September 19, 2011

TechCrunchゲリラ辞任のポール・カー、CNNで語る:@paulcarr on his resignation from @techcrunch on @cnn

 

TechCrunch was built by Michael Arrington.  TechCrunch without Michael Arrington is not TechCrunch. - Paul Carr

TechCrunch創業者マイケル・アーリントンの編集長解任とエリック・ショーンヘルド新編集長指名に抗議して、激辛コラム執筆者ポール・カーが辞めた。「I’m Leaving TechCrunch. Here’s Why」という最終原稿を新編集長がたまたま機内にいるときにゲリラ的に公開して(飛行機で移動中とは知らなかったようだけど新編集長は「この臆病者め」とカンカンだ!)

I’m Leaving TechCrunch. Here’s Why(要訳)


・月曜AOLからエリック・ショーンヘルド新編集長就任の発表があったが、エリックを選んだのはマイク(マイケル・アーリントン)ではない。テッククランチでもなくて、AOLのアリアナ・ハッフィントンだ。

・マイク、ヘザー(TechCrunch CEO)、他の編集部の上役がハッフィントンポストから編集の独立を確保するため戦ってる時にエリックは、マイクが消えたら自分がトップになる約束でハッフィントンと裏取引きした。

・ハッフィントン女史は目の下のたんこぶのマイクを始末し、マイクとは対極にある操り人形を編集長に据えたのだ。

・シリコンバレーのブログの編集長がニューヨークの人間(エリック)というのも変な話だ。短期的にはハッフィントンの勝利でも、長い目で見たら最悪の結果に繋がるだろう。

・エリックも悪いやつじゃないのだけど彼には「ヤマっ気」がない。アリアナ・ハッフィントンにいいように利用されてこんにゃろうと彼に目くじら立てるのは長距離フライトで泣く赤ちゃんに目くじら立てるようなもの。なんでみんな怒ってるのか彼には理解できないし、ただミルクさえもらえればそれでいいのだ。

・これまでは何かあっても必ず編集長が傘を持って横で守ってくれる、という安心感があった。マイクが編集長として後ろについている、という気持ちにどれだけライターが支えられたことか。それはとても言葉では言い表わせない。

・編集部のみんな今までありがとう。読者のみなさん、この2年と少しの間、読んでくれて本当にありがとう。寂しくなる。でもやはり…クリック…公開。

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このあとCNNに出て心境を語った(動画上)。こっちも訳しておくね。

CNN: なぜ辞めたんですか?

ポール・カー: 理由は記事に書いた通りですよ。TechCrunchはマイケル・アーリントンが作ったもの。マイケル・アーリントンが抜けたらTechCrunchはTechCrunchではない。少なくとも僕みたいに、荒れる記事書くライターにとって彼は最高の編集長でした。いつも後ろについていてくれると思えた。それに今回AOLとアリアナ・ハッフィントンが彼に対して取った処遇は到底フェアとは思えない…

CNN: アリアナ・ハッフィントンが後釜に選んだショーンフェルド新編集長は早速、「(ポール・カーは)スタンドプレーしてるだけで自分が何言ってるかも見えていない。これが他の会社なら彼みたいなのはずっと前に解雇されてるだろう」と応酬しましたが…。

カー: 言わなきゃ収まらないのは分かっていたけど、まさかTechCrunchでやり返してくるとは…僕も正直驚きました。スタンドプレーですよ、僕はスタンドプレーのコラムニストなんだから。人前で堂々と言いたい放題するのが透明性を是とするTechCrunch流だし。

CNN: あなたの記事も過激ですよ、「AOLのティム・アームストロングCEOはなんにもわかっちゃいない。頭が悪いからじゃなくジャーナリストじゃないから」(最後の記事)―なぜこんな会社トップの目に指突っ込むような真似するんです?

カー: ティム・アームストロングはカンファレンスの壇上でマイケル・アーリントンに編集の独立性を守ると約束したんですよ。それが維持できないなら、編集の独立性も名ばかりのもの、ということです。

CNN: こういう風に辞める人のことを「スタント辞職」って言うそうですけど…それ?
カー: ですね。いや…まあ、礼儀正しくてナイスなレターを書いて辞めたわけではないけど…

CNN: そういう辞め方もあったんでは? 静かに日陰に消える。でもそれはしなかった…

カー: TechCrunchにおける僕の存在価値は「うるさいやつ」なところですからね。僕が静かに消えたらそれこそ変ですよ。

CNN: これはアリアナ・ハッフィントンだけじゃなく、ほとんどのジャーナリストが言ってることですが、テクノロジーニュースをカバーするサイトの創設者がテック銘柄に投資するのは甚大な利益相反だと思うのですが。なぜあなたはそうは思わない?

カー: 僕もそれは思ってます。でもマイケルは前から投資もやれば創業もするインサイダーで、それについてはオープンにしてますからね。CrunchFundという名前はまずかった…

CNN: いやいや呼び方ではなくて、現にボスがマネーを投じた会社を記事に取り上げるとなればライターの判断に何か影響があるんじゃないかって人は嫌でも勘ぐるものだし、それは逃げ隠れできない事実ですよ。

カー: 100%同意見。これは前にも書いたんですが、一般の人がこれをどう見るか、という問題ですよね。記者はしっかりした経歴の人たちだし、その辺はしっかりやってると思いますが。

CNN: 今週開かれた大型カンファレンス「TechCrunch Disrupt」でも、5万ドルの優勝賞金を獲得したスタートアップも最終選考に残った(7社のうち)2社もマイクの投資先でしたよね(Shaker、Prism Skylabs、Bitcasa )。マイクは審査員も兼ねていた。これを問題視する声もたくさん聞かれましたが。

カー: それについてもマイクはディスクローズしてますよ。変な話、エリック新編集長が記事で「マイクは審査に一切関与していない」と書いたら、マイクが「事実と違うことは書くな」とコメントつけてきたんです。

CNN: フォーチュンが「TechCrunchにスクープが多いのは、サイトで宣伝してもらいたいスタートアップの方からスクープを持ってくるから。いわば馴れ合いの構図」と書いてますね。

カー: 「馴れ合い」というのは、ないです。

CNN: AOLがTechCrunchを台無しにした、と思いますか?

カー: 僕の知る、僕が愛するTechCrunchは損なわれてしまいました…悲しいことですが。


[CNN]

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