってないことを願っている)。
では次に、私がこれを知るに至った経緯を説明しよう。
私も事の始まりは同僚と同じ。大学で電子工学の修士をとって研究生だった頃に遡る。私は常々コンピュータサイエンスに関心があったが、当時はまだ非常に新しい分野だった。それが院在学中にTixo(TX-0 )に触れたことをきっかけに、大変興味がそそられるようになり、卒業後の何年かはテクノロジー業界の表街道を歩み、誰でもすぐ想像がつく企業各社で働いていた。やがて国防省(DoD)から仕事のオファーがあった時点を境に、事態は急転した。
国防省在任中はこれと言った事件もない平穏な日々だったが、そこには割と長く勤務した。勤務経験を通して、こちらがそれなりに頭も働く忠誠心に堅い人間であることが証明されたようで、1984年にはその適性と技術経験が買われ、当時採用募集中だった新規プログラム“CARET”の候補に私の名前が挙がった。
CARETとは何なのか?その解説に入る前にちょっと小休止。1984年というと、シリコンバレーがテクノロジーのジャガーノートに君臨して既に数十年だ。ショックレーのトランジスタが世に出て40年と経たぬうちに、このエリアは世界の中でも数十億ドルのコンピュータ産業を生み出し、ハイパーテキ ストからオンラインのコラボレーション('68)、Alto('73)に至るまで、他の分野では類を見ない技術的進歩を遂げた。
そして史上最も目覚しい技術的躍進を支えたのがシリコンバレーの民間産業である。これが米政府と軍部の目にとまらないわけがない。ロズウェル事件や初期のUFO事件と呼ばれるものに関して、私は別段詳しいわけではないが、起源がなんであれ軍部は自分たちが入手した地球外の加工品の解明と利用に必死に取り組んでいた。全体として見れば大きな収穫があったが思うように迅速にはかどらなかったのも事実。そこでシリコンバレーの民間企業の能力を育成し、こ れを地球外テクノロジーの解明作業に応用する目的で1984年に作られたのがCARETプログラム、というわけだ。
テクノロジー業界の力を示す良い例が、カリフォルニア州パロアルトにある研究センターXerox PARCである。 XPARCはコンピュータ史上、画期的な発明を数々生み出していた。 私自身はそこで働く特権には授からなかったが、働いた経験のある知り合いなら沢山いる。彼らは私が知る限り最高の頭脳を備えたエンジニア集団だ。
CARETプログラムの具体化第一弾はXPARCをモデルに立ち上げ、研究施設の名称は「Palo Alto CARET Laboratory(PACL、私がいた頃は愛情込めて“packle(パックル)”と呼んでいた)」とした。そこが私の仕事場だ。大勢の民間人に混じって働いていた。事業は高級将校たちが出資していた。彼らはテクノロジー業界がどう、これだけ短期間にこれだけの進歩を遂げたのか知りたがっていた。私が採用された主な決め手は国防省の勤務経験だ。 実際、相前後して雇われた30人余りの同僚も国防省に同じぐらい勤続経験があった。全員というわけではない。同僚の2人はIBMのような会社から引き 抜かれてきた人だったし、少なくとも2人はXPARC出身だった。国防省上がりの私は幹部候補生として扱われた。そもそもこんな大量に資料が入手できたのも、その待遇があったお陰だ。
言い方を変えると、私はなるほど国防省に勤務経験はあるが、あったとしてもせいぜいその程度で軍事訓練や軍事に直接関与したことはない。そんな民間人の我々もいきなり部外秘の機密に属する地球外テクノロジーと一緒くたにひとつの部屋に放り込まれた、ということだ。もちろん最初のご対面と作業着手の前には2ヶ月ほどブリーフィングの期間は置いてくれた。ここで耳にした情報はどんな些細なことであれ外部には一切口外禁止で、リークしたら最後、先祖を掘り返して殴る一歩手前のことをやるぐらいの用意はあると、たっぷり言い聞かされた。部屋の隅には武装ガードが張っており、分厚い守秘義務契約(NDA)を取り交わして働いていた。それはもう、こちらが持ち堪える限界を超える職場環境だ。そんな環境で2週間以上も働く自分なんて想像もできなかったが、驚くべきことに我々は順調にスタートを切り、彼らは我々という人材を欲した。シンプルな話だ。そして我々の事業は目覚しい実績を出し、白紙委任状を渡してもらえる一歩手前までこちらの信用は上がった。
もちろん軍部のこと。物事がそんなに単純に進むはずはない。ありがちな話だが彼らも自分の取り分、食い扶持を求めるようになった。優れた頭脳を引き抜いて、その物事の進め方から吸収できるものは吸収することには関心があるのだが、いざ実行となると彼らは自分たちの流儀を通そうとする、それが我々をイラつかせることも多かった。
感情的な話はこれぐらいで蓋をしよう。この書簡を回顧録にするつもりはないからね。ただ一言言わせてもらうなら、この種の事実を知ることが人の心理にどれほど大きな影響を与えるかについて、私には語る言葉がない。世界観が根底から引っくり返る瞬間など一生のうちそう滅多にあるものではないが、それはまさにそういう瞬間だった。ブリーフィングで彼の言葉が聞き間違えとかでなく、ジョークでもない、そう気づいた瞬間…あのターニングポイントのことは今も覚えている。今振り返ると全てのことがスローモーションだ。ちょっと一呼吸間置いて、彼の口から“地球外(extra- terrestrial)”というそれまで出たこともない言葉が出てくる。聞いたことを頭の中で整理する間にも部屋全体の具合が悪くなっていって…。話し手を見て、もっとよく彼という人間を理解しようと努めるが、目は前後にせわしなく行き来するばかりだ。周りのみんなを見回して、聞いたのが自分一人でないことを確かめる。こう言ってしまうとメロドラマに聞こえるのは承知だが、それはまるで両親から抜き打ちで離婚の報告を聞かされる子どもの心境だった。親の離婚は経験していないが、子どもの頃、非常に近い友だちに経験者がいて、それがどんな気持ちか散々打ち明け話は聞かされた。ちょうどあの通りだった。信頼できるオーソリティの人物が目の前にいて、こちらに全く心の準備がないことを語り、こっちが運びたくもない重荷を心に負わせてくる。最初の言葉が出てきた瞬間、私はもう数秒前のシンプルな人生には二度と戻れないと、そればかり考えていた。国防省での勤務経験を通して多少な りとも世界の仕組みを理解したつもりでいた自分だが、この手のことは聞いたこともない。以来これはずっと胸にのしかかって離れない心の問題なので、たぶん将来もっと詳しく書く日がくるかもしれないが、ここでは横道になってしまう。
この領域でありがちな研究と違い、我々が取り組んでいたのは空軍の新しい玩具の研究ではない。諸般の事情により、CARETでは軍用ではなく商用化に注力していた。彼らがこちらに期待していたのは基本的に、特許を取って販売できる何かに地球外のモノを変えることだった。CARET一番の魅力は製品化技術がもたらす収益にあり、これは闇のプロジェクトに直接回すことができる。またこちらも、商業利用の実用化を念頭に働く限りは平常心を保つことができた。軍用技術の開発は商業セクターの仕事とは大分毛色が異なるものだが、CARETではこの違いを深く考えなくて済む、そこが民間的だった。
CARETで素晴しいのは、自分が慣れたスタイルで仕事を進められる点だ。さすがにセキュリティなどの問題は妥協できないが、それでも彼らは我々が慣れた職場環境を可能な限り再現しようと努めていた。つまり、自分のワークフロー、社内管理構造、スタイルマニュアル、ドキュメンテーションの各作業は自分で組めるよう自由裁量を与え、軍ではなく民間産業のような雰囲気を作りたがっていた。そうすれば我々がベストな結果を出すことを彼らは心得ていた。それは正しい判断だった。
しかしながら機密情報へのアクセスなどの問題となると、物事はそれほどスムーズにはいかない。なにしろ彼らが抱える最大の秘密と思しきものを我々のような基礎訓練の経験もない素人集団に晒しているのだ。この決定がいかに重大な意味合いを持つかについては彼らの方も片時も頭を離れないようだった。プログラムは、地球外の物体の小さなセットから着手した。各物体についてはかなり細かくブリーフィングが行われ、完了済みの研究成果には若干アクセスもできた。それでも、もっと情報が必要なことに気づくのに長くはかからなかった。ところが新資料の開示となると、これがもう、どんな些細な情報であっても彼らから引き出すのは抜歯のごとき難行なのだ。CARETは「地球外技術の商業利用研究(Commercial Applications Research for Extra-terrestrial Technology)」の略だが、私たちはよく冗談で、これでは「民間人は滅多に信用してもらえない(Civilians Are Rarely Ever Trusted)」の略じゃないかと言って笑った。
PACLはパロアルトにある。しかし、丘陵と木立ちに囲まれた巨大コンプレックスの真ん中を通る長い道のはずれにあるXPARCと違い、オフィスビル群の奥に隠れていた。コンプレックスは丸ごと軍の所有だが、実体の知れないテクノロジー企業に見えるよう造作が施されていた。道からは普通の警備ブースとゲート付き駐車場、架空の社名とロゴのついた平屋建てビルが見えるだけだ。道からは見えないが、最初のドアを全部開けるとポーランド一国侵略できるぐらい物々しい重装備の武装ガードが控えており、地下5階続きになっている。彼らは大騒ぎされる前に雇えるよう、採用したい人材のなるべく近くに張り付いていた。
中には必要なものは全て揃っている。最先端のハードウェア、200人を超えるコンピュータサイエンス、電気エンジニア、機械エンジニア、物理学者、数学者の専門家スタッフ。前にも触れたが大半は民間人で、軍部の人も少し混じっている。このテクノロジーを担当した経験者も何人かいた。当然マシンガンの銃身から遠くには行けない。ラボもそうだ(これだけは慣れない人が多かった)。1週間置きに高級将校が視察にきて、一糸乱れぬ状態で働いているのを確かめて回る。大体の人はビル出入りの際、徹底的な手荷物検査を通さなくてはならない。世界最大の秘密がここにあるのだ。パロアルト中心部の研究室のテー ブルに夥しい数のパーツが広がっているんだから、向こうが何を心配しているかは容易に想像がつく。
CARETで嫌なのは他のオペレーションに比べ、横の繋がりがないことだった。地球外生物など(写真でさえ)見たことがない。敵機も見たことがない。私が見たものの99%は担当の任務関連のものだ。しかも作業は各個別の物体ごとに極めて狭い文脈の中で進められていた。残り1%はプログラムを通して知り合った仲間か ら入った情報だ。仲間の多くは“良いもの(the good stuff)”の担当か、担当した経験のある人だった。
この体験を通して特に面白かったのは軍の管理サイドの態度だろう。こちらは基本的に例のテクノロジーのリバースエンジニアリングをやっているのに、それがあたかも地球外のものではないように振舞うのだ。「地球外(extra-terrestrial)」という言葉は聞くが、それだけで、他の「宇宙人 (alien)」、「UFO」、「宇宙(outer space)」などの言葉は決して出てこない。その方面のことは何かの事情説明で本当に必要に迫られた場合のみ短く触れるだけだ。異なる種、様々なテクノロ ジーの違いを言う際にはどうしても必要な場面も多かった。が、それでも「種(races)」という言葉は使わない。それは単に「ソース(sources)」 と呼ばれていた。
我々が担当したテクノロジーの多くは、みなさんが容易に想像がつくこと、つまり反重力である。推進力やロケットの分野で実績のある研究者は軍人が多いものだが、我々が扱うテクノロジーはこの世離れし過ぎていて適任と呼べるものがない。職務経験がどうこういうのは、あまり問題ではなかった。こちらにできることは、ゆっくりながら何とかおぼろげに理解の糸口が解けつつある奇妙極まりない新概念の姿が自分の担当分野の語彙で表現できるよう手を合わすことぐらいだ。ロケットエンジニアがコンピュータ科学者とつき合うことなど普通考えられないが、PACLでは全員が全員、狐につままれた気分な点では平等だ。みんな、どんなアイディアでも全部楽しむ心の用意ができていた。
滑り出しリードしたのは物理学者だった。やはりこちらは全スキル出し切っても、テクノロジー背後のコンセプトに重なる部分が大きいことでは彼らに敵わない(それでも全然足りないのだが!)。彼らが動き出して初めて、こちらもコンピュータ科学で使われる概念の中にも曖昧ながら応用できる部分が多いことに気づいた。反重力のハードウェアは手掛けたことのない分野だが、そのテクノロジーがユーザーとどうインターフェイスするよう意図して作られたものなのか、それを見極めるアセスには私も度々関わった。
マテリアル工学などの進歩もそうだし、反重力ももちろん素晴しい。しかし、当時私が最も関心を抱き、今日に至るまで興味の中心にあるのは反重量とは全く無関係なことだ。実際ChadとRajmanの写真を見た瞬間、私の頭に浮かんだのはそのテクノロジーのことだった。ビッグベイジンの写真では尚更そうだった。
Languageという言葉に引用符をつけるのは何故か。これから説明するものを、“言語(language)”と呼ぶのは間違いだからだ。簡単に起こる間違いだが。
彼らのハードウェアは我々のハードウェアと同じには動かない。我々のテクノロジーでは今もハードとソフトが組み合わさって地球上のこと全てを動かしている。ソフトはハードより抽象的だが、結局はハード無しでは動かない。言い方を変えると、コンピュータプログラムを紙に書いて、その紙1枚をテーブルやなんかに乗せても実際それが何か事を起こすとは考えにくい。世界最強のコードでさえハードがそれを理解し、コマンドをアクションに訳さない限り、コード単体で何かをやる ことはできない。
ところが彼らのテクノロジーは違うのだ。それはあたかもテーブルに載せた魔法の紙のごとく動く。文字通り。彼らは言語(language)と同種のものを持っている。それは字句通り、それ自体で実行が可能な何かだ。少なくとも、細かく指定された通りのタイプのフィールドが存在する場では実行可能となる。その言語(language)―まだ非常にゆるい定義で使ってる―はシンボルのシステム(それは書き言葉にとても良く似ている)と幾何学模様、パターンが一つに組み合わさって形成するダイアグラムであり、それ自体で機能する。最適な素材でできた最適な面に特定タイプのフィールドがある状態でこれを描くと、たちまち望み通りのタスクを実行してくれるのだ。事実、まるで魔法のようなことが我々の眼前で起こった。同じことは、その背後にある法則の解明が始まってからも起こった。
PACL在任中は、こうしたシンボルの研究に割く時間が一番長かった。写真を見た途端、一目でそれと分かったのは、そのためだ。Chadが捉えた機体ではとても単純な形に見えるが、ビッグベイジンの機体の腹にある文様はもっと複雑なダイアグラムだ。どちらも間違いない。ビッグベイジンの方は一番小さなサイズの写真も、間違いなくそれと思われる。ビッグベイジンで目撃された機体のダイアグラムは、私が“言語分析入門書(Linguistic Analysis Primer)”(ミスタイトル)からスキャンした一連のページでご確認いただける。あれは、コピーがあればもっと正確にわかるというので、6人のチー ムが約1ヶ月がかりでダイヤグラムをプログラムの青写真にコピーしたものだ!
このテクノロジーについて知っていることを全部解説しようと思ったら、すぐ何巻かいってしまう。ここでは少なくともコンセプトの一端が分かるよう、執筆に割ける時間内で書けるだけ書いてみよう。
まず第一に、彼らのハードウェアは中を開けてもCPUがここ、データバスがそこ、メモリがあっち…という具合にはなっていない。そのハードウェアは端から端まで完全にソリッドかつ一貫したマテリアルでできている。それはまるで岩か分厚い金属のようなものだが、かなり近くまで寄って検分すると大型のホログラフィックコンピュターの基質(ICチップの下層)でできているのが分かる。この各々が「コンピュータ要素(computational element)」として別々に機能し、しかも巨大なクラスタ内に置くと一緒に機能するよう設計されている。これをホログラフィックと言うのには理由があって、こちらが望む最小サイズまで分割できるのだが、いくら縮小しても元の完全なシステムの形が温存されるのだ。これはグループ分けすると非線形コンピュータの出力を生み出す。そのため4要素が同時に動くと、実際には1の4倍以上のパワーを発揮する。機体内部の“物質(matter)”の大半(ふつうは最も外側のハウ ジング以外全て)も実は基質で、いつ何どき、どんな状態でもコンピューテーションに貢献できる。これら基質の“塊(chunks)”の形状は、その機能性に深く影響を及ぼしており、目標達成の“近道(shortcut)”となっている。
言語に話を戻そう。言語というのは実のところ“機能の青写真(functional blueprint)”で、その形状・シンボル・配置のフォルムそれ自体 が機能なのである。分けても理解が困難なのは、各“ダイアグラム(diagram)”の全要素が他の要素すべてに依存・関連している、という部分だろう。 要は、どんな細部も他と切り離して生成・削除・修正はできない。人が書き言葉が好きなのは、言語の要素それぞれが単体で理解できるからだ。そこから複雑な表現も組み上げていける。ところが彼らの“言語(language)”は完全にコンテキスト・センシティブ(意味内容がいじれないもの)なのである。つまり、ある与えられたシンボルはあるコンテキストの中では1ビットのフラッグのように小さな意味しか持たないが、それと同時に文字通り全人類のゲノム、あるいは銀河の星図をも内包する。小さなシンボルの単体が夥しい量のデータを代表するのみならず内包する、それが可能なところが、この概念の直感では掴みにくい面である。我々もすぐ気づいたのだが、10人かそこらのグループで動いても本当に文字通り何ひとつ仕事は終わらないのだ。新機能が加わるたびダイアグラムは加速度的に複雑さを増し、手に負えない規模に広がっていく。詳細情報、成功済み任務の管理のため、我々はコンピュータがベースのシステム開発に着手し たが、たちまち当時のスーパーコンピュータですら追いつかないところまでいってしまった。話によると地球外生物は、あたかも人間のプログラマーが Fortranプログラムを書くように迅速かつ簡単にこうしたダイアグラムをデザインできるものらしい。彼らが頭の中でできることが、スパコンのネットワークでも真似できないというのは考えるだけで惨めなものだ。我々の言語システムは全て、シンボルに意味を割り当てるという発想がベースになっているが、彼らのテクノロジーではなんらかの手法でシンボルと意味を掛け合わせ、主観的聞き手が要らないようになっている。我々はシンボルにどんな意味も託すことができるが、それでも対象の行動と機能は変わらない。トランジスタの呼び方を変えたところで機能が変わらないのと同じである。
このプロセスがどんなに複雑なものか、ひとつ具体例を紹介してみよう。例えばみなさんにランダムに単語を追加してリストを長く作るよう指示を与えたとする。ただし条件があって、同じ文字が入った単語は2つと使えない。演習はすべて頭の中で行う。コンピュータやペン、紙も頼ってはいけない。さて、 リストの最初の単語が、そうだな…“fox”だとすると、2番目はF、O、Xの入った単語は外さなくてはならない。次に選んだ単語が“tree”だとすると、3番目はF、O、X、 T、R、Eが入ってない単語だ。もう想像がつくと思うが、3番目ですら、そろそろ気をつけないとヤバい。除外する文字を書き出せたら簡単に目で見て視覚で確認できるのだが、できないので尚更難しい。4番目、5番目、6番目に到達する頃には問題はスパイラル的にコントロール不能になっていく。…と分かったところで今度は、リストに10億番目の単語を追加している自分を想像してみて欲しい(アルファベットが無限にあり、使える文字が尽きない状態で)。もう、コンピュータも追いつかない難問であることがよく理解できるだろう。言うまでもないが、このようなものを“手で(by hand)”書け、というのは脳の能力を遥かに超える命令であるはずだ。
私には、しかし、この種の仕事に向く経歴があった。何年もコードを書く仕事を行い、アナログ回路もデジタル回路も設計した。これらダイアグラムに少なくとも視覚上は、プロセスが似た仕事だ。個人的に組み合わせ理論にも詳しく、理論的で複雑な実質ダイアグラム創出のため数兆分のルールを扱うスパコンのソフト設計ではこれが大いに役立った。それにこれは、私が日頃から魅力的分野と考えていたコンパイラ理論や、当時まだ今の規模の半分もなかった特定コンパイラ最適化の分野とも重なる部分がかなり多い。言語学チームでは当時、 「Big-O」の“big”というノテーションでは全然この作業の規模が表現し切れていない、他の言葉に置き換えなくてはダメだ、という冗談が流行っ た。私が職を離れた頃には「Astronomical-O(天文学的O)」でひとまずみんな納得したようだった。
前にも書いたように、この主題についてなら何時間でも書ける。全部機密情報でなければ入門書でも書くところだが、この書簡はそこがポイントではないので話を元に戻そう。
最後に、この資料をどうコピーしたか、他に抱えているものは何か、これで将来何をする計画なのか、という話をしておこう。
PACLでは1984年から1987年まで働いたが、仕舞いには疲れ切ってしまった。ダイアグラム担当は膨大な量のディテールに目配りが必要だ。誰だって病気になりそうな仕事量だった。“知る必要があるもの(need to know)”に対する軍の態度も態度で、私は崖っぷちに追い込まれていた。任務は終わらせなくてはならないし、それには必要な情報を彼らから引き出さなくてはならないんだが、彼らが頑なにこれを拒むため遂行も覚束ない。官僚主義が研究開発に介入してくるのにも嫌気が差し、同じような理由で全PACLスタッフの約4分の1が辞職した3ヶ月のベルカーブの半ばに私は仕事を辞めた。
地球外生物の問題をめぐって上層部の方向性とも噛み合わなくなっていた。私はずっと情報の少なくとも部分開示は全体の利益に繋がると思っていたのだが、所詮はCARETの下っ端エンジニア。采配を振るえる立場ではない。それに管理サイドは本当言うと、私たちが部内でこの問題の(倫理・哲学的側 面など)非技術的な面について語ることすら望ましくは思っていなかった。我々のような民間人がこのようなものの傍にいること自体、そもそも彼らにとってはセキュリティ違反であり、それ以上はもう無理だったのだ。
そんなわけで辞職の約3ヶ月前(つまり本当に辞めてしまう約8ヶ 月前だ。通知2週間の強制解雇のように、はい、サヨウナラ、というわけにはいかないからね)になって、私は自分のポジションを利用することに決めた。前にも触れたように、私は国防省(DoD)の職務経験のお陰で同僚より先に管理職に就いた。その待遇になって約1年も経つと、夜間外出時の荷物検査は少しだけ緩まった。通常はコンテナ、バッグ、ブリーフケースの中身まで全部出してシャツと靴を脱ぎ、身体検査が義務付けられている。仕事を家に持ち帰ることは誰も決して許されなかった。が、私の場合、最後はブリーフケースの検査だけで十分という具合になった。
ある種の資料は外にこっそり持ち出せるだろう…、決心する前から私は確信していた。資料を入手したいと思ったのは、いつか必ずこういうものを書き たくなる日が来ると分かっていたからだ。少なくとも、そうできる可能性を残しておかなかったら死ぬまで後悔すると思った。そんなわけで、資料・報告書のコピーを1ダースぐらいずつ小分けに取る作業に取り掛かった。紙は背中の腰の周りに巻いて、床にずり落ちないようベルトにたっぷり挟み込んでシャツの下に隠す。下の階には窓の無い短い廊下が何ヶ所かあって、こちらの動きを逐一見張る武装ガードもそこは張っていない。ビル全体でも、そんな場所は数えるぐらいだ。そこでやった。紙の束を持って廊下に向かう。十分大きな紙なので少々抜いてシャツに隠したぐらいでは、廊下の反対側から出てきても目立つ変化はない。こんなスタントは念には念を入れやらなくてはならない。用心し過ぎて困ることはない。気をつけて歩く限りは紙がカサカサ音を立てることはなかった。実際、紙は厚ければ厚いほどペラペラしないので物音は立たない。そこで一度に10~20ページの限度一杯まで隠すことも頻繁だった。やがて全作業が終わる頃にはコピー数百枚、オリジ ナル数点、写真の現物の膨大なコレクションが手許に残った。
この最初のレターに添付した高解像度スキャン画像は、以下のような資料である。:
これが、この短い締め切りの時間内で掻き集めた中で最も関連度の高い、説明に直結する資料である。今回これを公開することで、もっと他の資料も開示する決心がつくかもしれないが、その時にはもっと時間をかけ、この膨大な私設コレクションを洗ってみたい。悲しいことに、これまでまだ一度も整理していないのだ。このコレクションの残りをこの先どうしたらいいのか、それは私も決め兼ねている。たぶん今はひたまず待って、この開示した全資料の成り行きを見届けて、それからなら暗譜で演奏できるかもしれない。私が今やっていることには当然リスクが伴う。こちらの身元が割れて捕まれば影響は深刻だが、匿名性を維持できるよう、しかるべきステップは踏んでいる。ここで述べた情報はCARET参加者の多くが既に知っている情報だから、そこからくる安心感も大きい。
それにどこか心の片隅では、こういった情報漏えいを政府もアテにしていて、実は期待しているのではないかという、疑いもあったりする。こうした情報のリークが度々あることで、問題の真実が明らかになる過程にも、ゆっくりと安定した道筋が生まれるからだ。
前にも述べたように、私は'87年にPACLを辞めた。元同僚や友だちとは今も大勢連絡を取り合っている。大体はもう定年退職している。もちろん教職についた仲間は別だが。何人かの仲間には今も風の便りで情報が流れてくるようだ。
CARET自体のその後については分からない。まだ同じ名前なのか、所在地はどこなのか、それも分からない。ただ、業務の一部がまだ存続しているのは確かだ。辞職して数年後、PACLが会社を畳んだという話は何人もの人から聞いた。どうしてそうなったか詳しい経緯は今に至るまで判然としないが、 あの会社で我々が手掛けた類いの仕事は今も確かに続いている。PACLのようなオフィスがサニーベイルやマウンテンビューに複数あって、やはりどこにでも転がっているオフィス空間のように見せかけている、そんな話はもう何人もの友だちから聞いた。どれも二次情報の又聞きなので本当かどうかの判断は聞き手に任せたい。
2002年かその辺だったと思うが、Coast to Coast AMをたまたま聴いて、それ以来ハマっている。正直言って、番組のコンテンツは大体が娯楽用で、それ以上のものだとは私も思っていない。でも、ほんのたまにではあるが、明らかに自分の実体験か情報筋からの話を語るゲストが登場することがある。UFOやその類いのものについて根も葉もない噂や、いわゆる内部情報を聞かされるのは余りにも現実離れしているものだが、私の場合、少なくとも本当か嘘かの見分けがつく話も混じっているし、夜聴くたびに当時の興奮を思い出 しては隠居暮らしを一層エンジョイしているよ。今はもう、あのクレイジーな世界の一員ではないと、そう確かめるだけで毎日が楽しい。懐かしくなることもあるけどね。
以上、ここで皆さんと共有した情報は私が抱える情報、知っている情報の一部に過ぎない。シェルターに閉ざされた無菌なCARETの空気にも関わらず、私は同僚から実に多くの話を聞き出してきた。その一部は本当に信じられないような話だ。Coast to Coast AMには地球侵攻や誘拐など、もっと恐ろしげなトピックが度々登場するが、在勤当時そういう話は一度も聞かなかった。こうした話が全部でっち上げだという意味では無論ないが、この道の分野で最も情報に精通した人々と一緒に働いていた間も、そういう話はついぞ浮上しなかった。つまり私は少なくとも、世の中の人たちを震え上がらせるためにこれをやっているのではない。高度機密事項には違いないが、地球外の状況について私はとても前向きに捉えている。
ひとつ確かに言えるのは、彼らが我々を消したいと思うなら、もうとっくの昔に消しているだろうということだ。それが近づいていることさえ我々には見えなかったはず。宇宙戦争や、そういった馬鹿な考えはこの際、頭から追っ払ってしまうことだ。我々の反撃能力は、どっと押し寄せるバッファローの群れに立ち向かうアリんこ程度のものでしかない。でもそれでいいのだ。我々は原始的な種で、彼らは高度な種、ただそれだけのこと。彼らも原始時代には、他の高度な種が彼らを生かしてくれたのだ。それとこれが違うと考える根拠はどこにもない。彼らは(地球という)新たな惑星の市場にいるのではない。仮にそうだとしても、宇宙には他に幾らでも惑星がある。わざわざこの惑星に目を向け武力制圧することもないだろう。
最近の目撃情報について私の考えをもう一度おさらいしておこう。この2ヶ月の間に不可視技術搭載の飛行物体に障害を起こす恐れのある装置で実験が行われ、結果として目撃が続発した。これで最近の事件が全て片付くわけではないだろうけど、前にも言ったように少なくともビッグベイジンではまさにこの通りのことが起こった。それは私の人生を賭けてもいい。またこれは、Chad、Rajman、レイク・タホの目撃情報にもおそらく繋がっている。なので大騒ぎになっている割には、それほど深い意味はないのだ。何より、彼らが突然“ここ”に現れたのではない、というところが重要なポイントだ。彼らはずっと前からここにいた。ただ、ついうっかり、ちょっとの間だけその姿を晒してしまったのだ。
最後に一言。世の中には書籍、DVD、講演その他諸々の物を売って商売にする人が大勢いる。繰り返しになるが、私は何かを売りつけるためにここにいるのではない。 私が共有した資料は全部無修正で、この書簡と一緒に配る分には配布は自由にしていい。情報に現金で見返りを求める人を見ると、私はついその動機を疑ってしまう。誓って言うが私はそんなことは絶対しない。ここにある基礎情報を全部カバーしたいがために、将来この私に成りすましてDVDや書籍を売る人がいるかもしれない。そんな人を見かけたら、それは十中八九私ではない。
今後資料を開示する際には、Coast to Coast AMとの連絡に使ったメールアドレスから出すことにしよう。彼らを通してだけ行う。今後同じソースから出る情報は確かなものと仮定していい。ただ、今の時点では追加の情報について具体的なプランがあるわけではない、その点も明確にしておきたい。この先どれだけの期間、このポリシーを維持できるかは時のみぞ知るだが、すぐ出るとは期待しないで欲しい。しばらくは、この情報の“落ち着く”先を見極めてみたいのだ。IRSの監査が明日入るような事態になれば、それは私が賢くなかった証拠だが、それまでは、ゆっくりやろう。この情報が役に立つことを願っている。
(写真クリックで拡大、目撃証言が読める)
To commemorate the 60th Anniversary of the Roswell incident, I'd present the recent drone sightings and my translaion of Explanation of the Recent "Strange Craft" Sightings. I just hope that Isaac doesn't count translation as an act of 'modification,' since I did my best to stay true to his original writing. Regarding the drone photos, some say it might be a viral marketing for Transformer or MS's upcoming game Halo 3. Whatever it is, Isaac's account is a very carefully crafted one, containing a lot of historical facts in Silicon Valley. I especially liked the part about "language" and his positive attitude for the unknown. Go to Digg to read what people say.
ロズウェル事件60周年を記念して私もUFO都市伝説をひとつ。
レイク・タホ、サンタクルーズ山塊ビッグベイジン、海の町キャピトラ。北カリフォルニア各地でこの春、謎の飛行物体の目撃情報と写真がネットに相次いで報告され、騒ぎになった。Diggでも注目みたい。
ご覧のように機体にはエンジンも操縦士もない。「高圧線みたいな不快な音が出て頭が痛くなった」という人もいるが、被害といってもそれぐらいで人を攫うでもなし、頭上に忽然と現れドロンする、それだけ。この手の無人機を英語で「Drone(ドローン)」という。
「どうせ映画トランスフォーマーかXBoxの新ゲームHalo3のバイラル・マーケティングでしょう」という、これまた根拠の無い見方でひとまず終息したが、6月になってIsaacを名乗る匿名の人物から「Coast to Coast AM」に軍研究施設の内部資料とやらが寄せられて―。
以下全訳でお届け。機体の文字(拡大写真)の解説が非常に面白いのと、バレーの「そんなこともあるかな?」な空気がうまく出ていること、真偽はともあれ読んで損はないよ。長いので、夏の夜長に―。
最近の“異常な飛行物体”目撃情報の説明
© 2007 by "Isaac."Translated by satomi in its entirety
See original at http://isaaccaret.fortunecity.com/(原文)
[資料-外部リンク]
PACL Q3-85 在庫レビュー p56 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 写真 4.1 |
PACL Q4-86 報告書 写真 4.2 |
PACL Q4-86 報告書 写真 4.3 |
PACL Q4-86 報告書 写真 4.4 |
PACL 言語分析入門書 p119 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL 言語分析入門書 p120 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL 言語分析入門書 p121 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL 言語分析入門書 p122 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL 言語分析入門書 p123 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書カバー フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p2 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p3 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p4 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p5 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p6 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p7 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p8 フルサイズ ハーフサイズ |
PACL Q4-86 報告書 p9 フルサイズ ハーフサイズ |
まずは簡単に自己紹介としよう。私は「Isaac」(偽名)。1980年代、「CARETプログラム」で働いていた者だ。近頃各地で目撃が相次いだ謎の飛行物体のテクノロジー、特に機体の腹に見える“言語(language)”と文字(diagram)に関する仕事を在任中はたくさん手掛けた。この長文レターでは私が何者で、何を知っており、これら目撃情報が(おそらく)何を意味するのか、私なりに説明を試みたい。
こうした写真が表に出てきたことで、かれこれ20年以上昔に写真やコピーで取っておいた証拠品が役に立つ時がきた。今回の目撃情報もこの証拠品の一部で、だいぶ説明がつく。一部このサイトに貼っておこう。ここに公開する高解像度画像の使用は無料である。ただし、いかなる修正も加えてはならないし、必ずこの文書と一緒に出すこと。
これまで名前が挙がった目撃者のChad、Rajman、Jenna、Ty、そしてレイク・タホの目撃者(特にChad)については私も現在接触を試みている。彼ら自身、自分が見たものにどう対処していいか、その気構えと、とるべき行動について多少なりとも役立つアドバイスができると思うので。これをお読みの方で目撃者本人や彼らの居場所を知っている方は是非「Coast to Coast AM」にご一報いただきたい。
CARETプログラムと地球外テクノロジーで私が経験したこと
Isaac, June 2007このレターは「Coast to Coast AM」視聴者への放送を前提にまとめた資料の一部である。文書とスキャン写真の附則なので、決して資料と切り離さないでもらいたい。
私のことはIsaacと呼んで欲しい。極めてセンシティブな内容なので、公開に当たって選んだ偽名だ。ただし、“セ ンシティブ”即ち“危険”とは限らない。この話を公にするこの期に及んでも、この意識がはっきりしているのを見たら分かるだろう。政府には機密を維持すべき理由がいくらでもある。その点については政府関係者に同情するところ大だが、実際問題、私も歳をとってきて今さら自分のメイカー(maker)に会って要らぬ面倒を抱え込むのは御免なのだ! 私は元上司より多少は人のヒューマニティというものに信頼を置いている。情報の一部を開示することで代償になることはあっても、それを上回る助けが得られると思っている。特に今日の世界では。
本題の前に最後にひとつだけハッキリしておきたいことがある。: 上司の信頼を裏切ることで制裁を受けるのは御免こうむりたいので、ここでは私の身元が特定できる個人情報は伏せている。裏切りが目的ではないので、共有が危険過ぎる情報については適当に濁すのではなく単に触れておかないことにする(偽名は別。実名でないことは認めて一向構わない)。仮にこの書簡に書いた内容からソースが絞り込めたとしても、おそらく30~50人から先には絞れまい。安全圏だと思ってる。
最近の目撃情報はどう説明がつくのか
この手許にある資料の少なくとも一部は公開すべきじゃないかと、長年私は思い煩ってきた。が、ここにきて写真と目撃情報が大量に出回ったことで堂々巡りもこれぐらいにして、やるなら今だと思った。
最初にハッキリ申し上げておくが、私は写真にある飛行物体の全体像を直接知っているわけではない。格納庫に収まっている姿など目撃したこともなければ、担当したこともないし、また、宇宙人がこれを乗り回しているのを見たわけでもない。ただこれら飛行物体にあるパーツの多くはこの目で確認した。担当だったこともある。そのいくつかは当ページのトップ「Q3-85 在庫レビュー」を開くと、スキャン画像でご覧いただける。もっと大事なのはこの私が、ChadとRajmanが撮った写真の機体の腹に鮮明に見える“言語 (language)”についても非常に詳しいことだ。同じ言語はビッグベイジンの現場の写真でも捉えられている。
私が間違いなくおこたえできることは、何故今頃になって彼らが突然ここに現れたか、という疑問に対する答えだ。これら飛行物体は現在の形で何十年も前から存在している。その背後にあるテクノロジーはそのまたさらに数十年前から存在しているのは間違いない。あの“言語”(何故引用符をつけるかについては、ちょっと後回し)は実のところ過去何年間も私が仕事で取り組んだ主題だった。これについても触れよう。
とは言え、彼らが突然我々の目に見え出したのは言語とは全く別の問題だ。今回の飛行物体が1980年代に私が担当したハードウェアのようなものだと仮定するなら(そして当時より改良が進んでいると仮定すればの話だが)、機体には不可視化技術が搭載されていなくてはおかしい。この機能は飛行物体の機上および遠隔地から制御できる。大事なポイントは、不可視な状態が他の技術の干渉を受けることもあり得る、ということ。それはレーダーの電波障害のようなものと考えていい。これら飛行物体は可視状態から不可視状態に戻ったり、任意に、おそらく無目的に状態を変えることができる。そして、これは全財産かけて構わないが(何故なら前にも同じことが起こったからね)、近場で破壊技術のようなものが発動されると、ほんの短い間、干渉が起こるのだ。これは疑問の余地がない。特にビッグベイジンの目撃事件がこれではないかと私は睨んでいる。あの報告では飛行物体が忽然と現れて消えた、という複数の目撃者証言が寄せられている。一瞬チラッと見えたという証言内容から判断してその可能性が高い。この種の装置は無目的に断続的にトリガーするのだが、その特性にも合致する。
目撃情報がすべてカリフォルニア、特にサラトガ/サウスベイ地域に集中しているのも驚くに当たらない。サラトガはモフェット飛行場(旧海軍基地)とNASAエイムズ研究所のあるマウンテンビュー/サニーベールからも遠くないし、きっと、この近在の機体のクローキング(cloaking)をハイジャックできる装置が誤作動したのだろう。目撃時刻と全く同じ瞬間に何らかの実験の最中だったと見て間違いあるまい。そして何マイルも離れたビッグベイジンで偶然その時間、その場に居合わせた目撃者複数が障害の結果をその目で見てしまった。同じ瞬間、上空に突然なにか他のものが見えなかったか、他に見ている人がいなかったかは知る由もないことだ。 私はこの装置、少なくともこれと同じことができる装置に直接関わっていたのだが、この種のヘマは今回が初めてではない。この種の装置が偶然作用してしまった結果、普段は目に見えないものが見えてしまったという事件は私が知っているだけで少なくとも1件ある。ただ昔と違って今はカメラがずっと普及している、それだけの話だ。
このテクノロジー自体、私たちのものではない。1980年代には少なくともそうだった。飛行物体のテクノロジーもそうだし、遠隔地から機体のクラッ キング(clacking)をハイジャックできる装置は人間ではないものが生み出した。何故このテクノロジーが我々に与えられたのかについては今日に至る まで私にも判然としないが、このテクノロジーが原因で起こった事件は少なくない。我々がこの種の装置にアクセスできること、この装置ででたらめな実験をしょっちゅう行っていることは、クラッキング障害から大衝突に至るまでありとあらゆる事件に繋がってきた。UFO衝突や、類似の事故の大半(私は全部だと思っている)は彼ら側の機械操作ミスというより、我々の側が間の悪いタイミングで極めてパワフルな技術をいじくり回したことが原因で起こっている可能性が強いと断じていい。誓って言うが、こういうものは彼ら以上にパワフルな何かが(意図的あるいは無意識に)失敗するよう仕向けでもしない限り失敗など起こり得ないのだ。それは流れ弾のようなもの。事前の警告なしに、いつ撃たれてもおかしくないんだが、撃ってる本人も意図して狙っているわけじゃない、という状況だ。きっとみなさんも頭の中がグラグラしていることだろう。今後2週間以内にバグダッド市街巡視中の有能でだらしない物理学者がいたら、どういう経緯でその場所に辿り着いたか喜んで推理するところだが(もちろん冗談だ。本件でそれは起こってないことを願っている)。
では次に、私がこれを知るに至った経緯を説明しよう。
CARETプログラム
私も事の始まりは同僚と同じ。大学で電子工学の修士をとって研究生だった頃に遡る。私は常々コンピュータサイエンスに関心があったが、当時はまだ非常に新しい分野だった。それが院在学中にTixo(TX-0 )に触れたことをきっかけに、大変興味がそそられるようになり、卒業後の何年かはテクノロジー業界の表街道を歩み、誰でもすぐ想像がつく企業各社で働いていた。やがて国防省(DoD)から仕事のオファーがあった時点を境に、事態は急転した。
国防省在任中はこれと言った事件もない平穏な日々だったが、そこには割と長く勤務した。勤務経験を通して、こちらがそれなりに頭も働く忠誠心に堅い人間であることが証明されたようで、1984年にはその適性と技術経験が買われ、当時採用募集中だった新規プログラム“CARET”の候補に私の名前が挙がった。
CARETとは何なのか?その解説に入る前にちょっと小休止。1984年というと、シリコンバレーがテクノロジーのジャガーノートに君臨して既に数十年だ。ショックレーのトランジスタが世に出て40年と経たぬうちに、このエリアは世界の中でも数十億ドルのコンピュータ産業を生み出し、ハイパーテキ ストからオンラインのコラボレーション('68)、Alto('73)に至るまで、他の分野では類を見ない技術的進歩を遂げた。
そして史上最も目覚しい技術的躍進を支えたのがシリコンバレーの民間産業である。これが米政府と軍部の目にとまらないわけがない。ロズウェル事件や初期のUFO事件と呼ばれるものに関して、私は別段詳しいわけではないが、起源がなんであれ軍部は自分たちが入手した地球外の加工品の解明と利用に必死に取り組んでいた。全体として見れば大きな収穫があったが思うように迅速にはかどらなかったのも事実。そこでシリコンバレーの民間企業の能力を育成し、こ れを地球外テクノロジーの解明作業に応用する目的で1984年に作られたのがCARETプログラム、というわけだ。
テクノロジー業界の力を示す良い例が、カリフォルニア州パロアルトにある研究センターXerox PARCである。 XPARCはコンピュータ史上、画期的な発明を数々生み出していた。 私自身はそこで働く特権には授からなかったが、働いた経験のある知り合いなら沢山いる。彼らは私が知る限り最高の頭脳を備えたエンジニア集団だ。
CARETプログラムの具体化第一弾はXPARCをモデルに立ち上げ、研究施設の名称は「Palo Alto CARET Laboratory(PACL、私がいた頃は愛情込めて“packle(パックル)”と呼んでいた)」とした。そこが私の仕事場だ。大勢の民間人に混じって働いていた。事業は高級将校たちが出資していた。彼らはテクノロジー業界がどう、これだけ短期間にこれだけの進歩を遂げたのか知りたがっていた。私が採用された主な決め手は国防省の勤務経験だ。 実際、相前後して雇われた30人余りの同僚も国防省に同じぐらい勤続経験があった。全員というわけではない。同僚の2人はIBMのような会社から引き 抜かれてきた人だったし、少なくとも2人はXPARC出身だった。国防省上がりの私は幹部候補生として扱われた。そもそもこんな大量に資料が入手できたのも、その待遇があったお陰だ。
言い方を変えると、私はなるほど国防省に勤務経験はあるが、あったとしてもせいぜいその程度で軍事訓練や軍事に直接関与したことはない。そんな民間人の我々もいきなり部外秘の機密に属する地球外テクノロジーと一緒くたにひとつの部屋に放り込まれた、ということだ。もちろん最初のご対面と作業着手の前には2ヶ月ほどブリーフィングの期間は置いてくれた。ここで耳にした情報はどんな些細なことであれ外部には一切口外禁止で、リークしたら最後、先祖を掘り返して殴る一歩手前のことをやるぐらいの用意はあると、たっぷり言い聞かされた。部屋の隅には武装ガードが張っており、分厚い守秘義務契約(NDA)を取り交わして働いていた。それはもう、こちらが持ち堪える限界を超える職場環境だ。そんな環境で2週間以上も働く自分なんて想像もできなかったが、驚くべきことに我々は順調にスタートを切り、彼らは我々という人材を欲した。シンプルな話だ。そして我々の事業は目覚しい実績を出し、白紙委任状を渡してもらえる一歩手前までこちらの信用は上がった。
もちろん軍部のこと。物事がそんなに単純に進むはずはない。ありがちな話だが彼らも自分の取り分、食い扶持を求めるようになった。優れた頭脳を引き抜いて、その物事の進め方から吸収できるものは吸収することには関心があるのだが、いざ実行となると彼らは自分たちの流儀を通そうとする、それが我々をイラつかせることも多かった。
感情的な話はこれぐらいで蓋をしよう。この書簡を回顧録にするつもりはないからね。ただ一言言わせてもらうなら、この種の事実を知ることが人の心理にどれほど大きな影響を与えるかについて、私には語る言葉がない。世界観が根底から引っくり返る瞬間など一生のうちそう滅多にあるものではないが、それはまさにそういう瞬間だった。ブリーフィングで彼の言葉が聞き間違えとかでなく、ジョークでもない、そう気づいた瞬間…あのターニングポイントのことは今も覚えている。今振り返ると全てのことがスローモーションだ。ちょっと一呼吸間置いて、彼の口から“地球外(extra- terrestrial)”というそれまで出たこともない言葉が出てくる。聞いたことを頭の中で整理する間にも部屋全体の具合が悪くなっていって…。話し手を見て、もっとよく彼という人間を理解しようと努めるが、目は前後にせわしなく行き来するばかりだ。周りのみんなを見回して、聞いたのが自分一人でないことを確かめる。こう言ってしまうとメロドラマに聞こえるのは承知だが、それはまるで両親から抜き打ちで離婚の報告を聞かされる子どもの心境だった。親の離婚は経験していないが、子どもの頃、非常に近い友だちに経験者がいて、それがどんな気持ちか散々打ち明け話は聞かされた。ちょうどあの通りだった。信頼できるオーソリティの人物が目の前にいて、こちらに全く心の準備がないことを語り、こっちが運びたくもない重荷を心に負わせてくる。最初の言葉が出てきた瞬間、私はもう数秒前のシンプルな人生には二度と戻れないと、そればかり考えていた。国防省での勤務経験を通して多少な りとも世界の仕組みを理解したつもりでいた自分だが、この手のことは聞いたこともない。以来これはずっと胸にのしかかって離れない心の問題なので、たぶん将来もっと詳しく書く日がくるかもしれないが、ここでは横道になってしまう。
この領域でありがちな研究と違い、我々が取り組んでいたのは空軍の新しい玩具の研究ではない。諸般の事情により、CARETでは軍用ではなく商用化に注力していた。彼らがこちらに期待していたのは基本的に、特許を取って販売できる何かに地球外のモノを変えることだった。CARET一番の魅力は製品化技術がもたらす収益にあり、これは闇のプロジェクトに直接回すことができる。またこちらも、商業利用の実用化を念頭に働く限りは平常心を保つことができた。軍用技術の開発は商業セクターの仕事とは大分毛色が異なるものだが、CARETではこの違いを深く考えなくて済む、そこが民間的だった。
CARETで素晴しいのは、自分が慣れたスタイルで仕事を進められる点だ。さすがにセキュリティなどの問題は妥協できないが、それでも彼らは我々が慣れた職場環境を可能な限り再現しようと努めていた。つまり、自分のワークフロー、社内管理構造、スタイルマニュアル、ドキュメンテーションの各作業は自分で組めるよう自由裁量を与え、軍ではなく民間産業のような雰囲気を作りたがっていた。そうすれば我々がベストな結果を出すことを彼らは心得ていた。それは正しい判断だった。
しかしながら機密情報へのアクセスなどの問題となると、物事はそれほどスムーズにはいかない。なにしろ彼らが抱える最大の秘密と思しきものを我々のような基礎訓練の経験もない素人集団に晒しているのだ。この決定がいかに重大な意味合いを持つかについては彼らの方も片時も頭を離れないようだった。プログラムは、地球外の物体の小さなセットから着手した。各物体についてはかなり細かくブリーフィングが行われ、完了済みの研究成果には若干アクセスもできた。それでも、もっと情報が必要なことに気づくのに長くはかからなかった。ところが新資料の開示となると、これがもう、どんな些細な情報であっても彼らから引き出すのは抜歯のごとき難行なのだ。CARETは「地球外技術の商業利用研究(Commercial Applications Research for Extra-terrestrial Technology)」の略だが、私たちはよく冗談で、これでは「民間人は滅多に信用してもらえない(Civilians Are Rarely Ever Trusted)」の略じゃないかと言って笑った。
PACLはパロアルトにある。しかし、丘陵と木立ちに囲まれた巨大コンプレックスの真ん中を通る長い道のはずれにあるXPARCと違い、オフィスビル群の奥に隠れていた。コンプレックスは丸ごと軍の所有だが、実体の知れないテクノロジー企業に見えるよう造作が施されていた。道からは普通の警備ブースとゲート付き駐車場、架空の社名とロゴのついた平屋建てビルが見えるだけだ。道からは見えないが、最初のドアを全部開けるとポーランド一国侵略できるぐらい物々しい重装備の武装ガードが控えており、地下5階続きになっている。彼らは大騒ぎされる前に雇えるよう、採用したい人材のなるべく近くに張り付いていた。
中には必要なものは全て揃っている。最先端のハードウェア、200人を超えるコンピュータサイエンス、電気エンジニア、機械エンジニア、物理学者、数学者の専門家スタッフ。前にも触れたが大半は民間人で、軍部の人も少し混じっている。このテクノロジーを担当した経験者も何人かいた。当然マシンガンの銃身から遠くには行けない。ラボもそうだ(これだけは慣れない人が多かった)。1週間置きに高級将校が視察にきて、一糸乱れぬ状態で働いているのを確かめて回る。大体の人はビル出入りの際、徹底的な手荷物検査を通さなくてはならない。世界最大の秘密がここにあるのだ。パロアルト中心部の研究室のテー ブルに夥しい数のパーツが広がっているんだから、向こうが何を心配しているかは容易に想像がつく。
CARETで嫌なのは他のオペレーションに比べ、横の繋がりがないことだった。地球外生物など(写真でさえ)見たことがない。敵機も見たことがない。私が見たものの99%は担当の任務関連のものだ。しかも作業は各個別の物体ごとに極めて狭い文脈の中で進められていた。残り1%はプログラムを通して知り合った仲間か ら入った情報だ。仲間の多くは“良いもの(the good stuff)”の担当か、担当した経験のある人だった。
この体験を通して特に面白かったのは軍の管理サイドの態度だろう。こちらは基本的に例のテクノロジーのリバースエンジニアリングをやっているのに、それがあたかも地球外のものではないように振舞うのだ。「地球外(extra-terrestrial)」という言葉は聞くが、それだけで、他の「宇宙人 (alien)」、「UFO」、「宇宙(outer space)」などの言葉は決して出てこない。その方面のことは何かの事情説明で本当に必要に迫られた場合のみ短く触れるだけだ。異なる種、様々なテクノロ ジーの違いを言う際にはどうしても必要な場面も多かった。が、それでも「種(races)」という言葉は使わない。それは単に「ソース(sources)」 と呼ばれていた。
テクノロジー
我々が担当したテクノロジーの多くは、みなさんが容易に想像がつくこと、つまり反重力である。推進力やロケットの分野で実績のある研究者は軍人が多いものだが、我々が扱うテクノロジーはこの世離れし過ぎていて適任と呼べるものがない。職務経験がどうこういうのは、あまり問題ではなかった。こちらにできることは、ゆっくりながら何とかおぼろげに理解の糸口が解けつつある奇妙極まりない新概念の姿が自分の担当分野の語彙で表現できるよう手を合わすことぐらいだ。ロケットエンジニアがコンピュータ科学者とつき合うことなど普通考えられないが、PACLでは全員が全員、狐につままれた気分な点では平等だ。みんな、どんなアイディアでも全部楽しむ心の用意ができていた。
滑り出しリードしたのは物理学者だった。やはりこちらは全スキル出し切っても、テクノロジー背後のコンセプトに重なる部分が大きいことでは彼らに敵わない(それでも全然足りないのだが!)。彼らが動き出して初めて、こちらもコンピュータ科学で使われる概念の中にも曖昧ながら応用できる部分が多いことに気づいた。反重力のハードウェアは手掛けたことのない分野だが、そのテクノロジーがユーザーとどうインターフェイスするよう意図して作られたものなのか、それを見極めるアセスには私も度々関わった。
マテリアル工学などの進歩もそうだし、反重力ももちろん素晴しい。しかし、当時私が最も関心を抱き、今日に至るまで興味の中心にあるのは反重量とは全く無関係なことだ。実際ChadとRajmanの写真を見た瞬間、私の頭に浮かんだのはそのテクノロジーのことだった。ビッグベイジンの写真では尚更そうだった。
“言語(Language)”
Languageという言葉に引用符をつけるのは何故か。これから説明するものを、“言語(language)”と呼ぶのは間違いだからだ。簡単に起こる間違いだが。
彼らのハードウェアは我々のハードウェアと同じには動かない。我々のテクノロジーでは今もハードとソフトが組み合わさって地球上のこと全てを動かしている。ソフトはハードより抽象的だが、結局はハード無しでは動かない。言い方を変えると、コンピュータプログラムを紙に書いて、その紙1枚をテーブルやなんかに乗せても実際それが何か事を起こすとは考えにくい。世界最強のコードでさえハードがそれを理解し、コマンドをアクションに訳さない限り、コード単体で何かをやる ことはできない。
ところが彼らのテクノロジーは違うのだ。それはあたかもテーブルに載せた魔法の紙のごとく動く。文字通り。彼らは言語(language)と同種のものを持っている。それは字句通り、それ自体で実行が可能な何かだ。少なくとも、細かく指定された通りのタイプのフィールドが存在する場では実行可能となる。その言語(language)―まだ非常にゆるい定義で使ってる―はシンボルのシステム(それは書き言葉にとても良く似ている)と幾何学模様、パターンが一つに組み合わさって形成するダイアグラムであり、それ自体で機能する。最適な素材でできた最適な面に特定タイプのフィールドがある状態でこれを描くと、たちまち望み通りのタスクを実行してくれるのだ。事実、まるで魔法のようなことが我々の眼前で起こった。同じことは、その背後にある法則の解明が始まってからも起こった。
PACL在任中は、こうしたシンボルの研究に割く時間が一番長かった。写真を見た途端、一目でそれと分かったのは、そのためだ。Chadが捉えた機体ではとても単純な形に見えるが、ビッグベイジンの機体の腹にある文様はもっと複雑なダイアグラムだ。どちらも間違いない。ビッグベイジンの方は一番小さなサイズの写真も、間違いなくそれと思われる。ビッグベイジンで目撃された機体のダイアグラムは、私が“言語分析入門書(Linguistic Analysis Primer)”(ミスタイトル)からスキャンした一連のページでご確認いただける。あれは、コピーがあればもっと正確にわかるというので、6人のチー ムが約1ヶ月がかりでダイヤグラムをプログラムの青写真にコピーしたものだ!
このテクノロジーについて知っていることを全部解説しようと思ったら、すぐ何巻かいってしまう。ここでは少なくともコンセプトの一端が分かるよう、執筆に割ける時間内で書けるだけ書いてみよう。
まず第一に、彼らのハードウェアは中を開けてもCPUがここ、データバスがそこ、メモリがあっち…という具合にはなっていない。そのハードウェアは端から端まで完全にソリッドかつ一貫したマテリアルでできている。それはまるで岩か分厚い金属のようなものだが、かなり近くまで寄って検分すると大型のホログラフィックコンピュターの基質(ICチップの下層)でできているのが分かる。この各々が「コンピュータ要素(computational element)」として別々に機能し、しかも巨大なクラスタ内に置くと一緒に機能するよう設計されている。これをホログラフィックと言うのには理由があって、こちらが望む最小サイズまで分割できるのだが、いくら縮小しても元の完全なシステムの形が温存されるのだ。これはグループ分けすると非線形コンピュータの出力を生み出す。そのため4要素が同時に動くと、実際には1の4倍以上のパワーを発揮する。機体内部の“物質(matter)”の大半(ふつうは最も外側のハウ ジング以外全て)も実は基質で、いつ何どき、どんな状態でもコンピューテーションに貢献できる。これら基質の“塊(chunks)”の形状は、その機能性に深く影響を及ぼしており、目標達成の“近道(shortcut)”となっている。
言語に話を戻そう。言語というのは実のところ“機能の青写真(functional blueprint)”で、その形状・シンボル・配置のフォルムそれ自体 が機能なのである。分けても理解が困難なのは、各“ダイアグラム(diagram)”の全要素が他の要素すべてに依存・関連している、という部分だろう。 要は、どんな細部も他と切り離して生成・削除・修正はできない。人が書き言葉が好きなのは、言語の要素それぞれが単体で理解できるからだ。そこから複雑な表現も組み上げていける。ところが彼らの“言語(language)”は完全にコンテキスト・センシティブ(意味内容がいじれないもの)なのである。つまり、ある与えられたシンボルはあるコンテキストの中では1ビットのフラッグのように小さな意味しか持たないが、それと同時に文字通り全人類のゲノム、あるいは銀河の星図をも内包する。小さなシンボルの単体が夥しい量のデータを代表するのみならず内包する、それが可能なところが、この概念の直感では掴みにくい面である。我々もすぐ気づいたのだが、10人かそこらのグループで動いても本当に文字通り何ひとつ仕事は終わらないのだ。新機能が加わるたびダイアグラムは加速度的に複雑さを増し、手に負えない規模に広がっていく。詳細情報、成功済み任務の管理のため、我々はコンピュータがベースのシステム開発に着手し たが、たちまち当時のスーパーコンピュータですら追いつかないところまでいってしまった。話によると地球外生物は、あたかも人間のプログラマーが Fortranプログラムを書くように迅速かつ簡単にこうしたダイアグラムをデザインできるものらしい。彼らが頭の中でできることが、スパコンのネットワークでも真似できないというのは考えるだけで惨めなものだ。我々の言語システムは全て、シンボルに意味を割り当てるという発想がベースになっているが、彼らのテクノロジーではなんらかの手法でシンボルと意味を掛け合わせ、主観的聞き手が要らないようになっている。我々はシンボルにどんな意味も託すことができるが、それでも対象の行動と機能は変わらない。トランジスタの呼び方を変えたところで機能が変わらないのと同じである。
このプロセスがどんなに複雑なものか、ひとつ具体例を紹介してみよう。例えばみなさんにランダムに単語を追加してリストを長く作るよう指示を与えたとする。ただし条件があって、同じ文字が入った単語は2つと使えない。演習はすべて頭の中で行う。コンピュータやペン、紙も頼ってはいけない。さて、 リストの最初の単語が、そうだな…“fox”だとすると、2番目はF、O、Xの入った単語は外さなくてはならない。次に選んだ単語が“tree”だとすると、3番目はF、O、X、 T、R、Eが入ってない単語だ。もう想像がつくと思うが、3番目ですら、そろそろ気をつけないとヤバい。除外する文字を書き出せたら簡単に目で見て視覚で確認できるのだが、できないので尚更難しい。4番目、5番目、6番目に到達する頃には問題はスパイラル的にコントロール不能になっていく。…と分かったところで今度は、リストに10億番目の単語を追加している自分を想像してみて欲しい(アルファベットが無限にあり、使える文字が尽きない状態で)。もう、コンピュータも追いつかない難問であることがよく理解できるだろう。言うまでもないが、このようなものを“手で(by hand)”書け、というのは脳の能力を遥かに超える命令であるはずだ。
私には、しかし、この種の仕事に向く経歴があった。何年もコードを書く仕事を行い、アナログ回路もデジタル回路も設計した。これらダイアグラムに少なくとも視覚上は、プロセスが似た仕事だ。個人的に組み合わせ理論にも詳しく、理論的で複雑な実質ダイアグラム創出のため数兆分のルールを扱うスパコンのソフト設計ではこれが大いに役立った。それにこれは、私が日頃から魅力的分野と考えていたコンパイラ理論や、当時まだ今の規模の半分もなかった特定コンパイラ最適化の分野とも重なる部分がかなり多い。言語学チームでは当時、 「Big-O」の“big”というノテーションでは全然この作業の規模が表現し切れていない、他の言葉に置き換えなくてはダメだ、という冗談が流行っ た。私が職を離れた頃には「Astronomical-O(天文学的O)」でひとまずみんな納得したようだった。
前にも書いたように、この主題についてなら何時間でも書ける。全部機密情報でなければ入門書でも書くところだが、この書簡はそこがポイントではないので話を元に戻そう。
最後に、この資料をどうコピーしたか、他に抱えているものは何か、これで将来何をする計画なのか、という話をしておこう。
私のコレクション
PACLでは1984年から1987年まで働いたが、仕舞いには疲れ切ってしまった。ダイアグラム担当は膨大な量のディテールに目配りが必要だ。誰だって病気になりそうな仕事量だった。“知る必要があるもの(need to know)”に対する軍の態度も態度で、私は崖っぷちに追い込まれていた。任務は終わらせなくてはならないし、それには必要な情報を彼らから引き出さなくてはならないんだが、彼らが頑なにこれを拒むため遂行も覚束ない。官僚主義が研究開発に介入してくるのにも嫌気が差し、同じような理由で全PACLスタッフの約4分の1が辞職した3ヶ月のベルカーブの半ばに私は仕事を辞めた。
地球外生物の問題をめぐって上層部の方向性とも噛み合わなくなっていた。私はずっと情報の少なくとも部分開示は全体の利益に繋がると思っていたのだが、所詮はCARETの下っ端エンジニア。采配を振るえる立場ではない。それに管理サイドは本当言うと、私たちが部内でこの問題の(倫理・哲学的側 面など)非技術的な面について語ることすら望ましくは思っていなかった。我々のような民間人がこのようなものの傍にいること自体、そもそも彼らにとってはセキュリティ違反であり、それ以上はもう無理だったのだ。
そんなわけで辞職の約3ヶ月前(つまり本当に辞めてしまう約8ヶ 月前だ。通知2週間の強制解雇のように、はい、サヨウナラ、というわけにはいかないからね)になって、私は自分のポジションを利用することに決めた。前にも触れたように、私は国防省(DoD)の職務経験のお陰で同僚より先に管理職に就いた。その待遇になって約1年も経つと、夜間外出時の荷物検査は少しだけ緩まった。通常はコンテナ、バッグ、ブリーフケースの中身まで全部出してシャツと靴を脱ぎ、身体検査が義務付けられている。仕事を家に持ち帰ることは誰も決して許されなかった。が、私の場合、最後はブリーフケースの検査だけで十分という具合になった。
ある種の資料は外にこっそり持ち出せるだろう…、決心する前から私は確信していた。資料を入手したいと思ったのは、いつか必ずこういうものを書き たくなる日が来ると分かっていたからだ。少なくとも、そうできる可能性を残しておかなかったら死ぬまで後悔すると思った。そんなわけで、資料・報告書のコピーを1ダースぐらいずつ小分けに取る作業に取り掛かった。紙は背中の腰の周りに巻いて、床にずり落ちないようベルトにたっぷり挟み込んでシャツの下に隠す。下の階には窓の無い短い廊下が何ヶ所かあって、こちらの動きを逐一見張る武装ガードもそこは張っていない。ビル全体でも、そんな場所は数えるぐらいだ。そこでやった。紙の束を持って廊下に向かう。十分大きな紙なので少々抜いてシャツに隠したぐらいでは、廊下の反対側から出てきても目立つ変化はない。こんなスタントは念には念を入れやらなくてはならない。用心し過ぎて困ることはない。気をつけて歩く限りは紙がカサカサ音を立てることはなかった。実際、紙は厚ければ厚いほどペラペラしないので物音は立たない。そこで一度に10~20ページの限度一杯まで隠すことも頻繁だった。やがて全作業が終わる頃にはコピー数百枚、オリジ ナル数点、写真の現物の膨大なコレクションが手許に残った。
この最初のレターに添付した高解像度スキャン画像は、以下のような資料である。:
- 在庫目録から1ページ。写真にはRajmanの目撃情報にあるパーツの一つ、ビッグベイジンで目撃された機体に非常によく似たパーツが写っている模様。
- 我々がまとめた四半期研究報告書の一つ、冒頭9ページ分
- 報告書の写真の現物スキャン。コピーでは細部がほとんど見えないので。
- 我々が研究を進めていた“言語”分析の報告書5ページ分(このタイトル“言語分析(linguistic analysis)”は不適切だが)。ビッグベイジンで目撃された機体の腹にうっすら見えた種類のダイアグラムについて解説している。
これが、この短い締め切りの時間内で掻き集めた中で最も関連度の高い、説明に直結する資料である。今回これを公開することで、もっと他の資料も開示する決心がつくかもしれないが、その時にはもっと時間をかけ、この膨大な私設コレクションを洗ってみたい。悲しいことに、これまでまだ一度も整理していないのだ。このコレクションの残りをこの先どうしたらいいのか、それは私も決め兼ねている。たぶん今はひたまず待って、この開示した全資料の成り行きを見届けて、それからなら暗譜で演奏できるかもしれない。私が今やっていることには当然リスクが伴う。こちらの身元が割れて捕まれば影響は深刻だが、匿名性を維持できるよう、しかるべきステップは踏んでいる。ここで述べた情報はCARET参加者の多くが既に知っている情報だから、そこからくる安心感も大きい。
それにどこか心の片隅では、こういった情報漏えいを政府もアテにしていて、実は期待しているのではないかという、疑いもあったりする。こうした情報のリークが度々あることで、問題の真実が明らかになる過程にも、ゆっくりと安定した道筋が生まれるからだ。
CARET退職後
前にも述べたように、私は'87年にPACLを辞めた。元同僚や友だちとは今も大勢連絡を取り合っている。大体はもう定年退職している。もちろん教職についた仲間は別だが。何人かの仲間には今も風の便りで情報が流れてくるようだ。
CARET自体のその後については分からない。まだ同じ名前なのか、所在地はどこなのか、それも分からない。ただ、業務の一部がまだ存続しているのは確かだ。辞職して数年後、PACLが会社を畳んだという話は何人もの人から聞いた。どうしてそうなったか詳しい経緯は今に至るまで判然としないが、 あの会社で我々が手掛けた類いの仕事は今も確かに続いている。PACLのようなオフィスがサニーベイルやマウンテンビューに複数あって、やはりどこにでも転がっているオフィス空間のように見せかけている、そんな話はもう何人もの友だちから聞いた。どれも二次情報の又聞きなので本当かどうかの判断は聞き手に任せたい。
2002年かその辺だったと思うが、Coast to Coast AMをたまたま聴いて、それ以来ハマっている。正直言って、番組のコンテンツは大体が娯楽用で、それ以上のものだとは私も思っていない。でも、ほんのたまにではあるが、明らかに自分の実体験か情報筋からの話を語るゲストが登場することがある。UFOやその類いのものについて根も葉もない噂や、いわゆる内部情報を聞かされるのは余りにも現実離れしているものだが、私の場合、少なくとも本当か嘘かの見分けがつく話も混じっているし、夜聴くたびに当時の興奮を思い出 しては隠居暮らしを一層エンジョイしているよ。今はもう、あのクレイジーな世界の一員ではないと、そう確かめるだけで毎日が楽しい。懐かしくなることもあるけどね。
結論
以上、ここで皆さんと共有した情報は私が抱える情報、知っている情報の一部に過ぎない。シェルターに閉ざされた無菌なCARETの空気にも関わらず、私は同僚から実に多くの話を聞き出してきた。その一部は本当に信じられないような話だ。Coast to Coast AMには地球侵攻や誘拐など、もっと恐ろしげなトピックが度々登場するが、在勤当時そういう話は一度も聞かなかった。こうした話が全部でっち上げだという意味では無論ないが、この道の分野で最も情報に精通した人々と一緒に働いていた間も、そういう話はついぞ浮上しなかった。つまり私は少なくとも、世の中の人たちを震え上がらせるためにこれをやっているのではない。高度機密事項には違いないが、地球外の状況について私はとても前向きに捉えている。
ひとつ確かに言えるのは、彼らが我々を消したいと思うなら、もうとっくの昔に消しているだろうということだ。それが近づいていることさえ我々には見えなかったはず。宇宙戦争や、そういった馬鹿な考えはこの際、頭から追っ払ってしまうことだ。我々の反撃能力は、どっと押し寄せるバッファローの群れに立ち向かうアリんこ程度のものでしかない。でもそれでいいのだ。我々は原始的な種で、彼らは高度な種、ただそれだけのこと。彼らも原始時代には、他の高度な種が彼らを生かしてくれたのだ。それとこれが違うと考える根拠はどこにもない。彼らは(地球という)新たな惑星の市場にいるのではない。仮にそうだとしても、宇宙には他に幾らでも惑星がある。わざわざこの惑星に目を向け武力制圧することもないだろう。
最近の目撃情報について私の考えをもう一度おさらいしておこう。この2ヶ月の間に不可視技術搭載の飛行物体に障害を起こす恐れのある装置で実験が行われ、結果として目撃が続発した。これで最近の事件が全て片付くわけではないだろうけど、前にも言ったように少なくともビッグベイジンではまさにこの通りのことが起こった。それは私の人生を賭けてもいい。またこれは、Chad、Rajman、レイク・タホの目撃情報にもおそらく繋がっている。なので大騒ぎになっている割には、それほど深い意味はないのだ。何より、彼らが突然“ここ”に現れたのではない、というところが重要なポイントだ。彼らはずっと前からここにいた。ただ、ついうっかり、ちょっとの間だけその姿を晒してしまったのだ。
最後に一言。世の中には書籍、DVD、講演その他諸々の物を売って商売にする人が大勢いる。繰り返しになるが、私は何かを売りつけるためにここにいるのではない。 私が共有した資料は全部無修正で、この書簡と一緒に配る分には配布は自由にしていい。情報に現金で見返りを求める人を見ると、私はついその動機を疑ってしまう。誓って言うが私はそんなことは絶対しない。ここにある基礎情報を全部カバーしたいがために、将来この私に成りすましてDVDや書籍を売る人がいるかもしれない。そんな人を見かけたら、それは十中八九私ではない。
今後資料を開示する際には、Coast to Coast AMとの連絡に使ったメールアドレスから出すことにしよう。彼らを通してだけ行う。今後同じソースから出る情報は確かなものと仮定していい。ただ、今の時点では追加の情報について具体的なプランがあるわけではない、その点も明確にしておきたい。この先どれだけの期間、このポリシーを維持できるかは時のみぞ知るだが、すぐ出るとは期待しないで欲しい。しばらくは、この情報の“落ち着く”先を見極めてみたいのだ。IRSの監査が明日入るような事態になれば、それは私が賢くなかった証拠だが、それまでは、ゆっくりやろう。この情報が役に立つことを願っている。
うひゃー!
ReplyDelete長文翻訳、ご苦労様でした。
さすが~っ!
「彼ら」の”言語”は、特定のフィールドで機能する”マントラ”みたいなものなのでしょうかね?
面白そうですね。
あれ?これは関係ないんでしょうか?
ReplyDelete究極映像研究所:Bizarre Thing in Sky 空の奇妙なもの 正体判明
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/2007/06/letters_about_u.html
あー、このYouTubeも偽物って話もありますよ? もうちょっと決定打が欲しいですねー;)
ReplyDeleteMUFONっていうUFOコミュニティのSteve Reichmuth氏が、History Channelの"UFO Files"CGI担当Steve Neil氏ともう一人の専門家に鑑定を依頼した結果では「偽物」という結論です。
1)"radiosity render artifacts"が機体の陰に見える。→レンダリングに時間かけたくない時に出るアラ
2)遠景がクリア過ぎる
3)機体が木陰に隠れてる構図。"Alpha map"と呼ばれる手法で贋作がラク。
以上が決め手。「こんなものにCoast to Coast AMたるもの引っかかるとは」とUFO Fileの方は目撃者に出したメールに返事があり次第、インタビューするって息巻いてますねー。
C2CとEarthfileに客持ってかれたUFOライバル局の鑑定じゃなきゃスンナリ信じるんですが。
Earthfilesのポッドで目撃証言聞けますけど、さて?
仮にバイラルマーケティングなら随分手が込んでるし、「War of the World」のような社会不安を引き起こすケースもあること考えると、「どこまで許されるのか?」という問題が残ると思いますけどね。
このIsaac氏の文章は社会不安を煽るものとは逆のスタンスなので気に入ってます。
この翻訳した文章使わせてください。
ReplyDelete非商用であれば出典明記でOKですよ。記事下に2行、原文&訳文のURLと名前、足しておきました(トラックできなくなるのでここは絶対外さないで下さいね…)。
ReplyDeleteあのう…どうして宇宙人が日本語のカナを使っているのでしょうかね?…
ReplyDelete英語が全くダメな私、ここを発見して、感謝感激です!
ReplyDelete訳文を読んで、ふと映画陰陽師の式紙を思い出しました~。紙切れに文字を書いて呪文を唱えると動き出す…
Open Minds Forum にはドローンズに書かれた怪しげな文字についても載ってますね。(英語なのでサッパリ分かりませんが…;;)
私も一瞬「ロート製薬」みたいって思いました。クリゴンとカナの合いの子みたいな感じですよね。トランスフォーマーとUltraViolet(こちらは日本未公開?Fry's行くとTVの売り場でこれ流してて、いかにもこの辺の人が好きそうな映画です)にも似たようなの出てます。
ReplyDelete>ドローンズ
ReplyDeleteもしかしてhamapro氏が紹介されてた「ムー」9月号「ドローンズ」特集読まれた方…でしょか?
>Open Minds Forum
CARETのスレですね。投稿数8600超えてます…。汗
>>ドローンズ
ReplyDeleteはい。きっかけはたまたま書店で立ち読みしたMUです。なかなかネットで探すのが大変でした。doroneを辞書で調べたら意味が、リモコン式の無人機とあり、ようやくCARETのスレを見つけました。Big Basinというのもあるようですね。(形で区別しているのかな) 個人的には、嘘でも本当でもその形はSF好きな男心をかなりくすぐってくれます。あり得ないでしょうが、プラモデルあったら是非作って見たいと思います。
>立ち読みしたMU
ReplyDeletehamaproさんも「立ち読み」…。「ムー」って立ち読み、多そうですよね。
そうそう、かたちが面白いんですよね。えと、呼び名ですけど(big basinは目撃場所の地名ですね、紛らわしくてすみません)、こちらさんによると2chでは「ひょろひょろ」らしいです。ひょ、ひょろひょろ…。
超伝導電磁エンジンだと思うよ。しかも自作。最近知った。
ReplyDelete次世代「エンジン」
これを見てわかった。http://j.se-engine.org/
適切な翻訳について感謝いたします。
ReplyDelete人類の知らない、非常に優れた言語の持つ特質としては、
予備知識無しに理解できるというのがあると思います。
音楽が似た特性を持っていますね。
このダイアグラムをただ眺めているだけで、
あ、そうそう、そういう感じですよね、きっと。
ReplyDeleteこれ最初は、映画『トランスフォーマー』のバイラルマーケティングじゃないの?って声もあったんですね。映画にも似た文様は出てくるし、「ん?あれ?あーれれー?」とくるシーンはあるんですけど(笑)、たうん違うと思います。
非常に良い作品は、私はあなたの仕事の結果に非常に満足しています。
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