"The Icahn Lift" - CBS, March 9, 2008
For those of you wondering who Carl Icahn is, here's a 12'50" clip posted back in March after he made $300 million from BEA-Oracle deal and before he launched a proxy fight for Yahoo's board last Friday.
"Still, Icahn is one of the most feared adversaries on Wall Street. 'He has a number of advantages,' Eckbo said. 'No. 1, he is Carl Icahn, and he is good at this stuff.'" - San Jose Mercury News
[After MS's resumed bid talks with Yahoo!] It looks like Mr Icahn’s intervention has had a remarkably quick result, though not the one he was hoping for.- FT.com
ア・イカ~ン。
と、くだらん冗談飛ばしてる間にヤフー経営陣交代の委任状争奪戦に乗り出した氏の圧力で、あれよあれよという間にトム&ジェリー…いや、マイクロソフト-ヤフー買収交渉が元に戻ってしまった。みんな、「アイカーンって何者よ?」とさぞかし不思議に思ってることだろう。ちょうど今年3月にCBS放送がNYセントラルパークを見下ろす氏の会社に取材した動画があったので少しご紹介。
乗っ取り屋、アクティビスト
資産140億ドル、世界第46位のビリオネア。
1985年に起こったトランスワールド航空(TWA)の頃は「企業乗っ取り屋(corporate raider)」と恐れられ、今は経営陣にガミガミ言って株主全員のバリューを上げる役割りも認められ、「企業アクティビスト」と煙たがられている(お金を渡してあっち行けするCEOもいるんだって)。
米誌フォーチュンは氏を「地上で最も株主のバリュー(儲け)を上げる男」と呼んだ。それがタイトルにもある「アイカーン・リフト」である。
が、当の本人は「それは周りが勝手にそう呼んでるだけで、今もやってることは変わんない」、「自分の利益しか考えてない」と取材意図お構いなしに話している。
ついでに言うと2番目の奥さん(元助手)と2人並び、ヨットもあるが「乗る暇がない」、家もたくさんあるが「行く暇がない」と笑ってる。
授業料はポーカーで荒稼ぎ
1936年2月16日生まれの大恐慌育ち。顔が瓜二つの父親は「なんの取り得もない子」、母親は「ジンギスカンのような子」と大いに励まして育てた。
プリンストン大では哲学を専攻。授業料の半分はポーカー賭博の卓で稼ぎ、専攻とは全く関係ない方面で早くも才能を発揮する。哲学とは全く関係ないニューヨーク大学医学部に進学し、当然のことながら中退、1961年からウォール街で働き出す。(以下、この辺ご参考に)
執務室の廊下の絵
こないだオラクルのBEA買収でも暗躍した氏は「あれで一体いくら儲けたんです?」と問われ、「3億ドルだね」。聞き役のスタール女史が訪れた午後は1億5000万ドルすったが、「たいしたことない」と答えている。
タイム・ワーナーの著名CEOリチャード・パーソンズを解任し4分割するプランは、「映画や雑誌の内容なんか分かっちゃいない」というCEOに株主が味方して失敗に終わった。あれについても「私は間違っていたかもしれないが、結局3億ドル手にしたんだから」と割り切っている。
会社にいるのはアナリストと弁護士総勢40人と28歳の息子(9'09"で登場)で、週末は息子と賭けチェスを楽しむ。最近は負けるのでグランドマスターを講師に雇った。
面白いのは執務室に抜ける廊下の絵だろう。見ての通り、全部戦記なのだ。それも剣でグサリ、という不吉なシーンがこれでもかってぐらい並んでいる。「ここを通るCEOに心構えを与えるものですね」
ヤフーとマイクロソフトが急に寄り添う理由が、なんとなく分かってくるような…。
Further Reading: 10 Wuestions for Carl Icahn -TIME, 02.2007
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