NHK特集「激震マスメディア」のマスメディアって?: Mass Media doesn't include Internet Media in Japan



I saw NHK's broadcasting anniversary special, The Mass Media Swept by Change - The Future of TV and Newspapers -  aired on March 22nd in Japan.

What struck me most was that when they talk about 'Mass Media,' apparently it doesn't include the internet media in Japan.  So, a professor from Gakushuin Univ had to repeatedly argue that there's nothing wrong to consider the internet as one form of the mass media. Of course not. It includes any medium reaching a large audience; i.e. TV, radio, printed media, the internet, even mobile apps.


遅ればせながら、3月22日放送NHKスペシャル放送記念日特集「激震マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」を観た。

不思議だったのが「マスメディア」という言葉の使われ方。「インターネットもマスメディアやっていい」と学習院大学遠藤薫教授が何度も論じておられる。その主張はとても正しいし好感もする。私が不思議なのは何故それを今さらNHKが放送記念日特集で論じなくてはならんのぉ~? ということ。インターネットはマスメディアにとっくの昔に含まれているではないか! いつ誰が外したの?

マスメディアは、マス(大衆)に情報を届けるメディア(媒体)を指す言葉だ。

本は最初中国で刷られたが大量生産できるようなものではなかった。それが19世紀に入って発行部数の多い新聞・雑誌が生まれ、そのうち全国に電波の届くラジオ放送も生まれ、やっと1920年代になって生まれた言葉である。

英語でマスメディアと言ったら、ラジオ・新聞・テレビ・雑誌・インターネット媒体(掲示板、動画共有サイト、ブログ、マイクロブログ、SNS、ポッドキャストなど)まで含む。今リーチする人口が一番多いマスメディアはネットなんかじゃなく携帯アプリ…とも言われている。

副題のテレビ・新聞を言いたいならmainstream media(メインストリームメディア)、old media(オールドメディア、既存メディア)だし、新聞・雑誌だけ言いたいならprinted media(紙媒体、印刷媒体)だし。まさかマス(記者集団、企業体)が情報を届けるからマスメディア、とか思ってないよね…汗。

「日本ではマスメディアは既存のマスコミのこと指すんだよ」と言うなら、むしろそっちを問題にすべき。左の既存メディア代表の言うことも、右のネットメディア代表の言うことも、私はなるほどな~とひたすら感心して聞き入っていた。なんでこんな対立の図式にしかできないの?

遠藤教授がその違和感を必死で首かしげて表現されていたけども、ほんとに、ヘン。メインストリーム(本流)もどんなちっちゃな支流も同じ役割りを担う1本の流れなのに。

メディア論の大家マクルーハンは「メディアはメッセージである」、「電気の時代に、われわれは全人類を自分の皮膚としてま とっているのである」と説いた。現代人は電子でひとつに繋がる総体の時代を生きているのである。

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