エンガジェット編集者がAOLを辞めた理由:Leaving AOL - paul j. miller


I’d love to be able to keep doing this forever, but unfortunately Engadget is owned by AOL, and AOL has proved an unwilling partner in this site’s evolution. It doesn’t take a veteran of the publishing world to realize that AOL has its heart in the wrong place with content. As detailed in the “AOL Way,” and borne out in personal experience, AOL sees content as a commodity it can sell ads against. That might make good business sense (though I doubt it), but it doesn’t promote good journalism or even good entertainment, and it doesn’t allow an ambitious team like the one I know and love at Engadget to thrive. - Leaving AOL - paul j. miller


Leaving AOL


-in Japanese

エンガジェットも今日で最後。

エンガジェットに記事書いてもう5年以上が経つ。と書いてる自分が信じられない! ゲスト編集者、共同編集者、上級共同編集者、ピクセル密度愛好家として記事5500本計150万ワード書きまくってきた。そんなことより大事なのは同僚から多くを学べたこと。特にピーター・ロハス(Peter Rojas)、ライアン・ブロック(Ryan Block)は僕に、あのサイトの記事の書き方からニュースの探し方まで教え、大きなチャンスを与えてくれた。

あの運命の2005年秋以降の記憶はもう何もかも混沌としている。NYに引越し、世界中飛び回って何千というガジェットに触って写真を撮り、NilayとJoshと一緒にポッドキャストで思いのたけを語り、最近では「The Engadget Show」(あの斬新なスコープには今も頭がさがる)にも参画した。

この仕事を永久に続けられたらいいのだが、残念ながらEngadgetはAOLが親会社。これまでの経過で分かったことだけど、AOLはサイトを進化させる気のないパートナーなのだ。AOLのコンテンツに対する立ち位置が間違っていることは、出版業界のベテランでなくても分かるだろう。「AOL Way*」で具体的になったことと僕の個人的経験に照らしても、AOLはコンテンツを「広告を載せて売れる商品(コモディティ)」と見ている。ビジネスの判断としては至極真っ当なのかもしれない(それもどうかな)が、これでは優れたジャーナリズムはおろか、優れたエンターテイメントも伸びない。僕の知ってる大好きなEngadgetのような野心的チームは邁進できない。

この業界には今後も関わっていきたい。テクノロジーが好き。未来の探求も好き。ピクセル密度の高いディスプレイも好きだしね。今から数ヵ月後、数年後の自分は想像できないし、そこにEngadgetで働く自分がいないのは本当に悲しいことだけど、次なる未来が楽しみだよ。

Paul J. Miller
Engadget元エディター

みなさんお待ちかね…Engadgetに最初に書いた記事だよ。そして最後の記事


*AOL Way:AOLがハフィントンポストを3億1500万ドルで買収した際に打ち出したコンテンツ戦略(詳細

UPDATE:Ross Miller | Goodbye, Engadget ...Another editor with 5+yrs of experience quit. What's going on there?   勤続5年以上の編集者ロス・ミラー氏も辞めた。「AOL Wayだけが辞める理由ではないが、前から不安材料だったので、きっかけになったことは確か」と書いてから、後で「エンガジェットはAOL Wayの対象外だけどね」と追記した。


[Leaving AOL - paul j. miller]

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