“They did not want people woke up at 3 a.m. from false alarms,” Michael Williams, the chief electronics technician aboard the Transocean's Deepwater Horizon, testified today that its safety alarm had been switched to a 'bypass mode' and the alarm did not sound during the emergency.
From NYTimes;
「現場ではコンピュータはクラッシュしたままで、アラームも鳴らなかった」
死者11名を出し、米史上最悪となったメキシコ湾原油流出事故の原因調査委員会の公聴会で今日、トランスオーシャンの掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」のチーフ電子技師マイケル・ウィリアムズ氏が証言に立ち、ずさんな事故前の状況を明らかにした。
なんでも掘削現場から危険ガスを除く大事なシステムも、「夜中の3amに誤った警報で起こされたんじゃたまらない」ので別の社員が「バイパス・モード」にしたそうだ。ウィリアムズ氏がその理由を尋ねると、海中現場責任者Mark Hay氏に「こんなもん5年も前からずっとバイパスで使ってるのだ。何故おまえはわざわざ動かすのだ?」、「この艦は全部"バイパス”で動かしてるのだ」と怒鳴られたという。
現場は掘削開始当初から問題続きで、コンピュータシステムはうんともすんとも言わず、ブルー・スクリーン(blue screen of death:BSOD)状態。「青くなったきり、データがひとつも入ってこなかった」(ウィリアムズ氏)。交換用のハードウェアも発注したが、それが届く前に事故が起こった。命からがら助かった氏は現在会社を相手取って数百万ドルの賠償を求める訴訟を起こしている。
木曜の公聴会ではトランスオーシャン社員Shane Roshtoさん(22歳)を事故で亡くした妻Natalieさんも証言、故障を沢山抱えながら掘削を続けるプレッシャーに悩んでいたと語った。「夫は第1日目から、これは地獄の井戸だと感じていました。母なる自然がここは掘るなと嫌がってると、言ってました」。(以上、NYTimesより)
ウォールストリートジャーナルが調べた別の書類でも、事故のずっと前から現場の設備に問題があり、トランスオーションとBPの両社から懸念の声が出ていたことがわかっている。
[NYTimes, WSJ]
From NYTimes;
On Friday, Mr. Williams added several new details about the equipment on the vessel, testifying that another Transocean official turned a critical system for removing dangerous gas from the drilling shack to “bypass mode.” When he questioned that decision, Mr. Williams said, he was reprimanded.From WSJ;
“No, the damn thing’s been in bypass for five years,” he recalled being told by Mark Hay, the subsea supervisor. “Why’d you even mess with it?”
He recalled that Mr. Hay added: “The entire fleet runs them in ‘bypass.’ ”
Problems existed from the beginning of drilling the well, Mr. Williams said. For months, the computer system had been locking up, producing what the crew deemed the “blue screen of death.”
“It would just turn blue,” he said. “You’d have no data coming through.”
Other documents reviewed by The Wall Street Journal show that the Deepwater Horizon had equipment problems long before the disaster, and that employees of both Transocean and BP raised concerns about maintenance aboard the rig.
Another example of critical system failure was emergency power. The rig was equipped with backup generators that are meant to kick on within seconds of a blackout, powering the rig's thrusters, firefighting systems, and other key equipment.
In testimony earlier this week, Transocean employee Stephen Bertone, the rig's chief engineer, described standing on the bridge the night of the disaster, desperately waiting for the emergency power to kick on.
When it didn't, Mr. Bertone, Mr. Williams and another worker rushed toward the room that housed the standby generator. Mr. Bertone pulled the lever to restart the power. Nothing happened. He tried again, and again, with no success.
"I said that's it," Mr. Bertone told investigators. The three men ran back to the bridge. "I hollered out, 'That's it. Abandon ship. Let's go," Mr. Bertone said.
「現場ではコンピュータはクラッシュしたままで、アラームも鳴らなかった」
死者11名を出し、米史上最悪となったメキシコ湾原油流出事故の原因調査委員会の公聴会で今日、トランスオーシャンの掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」のチーフ電子技師マイケル・ウィリアムズ氏が証言に立ち、ずさんな事故前の状況を明らかにした。
なんでも掘削現場から危険ガスを除く大事なシステムも、「夜中の3amに誤った警報で起こされたんじゃたまらない」ので別の社員が「バイパス・モード」にしたそうだ。ウィリアムズ氏がその理由を尋ねると、海中現場責任者Mark Hay氏に「こんなもん5年も前からずっとバイパスで使ってるのだ。何故おまえはわざわざ動かすのだ?」、「この艦は全部"バイパス”で動かしてるのだ」と怒鳴られたという。
現場は掘削開始当初から問題続きで、コンピュータシステムはうんともすんとも言わず、ブルー・スクリーン(blue screen of death:BSOD)状態。「青くなったきり、データがひとつも入ってこなかった」(ウィリアムズ氏)。交換用のハードウェアも発注したが、それが届く前に事故が起こった。命からがら助かった氏は現在会社を相手取って数百万ドルの賠償を求める訴訟を起こしている。
木曜の公聴会ではトランスオーシャン社員Shane Roshtoさん(22歳)を事故で亡くした妻Natalieさんも証言、故障を沢山抱えながら掘削を続けるプレッシャーに悩んでいたと語った。「夫は第1日目から、これは地獄の井戸だと感じていました。母なる自然がここは掘るなと嫌がってると、言ってました」。(以上、NYTimesより)
ウォールストリートジャーナルが調べた別の書類でも、事故のずっと前から現場の設備に問題があり、トランスオーションとBPの両社から懸念の声が出ていたことがわかっている。
もうひとつのクリティカルなエラーは緊急時の電力供給だ。停電の際は数秒以内に掘削現場のバックアップ用発電機が発動し、スラスタや消火システムなどキーとなる機材が動かせるはずだったが…。これについては今週はじめ、トランスオーシャン社員で掘削設備チーフエンジニアを務めるスティーヴン・ベルトーネ(Stephen Bertone)氏は、事故当夜、緊急用電源がオンになるのを必死の思いで待ちながらブリッジに立ち尽くしていた時の状況を語っている。
待てど暮らせど電気はこない。そこでウィリアムズ氏ら他の作業員と一緒に、ベルトーネ氏は予備の発電機のある部屋に向かい、電源を再起動するレバーを引いた。何も起こらない。何度も何度も引っ張る。ダメだ。
「私は、もうこれまでだ、と言いました」。3人でブリッジに戻り、「"もうこれまでだ、船を捨てろ、さあ行こう”と叫びました」
[NYTimes, WSJ]
ご無沙汰しております~。
ReplyDeleteいやー、なんか「事故の真相」とかでありがちな話ですよね。
しかしまぁ、事故のたびにはいつも、この手のことが反省されるのに、ほとぼり冷めればまた繰り返しというのは、「のど元過ぎれば・・・」が日本のみの現象でないことの証左になってしまうような気が。。。
ですねー。ブルースクリーン見ながら海掘る気持ちってどんななんだろう、って思ってしまいましたですよ。
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