March 9, 2010

サン元CEO「僕もジョブズに訴えると脅されました」:Ex-Sun chief Jonathan Schwartz "Jobs threatened to sue me, too"

The former CEO of Sun Microsystems seems to be working on a book and you can preview some of his behind-the-scene stories at his personal blog, "What I couldn't say...." サン・マイクロシステムズ元CEOジョナサン・シュワルツ氏が回顧録執筆に向けブログを開始。早速こんな裏話が出ている。

Good Artists Copy, Great Artists Steal

by Jonathan Schwartz, former CEO of Sun Microsystems


グーグルの心中お察し申し上げます。– わかるよ、僕もスティーブ・ジョブズに訴えるって脅されたからね。

2003年、「Project Looking Glass」*というLinuxのデスクトップの試作品発表の後、スティーブから僕のオフィスに電話が入り、そのグラフィカルエフェクトが「アップルのIP荒らし放題だぞ」と言ってきたんだ(IP=知的所有権=特許・商標・著作権)。もし商品化すれば、「そのまま訴えるからな」と。

僕はあっさり答えた。「スティーブ、こないだのプレゼン見ましたよ。KeynoteってConcurrenceそっくりですね。– あのIP、持ってましたっけ?」

Concurrenceは僕が創立を助け1996年にサンが買収したLighthouse Design社が開発したプレゼン専用プロダクトだ。 LighthouseはUnixベースのOS「NeXTSTEP」向けにアプリケーション開発を行っていた。アップルがNeXTを1996年に買収後は、このNeXTSTEPの基幹技術が全Mac製品の基礎となった。

スティーブはConcurrenceをもう何年も使い続けていた。アップルが自社独自のプレゼンツールを開発する頃には、どこでそのインスピレーションを見つけたかは誰の目にも明らかだった。「こないだ調べてみたら今はMacOSもUnixで開発されてるんですね。サンにもOSの特許ぐらい何個かあると思いますよ」。スティーブは無言だった。

そしてそれを最後にその話題が僕の耳に入ることはもう二度となかった。結局Looking Glassは諦めざるを得なくなったが、スティーブの脅しは経営判断になんらの影響も与えなかった(エンタープライズは新デスクトップはまず要らないものだ。-後から思うと、最悪のオーディエンスに意見を聞いて回っていたわけだ(CIOではなくデベロッパーに聞くべきだったよ))。

人生もそうだが、ビジネスの世界でも大言壮語と脅しはザラにある。 – 特にテクノロジーの業界ではね。だからあのやり取りは、その後のビル・ゲイツやスティーブ・バルマーとの会合の良い予行練習になった。

彼らは週末スコット・マクネリー(サンの当時のCEO)に会いに飛行機で飛んできた。– スコットは僕とGreg Papadopoulos(サンの当時のCTO)に一緒に居るように言った。

メンロパークの本社会議室に座ると、ビルが世間話もなしでいきなり本題に切り込む。「マイクロソフトはOfficeプロダクティビティ市場を掌握している。そしてOpenOfficeの至るところに当社の特許が読み取れる」。

OpenOfficeは無料のオフィス生産性向上スイートで、世界中にある何千万台というデスクトップに搭載されている。所有者にとってはブランド大使としての効果大だ。 – 企業および違法コピーをやらざるを得ない人々へのMicrosoft Officeの魅力を目減りさせる製品でもある。ビルはスティーブの脅しにやや洗練を加えた亜種の脅しをかけてきたわけだ。

が、彼が腹で考えていた解決策は別だった。「君たちがライセンスしたいというなら喜んで応じよう」。つまりこの暗号の言わんとするところは「全ダウンロード分のローヤルティー(使用料)払ったら消えてやるぜ」― ショバ代のデジタルバージョン。

ローヤルティーが生まれる無料ソフトウェア? 大きな小エビ(オクシモロン)じゃあるまいし。

が、これが来るだろうことは予め議題に上っていたので、こちらも話し合いの下準備はできていた。マイクロソフトが人気商品を真似、自社販売力をテコに競争の脅威を駆逐するのは毎度のことだ。― タブレットコンピュータから検索エンジンまで、往々にして彼らのインスピレーションの源はバレバレなことが多い(Bingもなんとか好きになろうと僕なりに努力はしてるんだけどね、本当だ)。そんなわけで彼らがウェブアプリケーションのプラットフォーム .NETを開発した時にも、あちらのデザイナー陣がJavaをじっと観察して作ったことはバレバレだった。 –僕はこれを反論に使った。

「.NET見ましたけど、Javaの特許を相当な数、踏み荒らしてますね。Windowsのコピーの数だけ払えと言ったらいくら払うんです?」 するとビルは、あのソフトウェア事業は単に一定の決まったエンジニアリング経費のベースから可変の収入源を構築するのが目的で行っている事業なので、ローヤルティーは彼らのビジネスモデルに合致しないとかなんとか説明した。…つまり言わんとする意味は、これにて会議終了ということだ。

特許の利用価値は僕も心得ている。– 攻撃、もっと大事なのは防衛にも使えるということだ。サンはインターネットで最も価値の高い特許の宝の山を抱えていた。 – 検索からマイクロエレクトロニクスまで。 – だから反撃が高くつく恐れ抜きに僕らを標的にできる者はテクノロジー業界に誰ひとりとしていなかった。げに攻撃は最大の防御なり。


(以下略。また時間のあるときに)

UPDATE: ギズにも登場

[Good Artists Copy, Great Artists Steal « What I Couldn't Say…]

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