August 19, 2012

グーグル/モトローラがアップル禁輸求めてダメ押しの特許訴訟:Google’s Motorola Sues Apple For Patent Infringement @Bloomberg

Google’s Motorola Files New Patent Case Against Apple - Bloomberg: "The complaint at the U.S. International Trade Commission claims infringement of seven Motorola Mobility patents on features including location reminders, e-mail notification and phone/video players, Motorola Mobility said yesterday. The case seeks a ban on U.S. imports of devices including the iPhone, iPad and Mac computers. Apple’s products are made in Asia."


モトローラ・モビリティを5月に124億ドルで買収し、社員の20%4000人解雇、海外94支社の3分の1の閉鎖を今月発表したグーグルが、いよいよモトローラの特許ポートフォリオ(55億ドル相当)を武器に使い始めた。前からやってるバトルを引き継いだだけって話もあるが…。

今週グーグル傘下のモトローラ・モビリティがアップルを米国国際貿易委員会(ITC、関税法第337条に基づく知的財産権の国際紛争解決を図る特別機関)に特許侵害で訴え、iPhone、iPad、Macを含むアップル製品の米国への輸入禁止措置を求めた。言われてみればアジア産だものね...。

ブルームバーグによると、モトローラが訴えているのはSiri、現在地リマインダ、新着メール通知(ノティフィケーション)、携帯/動画プレーヤーなど計7件の特許侵害。「特許の件では和解を望んでいるが、アップルにライセンス契約に応じる気がないため、当社および当社エンジニアの発明を(法で)守るほかなくなった」とモトは声明を出した。

両社はライセンス契約交渉が暗礁に乗り上げた2010年辺りからバトルをやり合っている。アップルもiPhone特許の侵害でモトローラ製品の輸入禁止措置をITCに求めていたが、ITC判事は訴えを1月に却下、3月には審議会もその仮判断を支持した。アップルは異議申し立て中。

モトローラが先に訴えた4件のうち3G関連1件については4月にITCが特許侵害を認める仮判断を下しており、ITC委員6人の審議が終わるのが8月23日だ。それでアップル製品が本当に禁輸になっちゃうかもしれないけど、たぶんならないので第2波の訴えを起こした、という流れ。訴状は来週水曜ウェブに公開予定。

なぜITC?

ITCは損害賠償請求こそできないけど輸入停止命令、販売停止命令は下せるので、侮れない。輸入停止命令に背いた場合、むちゃくちゃ高い罰金(1日10万ドルか輸入品目額2倍のどちらか高い方)が待っているのだ!

またITCは速決で、審理は15ヶ月以内に終わる。クジ引きで集まった烏合の集まりの陪審員ではなく、委員6人が判断するので、例えば今のアップルサムスン裁判みたいに弁護士がドラマチックに演出しなくてもいい、とかの違いがある。詳しくはここ

アップルは「ITCは損害賠償を認める権限はない。公正かどうかは地裁で争うべき」って解釈で、実際、動画ストリーミングとWiFiのRAND特許ではSEPs(standard essential patents:標準必須特許)所有者であるモトローラが、RAND(reasonable and non-discriminatory:合理的かつ無差別的)とは呼べない法外な使用料を吹っかけてきた、と地裁に3月に訴え、8月10日一部略式判決を勝ち取っている


本当に禁輸なんてできるの?

連邦取引委員会(FTC)は禁輸には反対の立場で、措置を見合わせるよう求める書簡をITCに6月に送っている(文書はここ)。標準必須特許(SEP)は業界の標準を作るため各社足並み揃えて採用する特許で、所有者はRANDな条件でのライセンス供与が求められている。禁輸措置をかたにSEPの条件交渉するのは競争に反する、というのね。ちょっと危ない橋だよね...(今回の7件はどうなるかわからないけど)どこまで行くんかいな...




[Bloomberg]
 

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