カールvs.ストレート~男性はどちらを好む?:Curly vs. Straight

先月話題になった女性サイトの記事。バレンタイン用に訳し出したら、もうイースターじゃないか! 「MYG就職体験記」が好きな人はこれも…違うか。

カールvs.ストレート~男性はどちらを好む?-原文


何事も第1印象が肝心。男の子は滑らかなストレートを好むからって、せっかくの天然のウェーブをアイロンで真っ直ぐにする子も多いけど、それって正しいこと? 髪型でそんなに変わるもの? -その答えを見極めるため、私はある実験を試みた。

私はNYC在住、シングルになったばかり。ある人気の出会い系サービスに登録して、ストレートと癖っ毛のプロフィを2通り用意して最初1ヶ月はストレート、次の1ヶ月はカールを出してみた。すると、ストレートの方が男性からの反応は倍以上になった。

その他の統計
  • ストレートのプロフィは月間ビュー数1606回、カールは1063回
  • ストレートが受信したメールは181件、カールは60件
  • ストレートにウィンクを送った男性は120人、カールは60人
  • 髪型による違いが見られたデートは全体の約10%(ただし後の交際では「自信」が決め手)

実験はここで終わりではない。デートにはわざと予想外の格好で現れて、相手の反応を確かめてみた。ルールはひとつ、「デート相手は本当に興味のある男性だけ」に。これは本当の駆け引き、本当のデート、本当の男の人たちのお話です。結果は読んだみなさんが判断して下さいね。

独身#1: 金融サービス企業エグゼキュティブ

初デート。「ちゃんと本人と分かるかなあ…」と、レストランまでのタクシーは緊張のしっ放し。相手が期待しているのはストレート、私はカール。友だちに気合い入れてもらおうと思ったら留守電だし、人の良さそうな運転手さん捕まえて「あのお…カールとストレートならどっちが好きですか? 」と尋ねてみる。

「相手によるねえ」。粘ったら「どちらかと言えばストレート派だあ…」と白状した。ああ、なんで聞いちゃったんだろう、ますます緊張してしまう。でも、あれこれ考える間もなく現地着。

彼はバーにいた。躊躇いながら近づいて声を掛ける。「こんにちは」。彼がこっちを見た。みるみる目を見張る。ナーバスになって言葉もない。理由は分かってる。何故写真はストレートなのにカールなのか場かな言い訳をシドロモドロ並べる。なんでこんな一生懸命なって説明してるのか自分でもよく分からない。たかが髪型なのに。

「やっぱりカールは問題かしら?」。「いや、ただ…ビックリしただけさ」―最後は独り言になっている。

残念。さっさと話題を変えて彼自身のこと、プロフィールで見た趣味の話をしてみる。飲み物を注文したら彼もひと心地ついたみたいで山登りの冒険の話を聞かせてくれた。一緒に笑ってサングリアを啜る。でも第1印象のダメージが強くて、お互い完全には復活できずじまいだった。




独身 #2: イタリア人の企業オーナー

海岸近くで午後遅いランチのデート。私の巻き毛はいつも海風で魔法がかかる。それを承知でストレートの髪で行くことに(彼の期待通り)。 髪留め、ヘアバンド、緊急時の応急グッズもわざと置き忘れていった。これなら魔法がかかっても受け入れるしかなくて、1日の実験結果もひっくり返るはず。

野外のテーブルに掛けて水面を二人で眺める。湿り気を含んだ潮風が頬に当たる。

リゾットの最初の一口を食べ、ソービニオン・ブランを一口すすったところで、それは起こった。私からは見えない。でも急に自分のストレートアイロンで針金みたいに固めた髪の鍵がほどけて右に左に上に下に乱れ始めた。まるで「こんにちは~」と手を振るように。「君の髪、僕の目の前でみるみるトランスフォームしてるよ!」と冗談で受ける彼。

食べる口を止め、こんがらがる髪を指先で解こうと格闘する。言い訳が喉元まで出かかったところで顔を上げると、彼の方はもう元通り食事を愉しんでいる。動じる気配もない。

後になって、なぜ髪を平べったく押さえつけるの? と興味津々で聞いてきた。「素晴らしい髪なのに。カール欲しくて欲しくて堪らない人がどんだけ多いか知ってるの?」。「うーん、そうですねえ」と私もにっこり。

こうして1日はあっという間に過ぎていき夜ご飯もご一緒することに。お化粧直しする間もなく、彼の友だちが合流した。レストランに入って、まずこのたてがみをなんとかしようと退席して鏡を探す。でも、いくらやっても縮れてしまう!

諦めて戻ると、見上げるような男性の背中にぶつかった。ダイニングの入り口のアーチに立ちはだかって通せんぼしてる。振り返った相手はゴージャスな笑顔にサファイアの目…Alec Baldwinだ。そう、あの俳優の! 夢じゃない。縮れ毛に手を当て、「こんにちは」と口ごもるとダッシュでテーブルに戻る。頬は樹上で熟れたトマトみたいに真っ赤だ。

ピンとか、ゴムとか、なんでもいいから、この気まぐれな髪を後ろにまとめておけるものが欲しい。「まとめた方がかわいいよ」と彼の友だちも同意見だけど、彼の方は自由に放っておけと言う。「きれいだよ」-冷静そのものだ。

もう彼にリードは任せて髪のことはきれいさっぱり忘れ(Alecのことも忘れ)、お陰で自信をもって本日2回目の素晴らしい食事を堪能できた。


独身 #3: キューバのマーケティング・エグゼキュティブ

次はもっと心配事減らしてリラックスしたい。午後のコーヒーをご一緒することにした。

霧雨の日。スタバに入って笑顔で見回すと彼が手を振る。ストレートの私しか見てないはずなのに驚く気配もなくおしゃべりを始める。逆に困惑してしまう。違いに気づいたのかしら? だいぶ違うんだけど? 「気づいたけど驚きはしなかったよ」と彼。髪型は全く問題じゃないみたいね。

彼が馬鹿な冗談を言う。一緒に笑い転げる。話題はフィットネスと栄養のことに。私がそれをかなり重視してることが分かってるようだ(短いプロフィを読んでくれた)。でも、よくよく話を聞いてみたら彼の方はCocoa Puffs(朝食)とRing Dings(夜食)無しには1日が始まらないんだって。

Photo (c) Jane Costa Lima

独身 #4: ミュージック業界のエグゼキュティブ

1週間後は屋上のバーで宵の口に一杯飲んだ。階段登りながら自分に言い聞かせる。今度はカールでも自信満々でいこう、相手のリアクションなんか関係ない、スマイルスマイル。そしてその通り実行した。

お喋りの後、フルーティーでお洒落なマティーニをオーダーする。髪型について特に反応は見られない。聞いてみると、カールかストレートかは関係ない、と彼。目に入ったのは笑顔だと話してくれた。


独身 #5: 営業エグゼキュティブ

あくる日の朝は乗馬デート。今回も彼が期待してるのはストレート、こちらはカールでご到着である。スマイルを交換する。「やっと会えて嬉しい」笑顔なのか、「ショックでなんと言っていいか分からない」笑顔なのか分からない。前者ということで心の中で納得する。

風に吹かれながら一時間ほど小道を馬で駆ける。ブランチは小さなフランス料理のビストロで摂ることに。まだ髪のことは一言もないので、こちらから持ち出してみた。彼の反応? カールは「エキゾチックに見えるよ」でおしまい。他のほとんどのデート同様、彼もあんまり驚いてる風には見えない。

「カールかストレートかは、関係ないね。—掴まってられるぐらい髪があるんなら何だって!」と彼。これにはどう答えていいものやら分からなくて、笑ってしまった。


独身 #6: イタリア人モデル

2ヶ月目。ストレートをカールの写真に入れ替えた。何日も経たないうちにイライラが始まる。メールも前より少ないしウィンクまで足りない。と、ついに気になる反応が舞い込んできた。カールの写真が気に入った、とメールに書いてきた人だ。電話番号を交換する。外国語のアクセントがチャーミングだ。仕事はモデルさんと分かった。一緒にディナーの計画を立てる。

レストランの外に立って、真っ直ぐにアイロンかけた髪で待つ。彼の方は遅刻だ。ソワソワしていると、何分か遅れて彼が来た。言葉もなく呆然とこちらを見つめている。「どうしたの?」と私。「いや」と彼はやんわり言う。目を外して、また真っ直ぐ見てくる。ゆっくり右から左に首をかしげながら。「本当に写真と同じ女性?」と無言で問いかけるように。

二人とも海老のスペシャルメニューを注文した。彼はチェリー風ソースを添えるよう頼んでいる。髪型の話題を持ち出す。カールの方が好きなのは聞かなくても分かってる。「カールの髪の方がナチュラルでセクシーだと思うね」。実は天然パーマなんだけど今日は髪をストレートにしたんだと教える。

すると前に出て手を握り、お皿が下がると体を触ろうとしてきた(がっかり)。

カールはセクシーだと言う人だから、カールの子(フラットアイロン中でも)は生まれつきストレートの子より遊び人だと思い込んでるんだろうか。髪型に関係なく積極的なタイプだったのかもしれないし、猛スピードの恋愛を求めてただけかもしれない、その辺はよく分からない。

***

ひとつ分かったのはカールかストレートか1票入れるように言われて仮に男性が「場合によるね」と答えたら、それはきっと本当にそうなんだということ。それは自信次第なのだ。デートは笑顔で出ることで結果は頭から違ってくる。

カルチャーにもよる。私の家族はアルゼンチン出身なので文化的背景が似てる男性-ここで会った中ではキューバ人とイタリア人の男性-の方が私みたいなカールに慣れてるしハッピーに見えた。髪が山ん婆になってる時でさえ。

長続きするお付き合いに発展したデートはなかったけど実験は大きな気づきになった。ストレートでもカールでも第1印象がとても大事。それとあとは自分が表に曝け出したものこそが本当にずっと輝くことを学ばせてもらった。

Photo Top (c) Naturally Curly
[Curly vs. Straight: Which Do Men Prefer? : DivineCaroline by Teri Evans]

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