再生医療のアタラ博士がCBSに!:Growing Body Parts - 60 Minutes


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CBS's 60 Minutes featured Dr. Anthony Atala, who runs Wake Forest Institute for Regenerative Medicine in North Carolina, last Sunday, and I couldn't take my eyes off.  I remember him because I translated his Giz story last month.  It's definitely one of the most exciting developments now happening in medicine.  What if you can grow your body parts anew?  It's amazing.

先月ギズで紹介した臓器培養研究の第一人者アンソニー・アタラ博士がこないだCBSの「60ミニッツ」に登場した。もう画面に釘付け。

なんせ体のどっかが壊れても、ラボで培養した臓器を、まるで車の部品取り替えるみたいに移植して、しかも体の成長に従って大きくなるって言うんだから、まるで未来小説だが、こうしてCBSにも出てるところを見ると、やっぱり夢じゃない。本当に本当の話なのね。




Growing Body Parts
60 Minutes(Dec. 13, 2009、モーレイ・セイファー記者、全文

(放送の概要)

「体のパーツを新しく育てる」―サイエンスフィクションのような話だが、現に今、バイオテック各社と政府はその実現を目指して、研究に何億ドル(何百億円)という金を注ぎ込んでいる。

この研究は「regenerative medicine(再生医療)」と呼ばれ、その目的は臓器移植を待つ何千人という人、イラクやアフガニスタンから重傷で帰還した退役軍人を助けることにある。

既に組織を再生するよう人体の細胞を操作することで、鼓動を刻む心臓、耳、膀胱の培養に成功している。

「研究所では今22種類を超える組織と臓器を培養しています」と語るのは、ノースカロライナ州にあるウェイクフォレスト大学再生医療研究所を運営するアンソニー・アタラ博士。内訳は膀胱、腎臓、肺など。「可能性はエンドレスです」

記者「臓器がダメになったらただ取り替えて120歳? 150歳? …まで生きるバラ色の未来が来ると仰るんですか?」

博士「まあ、誰か臓器に支障を来たした患者さんがいても、移植の臓器を待って死ぬなんてことがないようにしたい、ということですよ」、「移植の順番待ちをしてる間に死ぬ人は毎日います。この分野の夢は、いつの日かその人たちに移植用組織・臓器を与え、生き残るお手伝いをすることです」

アタラ氏の抱えるラボは、臓器バイオエンジニアリング専門のラボとしては世界最大。指の部分から腎臓まであらゆるものを手掛けており、フランケンシュタインもうらやむほどだ。

人体臓器には臓器ごとに違う特殊な幹細胞が入っている。再生の鍵は、こうした細胞を隔離し、それからその臓器の型を充分覆えるぐらい大きくなるまで増殖するところにある。

ラボで増殖中の膀胱を見せる博士。

博士「ここでご覧になれるように、3次元の型を最初につくるんです。ここには実は細胞を塗りつけてあって、一度に1レイヤー(層)ずつやるんですね。レイヤーケーキと同じですよ」

記者「しかし、これらの細胞にどうわかると…本当に馬鹿な質問なのはわかるんですけど…この膀胱の細胞は膀胱の細胞として機能しなきゃならないとどうして分かるんですか?」

博士「自分が何をするのかは、細胞が知ってます。体の中の細胞は1個1個の中に、あなたを新たに造成するのに必要な全ての遺伝子情報が入っているんです。ですから適切な環境にその細胞を置けば、なすべきことをなすよう予めプログラムされてるんですね」

臓器によって作り易いもの、作りにくいものはある。

博士「ここにご覧に入れるのは耳の形をした型。ここにこれから細胞を植え付けていきます。そしてこちらが完全に再生した耳」 、「型は時間の経過とともに分解するような設計になってますので、組織ができるに従い型は消えるんですね」

記者「子ども向けの臓器は、子どもが大きくなるにつれ育つんですか?」

博士「はい。体は(移植したものを)自分の臓器と認識するし、子どもの成長につれ大きくなっていきます」

部位によっては全工程に6週間から8週間かかることも。

最後に見せたのは、脈打つ心臓弁。心臓弁と血管の人体テスト利用は5年以内に始まる。既にマウスを使った肝臓の生成・移植は行っている。

記者「そのマウスの肝臓はちゃんと動いているんですか?」
博士「そうですよ」

大学生のKaitlyne McNamaraさんは、生まれつき二分脊椎で膀胱が動かなかったが、9年前、他の8人の患者さんと一緒に、体外で自分自身の細胞から新しい膀胱を育てて移植した。

Kaitlyneさんは手術で人生が変わった、と言う。「ここまで良くなるなんて考えたこと一度も、一度だってなかった。今はどこにでもいる普通の大人と同じに生きてます」

UPDATE:
「アンソニー・アタラ博士のTED講演「臓器の培養」に日本語字幕がつきました。是非、ご覧ください」by Rinkoさんhttp://www.ted.com/talks/anthony_atala_growing_organs_engineering_tissue.html 






Comments

  1. This comment has been removed by the author.

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  2. ありゃりゃ何故かコメント削除されてしまってますね…私削除してないのに…情報ありがとうございます、本文にコメントと一緒に追記させていただきました!

    PS. 最近有益なコメントが勝手にスパム箱に眠ってる現象が3回ぐらいありました…公開遅れてしまったみまさま不快な思いをさせてしまってすみません。

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