May 22, 2012

フェイスブックIPOの裏で何が起こったのか:Inside Story Of What Happened On The Facebook IPO @BusinessInsider

Another must read of the day; EXCLUSIVE: Here's The Inside Story Of What Happened On The Facebook IPO - Business Insider

IPO直前にフェイスブックの業績予想を下方修正し機関投資家にしか伝えてなかったが明るみになってフェイスブック株は続落したけど、取引終了後、以下の爆弾スクープが飛び込んできた。選別的情報提供が事実なら最悪の場合、違法という話…むぅ…。

FB Day 1 - Day 3 (c) Google Finance

フェイスブックIPOの裏で何が起こったのか


(前略)5月はじめフェイスブックがIPOに向けたロードショー(投資家説明会)の準備を行なう最中、同社の引受主幹事を務める各銀行の調査アナリストはIPOの営業・値付けに要る業績予想を立てた。

この業績予想は通常、引受会社の調査アナリストと会社の経営陣が密に協力して作る。大口投資家は会社の「恩寵を受けた」…つまり会社がきちんと目を通し到達可能と判断した収益目標と見なし、これを株に「ビッド」する値決めの判断材料とする。

重要なのは(奇妙なのは、かな。SECもここは変えなきゃね) こうした予想はどこにも発行されず、IPOへの投資を考える機関投資家に口頭で伝えられる、ということだ。

フェイスブックに起こったのは以下のようなことだった。

ロードショーが始まり、機関投資家には当初の予想が口頭で伝えられた。株に対する期待感は否が応にも盛り上がった。

ところが数日後の5月9日になってフェイスブックはSEC(証券取引委員会)に出したIPO目論見書に手を加え、それまでなかった一項を加筆する。修正を加えたのは目論見書のp.57、会社の最近の財務状況とユーザー動向を記した項である。

Based upon our experience in the second quarter of 2012 to date, the trend we saw in the first quarter of DAUs increasing more rapidly than the increase in number of ads delivered has continued. We believe this trend is driven in part by increased usage of Facebook on mobile devices where we have only recently begun showing an immaterial number of sponsored stories in News Feed, and in part due to certain pages having fewer ads per page as a result of product decisions.

この文章の書き方を見て、一部大口投資家・アナリストはフェイスブックの事業悪化の兆候かもしれない、と色をなした。文言そのものは曖昧で(少なくとも取材に応じた元アナリストの目には)、これを読んだだけではフェイスブックの第2四半期が予想より少ないことは分からない。

が、その後フェイスブックはこの目論見書を修正した。これを受け主幹事3社(モルガン・スタンレー、JPモルガン、ゴールドマンサックス)のアナリストは一斉にフェイスブックの第2四半期予想と2012年収益予想を下方修正し、口頭で大口の機関投資家に伝えた。これは投資家にネガティブな進展と受け止められた。

問題は何故アナリスト3人が一斉に下方修正したか、だ。上の太字の箇所を読んで全員が全員、別々にフェイスブックのQ2の業績が振るわないと判断し、IPOロードショーの最中に予想を下方修正する異常極まりない行動をとるとは到底思えない。誰かがアナリスト3人に指示した、と見るのが妥当だろう。とすれば、一番あり得るのはフェイスブックのQ2の社内動向を知る人間ではないだろうか。

…と思っていた矢先、ある情報筋が真相を教えてくれた。

その人が引受会社のアナリストの男性から聞いた話では、なんでもフェイスブック財務最高責任者から直接指示を受けたものらしい…。

別の情報筋によれば、それまでは機関投資家の中でも期待感が強かったのに、この下方修正でIPOに対する警戒感が一挙に広まったという。

(くどいようだが、こういうロードショーの最中の予想変更は極めて異例で、ネガティブに受け止めない方がムリ。僕が話を聞いた機関投資家も長年のキャリアでIPOは1200件以上見てきたが、こんなことは初めてだ、と話していた)

やがて、この予想修正に追い打ちをかけるように以下3つの情報が流れ、これも機関投資家にネガティブに受け止められた。

1) 取引のプライスレンジが増えた。業績予想を下方修正したのに、これはおかしい。

2) 取引のサイズも増えた。つまりもっと多くの株が売りに出される。

3) ゴールドマン・サックスのような情報通の大口のフェイスブック株主がもっと多くの株を売ることにした。「スマートマネー(情報通の投資家)」が売り抜けに走っている…。

そんな思惑が渦巻く中、関係者限定のロードショーの会合でフェイスブック経営陣は、これから株を買う一部投資家が期待するほどうちの広告収入は急増してないと、一部の大口投資家に「言外に伝えた」という(一部報道より)。グーグルのように個人の自前の広告ではなく、フェイスブックは会社が会社に売る広告がメインなので広告収入が増えるスピードには自ずから限界があると、機関投資家には明示したのだという。

予想が下方修正され、価格が上がり、ロードショーも2週目に入ると機関投資家の間にはIPOに対する警戒感が広まり、注文を減らそうか…という声も出始める。

一方、外界ではフェイスブック株の需要は最高潮に達していた。「あれほどの需要は見たことない」と、ある大手証券会社の上級ブローカーは報告している。

言うまでもなく、個人投資家は主幹事の調査アナリストが業績予想を下方修正したなんて知る由もない。おそらくフェイスブックのQ2の業績が期待を割り込むことも…。

先週の終わりまでにはフェイスブック株のIPO価格設定の段となった。担当したのは主幹事モルガン・スタンレーとFacebook経営陣だ。

ある(未確認)筋によれば、機関投資家と個人投資家の注文内容を見てモルガン・スタンレーは両者の希望購入価格に明らかな差があることに気づいたのだという。

機関投資家(下方修正のことは知っている)は1株32ドル。
個人投資家(下方修正のことは、おそらく知らない)は1株40ドルでも喜んで買う‥.。

IPO株は機関投資家より小口投資家に大きな割合がさばける。それは分かっているのでフェイスブックとモルガン・スタンレーは、強気の1株38ドルに設定した。

実際どれぐらいの割合で配分したかは分からないが、我々のソースが言うにはこのようなIPOで通常考えられる割合よりかなり大きな割合を個人投資家に割当てたようだ。

こうして金曜フェイスブックの株価は初値42ドルで取引開始。終日40ドルのラインをキープした後に急落してモルスタが買い支え、なんとかIPO公募価格を割らずに引けた。

しかし売り注文が膨大でモルスタの買い支えも永久には続けられない。週明けはIPOのハイプも去り、アナリスト予想下方修正の情報が広まって、月・火と続落。本日終値は1株31ドルちょっと。伝え聞く機関投資家の希望価格とほぼ重なった格好だ。

このFacebookのIPOプロセスに関してはSECもFINRAも調査に乗り出すかもしれない、と話している。マサチューセッツ州検事総長もモルガン・スタンレーに召喚令状を出すと先ほど発表した。いずれ我々にも全容が分かるだろう。

今わかっているのは、これだけだ。

史上最大級のIPO、小口投資家に膨大な数の株が売られたIPOで、またしてもウォール街のインサイダーが優遇され、個人投資家より良い情報がそちらに流れていたのである。


[Business Insider]

0 comments:

Post a Comment