シリコンバレーのホームレス今年は2万人:Homeless in Silicon Valley

(c) San Jose Mercury News
The front-page photo of a father dozing with his young daughter huddled near him covered only with a thin blanket as they spent the night on a public bus instantly became the heart-wrenching picture of homelessness in Silicon Valley.[...]

A point-in-time census conducted in January counted 7,631 homeless in Santa Clara County. An accompanying survey estimated that 19,063 people would experience homelessness this year in the county. - SJMercury

It's tough to make it in Silicon Valley.  More millionaires means more people without homes, 'cause new riches push up the rent and median home price (Can you believe it hit $1 million in Palo Alto!?).  In Japan, there's a saying that goes 'money will come and go (Kane wa tenka no mawarimono: 金は天下の回りもの).'   But here, money will either 'come and come' or 'go and go.'  Anybody can end up on the street...

ここはミリオネアも多いけど、ホームレスも多い。
金持ちが住宅価格・家賃を押し上げるせいだ。

この8月にはパロアルトの住宅平均価格がミリオンダーラーを突破した。1億円出しても松はおろか梅レベルの家しか買えない。こんな築30年以上のちっこいコンドが925K、こんな築62年で芝生ハゲあがった床シミだらけの家(下)が1150Kもするのだ。これはもう土地代だろうけど。

パロアルトの1億1000万円の家
だからちょっと失業・病気するだけで家追い出されてホームレスなんてことになる。

上の写真は、こないだサンノゼマーキュリーが1面で紹介していた、路線バスに肩寄せ合って寝泊まりするホームレスの父娘だ。

シリコンバレーで24時間運行するバスはこのサンノゼ東部とパロアルトを片道2時間で巡回する路線22だけ。夜は寒いから、ずっとこうしてバスに揺られて朝を待つ。この生活を5ヶ月続けている。

こんな生活なのに「娘(10歳)は学校で今までないぐらいいい成績をとってる」(父親、40歳)んだって。

なんかもう堪らない話で、読んだ読者のひとりがすぐホテルをとってあげ、もうひとりの元高裁判事が父娘で入れるシェルター(この辺りには1ヶ所しかない)に入所できるよう手配し、今はそこで暮らして無事らしい。

本当に良かったなあ、と続報読んでホッとしたけども、ふたりのようなホームレスはシリコンバレー中心部サンタクララ郡だけで推定7,631人(今年1月の国勢調査)、今年のある時点でホームレスになる人は推定19,063人いる。シェルターに収容されていないホームレスの割合は同郡とサンノゼがともに全米一、万年ホームレスになる確率はともに全米第3位だ。

そんなにいたのか…と本当にびっくりだが、シェルター入所支援団体代表の話では、親はいくらホームレスになっても子どもを守ろうとするので路上に寝泊まりはしないもんなんだって。


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[San Jose Mercury News 1, 2]

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