「ハーバード大学の人気授業『ポジティブ心理学』タル・ベンシャハー先生の幸福論」(tweeted by 福田淳氏)です。
Five Ways to Become Happier Today
by Tal Ben-Shahar
Psychology Lecturer, Harvard University
幸せになるために毎日できることは?
1. 逆説的だけど、辛い感情を受け入れることですね。それも生きることの一部と受け入れる。不安、失望、悲しみ、妬みといった辛い気持ちが分からない人には2通りあります。狂人と死人です。だから時々悲しい気持ちになるのは実は良いサインなんです。自分が狂ってない、生きている証拠だからね。逆説というのはそこです。つまり人は人間であることを自分に許し、人間としての悪感情を全部受け止めて初めて、ポジティブな感情にも気持ちが開くんですね。
誰でもできる具体的なことはありますか?
2. 時間。自分が大切にしている人、自分を大切に思ってくれる人と一緒にクオリティータイムを過ごすことですね。今はそれがなかなか難しくなっています。これは心理学者ティム・キャッサー(Tim Kasser)が「time affluence」と呼んでいるものですね。電話やテキストメッセージやり「ながら」ではなく、ちゃんと向き合って過ごすこと。
3. 運動。ある研究によると、1回30~40分週3回の定期的運動(エアロビやダンス、ジョギングなど)には、うつ・悲しみ・不安を抑える最も強力な精神治療薬に匹敵する効能があるそうです。今は車や電車通勤で歩くことってほとんどないですよね。数千年前の先祖は1日平均8マイル(12.9km)歩いていました。今は?どこに車を停めるかによります。元々人間の体は座りっぱなしではなく、動かすようにできているので、体を動かさないと代償が高くつきますよ。
感謝の気持ちはどうしたら見つけられる?
4. 幸せの宝は自分の周りの至るところに転がってます。自分の中にも。問題は、何か悪いことが起こらないとその有難みに気づかないこと。病気になると健康の有難みを知り、身近な人が死ぬと自分が生きている有難みを知るのが普通です。でも別に悪いことが起こるまで待つ必要はないわけです。
感謝の気持ちを習慣にすると、かなり幸福度は上がります。JohnさんとMike McAuliffeさんの共同研究では、寝る前に「感謝日記」を書く人 ―最低5つ、大きなことでも些細なことでもいいので、幸せに感じることや楽観的に思えること、成功に近づいたこと、体調の良いことを日記に書く人は体も健康になり、人に対し寛容で親切になれるという結果が出ています。1日3分あればできるし、効果は絶大ですよ。
今の時代、特に重要な幸せ術は?
5. 物事をシンプルにすること。To Do MoreではなくTo Do Best―あれもこれもと数を欲張るんじゃなく、ひとつひとつにベストを尽くすことです。今の人の問題は、より少ない時間により多くのことを詰め込むので犠牲にしてる部分もあることです。仕事の質、人間関係の質が落ちてるんですね。だから家に帰ったら携帯は3時間オフにして電話は取らないとか、メールも着信する度にいちいちチェックしない ―これは僕が「e-mail free zone(メール禁止ゾーン)」と呼んでるものですが― こういったちょっとした心がけで生活を少しでもシンプルにすることで仕事の能率(生産性)は格段に上がります、幸福度も。
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