(c) AOL via Business Insider |
先月Business InsiderにリークしたAOLの新コンテンツ戦略「The AOL Way」が内外で評判最悪なのは知ってたけど、こうやって表立って非難したのはエンガジェット編集者ポール・ミラー氏が最初。コンテンツ広告で起死回生を図りたいAOLだが、この戦略を読むとまるで今月3億5000万ドルで買収した「Huffington Post(ハフィントンポスト)」の悪いところどりだものね。
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LEAKED: AOL's Master Plan
BY Nicholas Carlson, Business Insider
-in Japanese
AOL CEO就任からもうじき2年のティム・アームストロング氏がコンテンツ事業のテコ入れに乗り出した。
・今年4月までにAOL編集部の記事数を月間3万3000件から5万5000件に増やす
・記事1本のページビューを1500PVから最低7000PVにアップ
・全記事に占める動画コンテンツのシェアを4%から70%にする
・3月までにSEOチェッカーを記事の95%にかけ、検索エンジンの上位に行く釣り記事にする(HuffPoの得意芸)
・広告主が金を出す有料コンテンツでもない限り、フリーランスにはなるべく仕事を頼まない
・AOL社内スタッフは1日5本から10本記事を書くこと
現に今、各編集部にはアームストロングの部下がきて、この新戦略「 The AOL Way」の訓練中なのだが、AOLの記者・編集者・コンテンツ制作者の一部からは不満の声も出ている。
「AOLはこの地球上で最も f-----upでbull---tな会社だ」とある人は言い、AOL入社が「自分のキャリア最悪の決定だ」という。もっと前向きな人たちにも、コメントは載せないよう頼まれた。
当編集部はこの「The AOL Way」の全文を入手した。年何億ドルもの潤沢な資金を抱えるAOLが、今後どう21世紀の大手メディア企業に変貌を遂げるつもりなのか垣間見れる貴重な資料と言える。
AOLは編集者に、あるネタを記事化するかどうかは以下4つのポイントで判断するよう言っている:トラフィック、収入目処、編集の質、脱稿所要時間。
AOLは編集者に、コンテンツを製作するかどうかも「利益が出る可能性」を基に決めるよう求めている。
AOLには、検索広告・その他「有料メディア」によるトラフィック増幅が必要ならやる用意がある。
AOLのサイトリーダーたるもの最低100万ドルの売上げが出せるパッケージ案は常時8本抱えていなくてはならない。
AOL傘下サイトはAOL.comからの流入に頼り過ぎなことは自覚しているので、編集者にはもっと頻繁に記事を書き、もっとページビューを稼いで、この問題を解消してもらいたい。
…てなことが書かれているよ。
[見落としてならないポイント]
・AOLのゴール
・media組織図&責任分担
・AOL傘下サイトの日間・週間・月間スケジュール(aolは定例会議と報告がとにかく大好き)
・AOLのタイプ別トラフィック流入元
・AOL傘下サイトがaol.comに頼り過ぎていることを示すチャート
・「コンテンツ生成プロセス」の4つのタイプ
・「コンテンツ生成プロセス」
・AOL編集者向け「高需要トピック特定」ツール
・AOLのコンテンツ配信チャンネル(タイプ別)
・AOLがhomeページに欲しいコンテンツと、それを達成する方法
・AOL編集者向け解析ページのスクリーンショット
・検索でヒットするトピで、安い、Demand Media風のページを作る方法
・AOL社外のトラフィック交換パートナー
[The AOL Way]
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