As Fake Steve Jobs nailed down with his entry "Why the mainstream media is dying," it was a big surprise that NY Times ran a story "Virtual Goods Start Bringing Real Paydays" without even mentioning about the ongoing scam controversy. Scheduled article? Maybe...
ソーシャルゲームのバーチャル通貨を介した詐欺まがい行為の実態を10月31日マイケル・アーリントンが暴露し(日本語版)、大変な騒ぎとなった。
問題が指摘されているのは、ソーシャルネットワークで遊べる「Mafia Wars」、「FarmVille」、「Restaurant City」などのゲーム。
例えば、Facebookで人気No.1の「FarmVille」(利用6300万人超)は、日本の「牧場物語(英:Harvest Moon)」のパクリみたいなゲームで、自分で家畜を飼って土を耕しバーチャル牧場経営ができる。働けば働いただけバーチャル通貨がもらえるが、ズルしたい人は本当の金をPayPalやクレジットカードで払えばバーチャルグッズ(トラクター、種など)も買える。
割と低年齢の子でも遊べるゲームだが、お金のない子はどうするのか? ゲームサイトに広告を出している企業が流す特典オファーに答えてバーチャル通貨をもらうのだ。
これは「lead-gen(lead generators)」というユーザー斡旋手法で、例えばNetflixやクレジットカードへの加入申し込みと引き換えに特典プレゼント、というのがよくあるスタイルだ。
しかし中には悪質な業者もいて、アンケートやIQテストに応じると「バーチャル通貨プレゼント!」というので応じると、終わる前に「テスト結果をお知らせしますので、携帯の電話番号をご入力ください」などと個人情報を求めてくる。入力してパスワードを作ると、自分の知らないところで怪しいサービスに加入してしまってる、というわけね。
同業者によると、クレジットカードは持てない低年齢の子でも携帯は持ってるので、バーチャル通貨はユーザー斡旋に子どもを引き入れる有効な手段、らしい。
携帯が家族プランの場合、怪しげなツケは親の口座に回る。「なんだこれは?」と親が解約しようとしても、どの会社からきた請求か分からないし、頼みの綱の電話会社も他社のサービスまで解約は代行できない、というアリ地獄。
これはいくらなんでもおかしいんじゃないの? ということで、マイクがバーチャルグッズ・サミット会場に乗り込んで、関与が疑われるOfferpal Media(本社・フリーモント)のアヌ・シュークラ(Anu Shukla)CEOに道義的責任を追求したのが以下動画だ。
「彼の言い分はシット、ダブルシット、ブルシットよ」という華麗な3段論法で、(1)全体のパイから見たら詐欺なんて微々たるもの、(2)Netflixはまともな会社、(3)Facebookもまともなプラットフォーム、と取引先を擁護した(←微妙に論点がズレている)シュークラ女史だが、言葉が悪かった。後に会社側がアッサリ関与を認め、CEO職を解任になってしまった。
今一番儲かっているソーシャルゲーム最大手「ジンガ(Zynga)」(本社・サンフランシスコ)は、メディア・パブさんも書いてるようにFacebookアプリの中では月間アクティブユーザー数順で第1位「FarmVille」、3位「Mafia Wars」、5位「Cafe World」を独占し、まさに飛ぶ鳥落とす勢いの会社だ。マイクの記事が出た翌日には「詐欺まがい撲滅」を宣言(日本語版)し、自社は無関係と言わんばかりだ。
この暴露記事が出る直前にもマーク・ピンカス(Mark Pincus)CEOはスタンフォード大学を講演に訪れ、同大MBAの方のルポによると、「10年スパンで考えろ!」と、いっぱしのミニ・ジョブズ気取りで成功論をぶち上げていたようだが、まあ、見てくださいよ、この6日にTCが掘り当てた昨春UCバークレーの黒ピンカス!
…確信犯も確信犯。儲けるためならなんだってやります、だって。こいつが首謀者ではないの!
もう一人の共同創業者によると、ジンガは収益の3分の1は広告、3分の1がバーチャル通貨、残り3分の1はこういうグレイな取引きから得ているそうだから、やっぱり関係ないじゃ済まされないよね…。
というわけで内部告発あり、昔の映像ありで、毎日目が離せなくなってるが、そんな折も折、ニューヨーク・タイムズは土曜、Zyngaはじめソーシャルゲーム各社がやっと儲かってきたよ!という空気読めない記事を流し、みんなを唖然とさせた。
きっと公開セットしたのが週末で、黒ピンカスの昔の映像が金曜ネットに流布するとは夢にも思わず、そのまま流しちゃったんだろうなーとは思うが、記者2人にピンカスCEOをインタビューさせてるくせに詐欺のサの字もない。「どうしたらこうなるわけよ?」と、これには偽ジョブズも呆れている(この挿絵の寝たきり老人が今のNYTだって)。読者が引っかからなきゃいいけど…。
TechCrunch [TIME, Fake Steve Jobs]
ソーシャルゲームのバーチャル通貨を介した詐欺まがい行為の実態を10月31日マイケル・アーリントンが暴露し(日本語版)、大変な騒ぎとなった。
バーチャル通貨を餌に個人情報を悪用
問題が指摘されているのは、ソーシャルネットワークで遊べる「Mafia Wars」、「FarmVille」、「Restaurant City」などのゲーム。
例えば、Facebookで人気No.1の「FarmVille」(利用6300万人超)は、日本の「牧場物語(英:Harvest Moon)」のパクリみたいなゲームで、自分で家畜を飼って土を耕しバーチャル牧場経営ができる。働けば働いただけバーチャル通貨がもらえるが、ズルしたい人は本当の金をPayPalやクレジットカードで払えばバーチャルグッズ(トラクター、種など)も買える。
割と低年齢の子でも遊べるゲームだが、お金のない子はどうするのか? ゲームサイトに広告を出している企業が流す特典オファーに答えてバーチャル通貨をもらうのだ。
これは「lead-gen(lead generators)」というユーザー斡旋手法で、例えばNetflixやクレジットカードへの加入申し込みと引き換えに特典プレゼント、というのがよくあるスタイルだ。
しかし中には悪質な業者もいて、アンケートやIQテストに応じると「バーチャル通貨プレゼント!」というので応じると、終わる前に「テスト結果をお知らせしますので、携帯の電話番号をご入力ください」などと個人情報を求めてくる。入力してパスワードを作ると、自分の知らないところで怪しいサービスに加入してしまってる、というわけね。
同業者によると、クレジットカードは持てない低年齢の子でも携帯は持ってるので、バーチャル通貨はユーザー斡旋に子どもを引き入れる有効な手段、らしい。
携帯が家族プランの場合、怪しげなツケは親の口座に回る。「なんだこれは?」と親が解約しようとしても、どの会社からきた請求か分からないし、頼みの綱の電話会社も他社のサービスまで解約は代行できない、というアリ地獄。
これはいくらなんでもおかしいんじゃないの? ということで、マイクがバーチャルグッズ・サミット会場に乗り込んで、関与が疑われるOfferpal Media(本社・フリーモント)のアヌ・シュークラ(Anu Shukla)CEOに道義的責任を追求したのが以下動画だ。
Michael Arrington vs Offerpal Media co-founder Anu Shukla
Virtual Goods Summit, Oct. 24th 2009 - Westin Hotel
Virtual Goods Summit, Oct. 24th 2009 - Westin Hotel
"It's like bullshit." MA (1'27")
"I can tell you categorically that his insights are shit, double shits, and bullshit." -Anu Shukla (1' 38") -fired later
「彼の言い分はシット、ダブルシット、ブルシットよ」という華麗な3段論法で、(1)全体のパイから見たら詐欺なんて微々たるもの、(2)Netflixはまともな会社、(3)Facebookもまともなプラットフォーム、と取引先を擁護した(←微妙に論点がズレている)シュークラ女史だが、言葉が悪かった。後に会社側がアッサリ関与を認め、CEO職を解任になってしまった。
黒ピンカス
バーチャル通貨企業はもちろん「知らなかった」じゃ済まされないけど、じゃあゲーム開発元はどうなのか?今一番儲かっているソーシャルゲーム最大手「ジンガ(Zynga)」(本社・サンフランシスコ)は、メディア・パブさんも書いてるようにFacebookアプリの中では月間アクティブユーザー数順で第1位「FarmVille」、3位「Mafia Wars」、5位「Cafe World」を独占し、まさに飛ぶ鳥落とす勢いの会社だ。マイクの記事が出た翌日には「詐欺まがい撲滅」を宣言(日本語版)し、自社は無関係と言わんばかりだ。
この暴露記事が出る直前にもマーク・ピンカス(Mark Pincus)CEOはスタンフォード大学を講演に訪れ、同大MBAの方のルポによると、「10年スパンで考えろ!」と、いっぱしのミニ・ジョブズ気取りで成功論をぶち上げていたようだが、まあ、見てくださいよ、この6日にTCが掘り当てた昨春UCバークレーの黒ピンカス!
Zynga CEO Mark Pincus: “I Did Every Horrible Thing In The Book Just To Get Revenues” Startup@Berkeley, Spring 2008 (via TechCrunch, Nov. 6, 2009)
…確信犯も確信犯。儲けるためならなんだってやります、だって。こいつが首謀者ではないの!
もう一人の共同創業者によると、ジンガは収益の3分の1は広告、3分の1がバーチャル通貨、残り3分の1はこういうグレイな取引きから得ているそうだから、やっぱり関係ないじゃ済まされないよね…。
NYタイムズは提灯
というわけで内部告発あり、昔の映像ありで、毎日目が離せなくなってるが、そんな折も折、ニューヨーク・タイムズは土曜、Zyngaはじめソーシャルゲーム各社がやっと儲かってきたよ!という空気読めない記事を流し、みんなを唖然とさせた。
きっと公開セットしたのが週末で、黒ピンカスの昔の映像が金曜ネットに流布するとは夢にも思わず、そのまま流しちゃったんだろうなーとは思うが、記者2人にピンカスCEOをインタビューさせてるくせに詐欺のサの字もない。「どうしたらこうなるわけよ?」と、これには偽ジョブズも呆れている(この挿絵の寝たきり老人が今のNYTだって)。読者が引っかからなきゃいいけど…。
TechCrunch [TIME, Fake Steve Jobs]
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