Webを残念がってる暇もないハイブロウな人たち:Leo Laporte vs. Michael Arrington


A free evaluation unit is a double edged sword. It may lead to a positive or negative or none review (some avoid writing about any goodies alltogether).  Getting a free sample is one thing, and writing a review is another.  At least, that's what a professional journalist is trying to do. So, if someone questions the link between the two (implying "you're saying positive stuffs because you got a free unit"), s/he is basically calling his integrity into question and gets cursed ...like this.

Michael explained why he asked the question. He was thinking about something else (i.e. Palm's berrypicking of favorable journalists). Also, if you read TechCrunch regularly, you know how Michal has been trolled over a little conflict of interest and how he's been careful about disclosing it.  He was just asking others do the same.

Also Leo's regular listeners know that he goes to the store and buys review unit just like anyone else, but as he said, the Pre was obviously hard-to-get item, so he accepted the rental unit for a week. That makes sense to me. (If you don't know who's who, Icrontic has more.)

It might be an overreaction, but it's nice to see a journalist going furious in this situation, for which I appreciate Michael 's guts.

「Palm Pre、いいねー」

と使ってみた感想を切り出すレオ・ラポーテに、「自腹で買ったの?」とTechCrunchのマイケル・アーリントンが絡み、レオがぶちキレて番組中断になった例の一件に猫のパロディーができた。多少は中和剤になってる?

「Preは入手困難なので今回はパームから送られてきた無料の評価用端末を1週間借りたんだ」とレオが言ってんのに、「もらった数少ない一人だね」と畳み掛けるマイクもマイクだ。いくら自分が(Preぼろくそに書いたツケで)送られてこなかったからって記者仲間に向かってそれは失礼だよね。こう先制かけられたんじゃ好意的なこと言えないじゃん…。

レオの切れっぷりもすごい。

「だからなんだってんだ、Bullshit(ざけんな)、BS(こんにゃろー)、A-hole(クソッタレ)、おまえみたいなTroll(荒らし)見たことない、最悪の野郎だな、Screw you(死んじまえ、バーロー)」

…これだけ怒ると爽快ですらある。

評価用ユニットを発売前にマスコミに無料で配るのは業界では当たり前に行われていることだ。じゃないと発売日に合わせて記事や番組がつくれないし、記者は結構貧乏なんで全部自腹で書いてたんじゃギャラと釣り合わない。

でも、「借りたから/もらったから好意的に書く」というのはナシ。下衆の勘ぐりだよね。そう思われるのが嫌でわざと書かんでもいいネガティブな所感混ぜる記者もいるし、スコーブルみたいに「疑われると面倒なんで最初から記事にしないこともある」人もいるぐらい、みんな神経を尖らせてる。なのにこう面と向かって二度も問い質すのは、相手のジャーナリストとしての資質を疑っていることに他ならない。怒って当たり前だ。

ここでマイクが理由を書いてるが、要は「パームが好意的に書きそうな記者だけ選んで配った節がある、それは問題だと思ってた」ようね。

あと、TechCrunch読んでると分かると思うけど、マイクは連日連夜「株主だから書くんだろ」、「なんかもらったから記事にするんだろ」と読者に叩かれている。だから、投資関係・出張経費持ちの取材・役職・交友関係・無料謹呈の物など、筆が曲がると疑われそうな利害関係は最初から文中に明記して予防線を張ってる。その利害のディスクロージャーに対するこだわりは病的なぐらい。で、同じ基準を人にも求めてしまった、というわけ。マイクにとっては開示して当然のことだし、こうして面と向かってディスクロージャー求める青臭いマイクも嫌いではない。

が、相手が悪かった。

レオはマイクがブログを始める遥か前から、TechTVというケーブル局でハイテクニュースの司会者をやっていたベテランだ。局が閉鎖となって、ネットに活路を求めて立ち上げた週間ポッドキャスティング『This Week In Tech (TWiT).』は今や14番組を抱える人気ネットワーク。このスティーブ・ギルモア司会の番組『Gillmor Gang』も支援している。

いわばネット限定でコンテンツを配信するインタラクティブメディアの先駆者であり、その報道倫理は折り紙付きだ。いつもレビューする製品は自分で店に足を運んで自分のお金で買っている。今回は並べないので借りることにしたという理屈も完璧に筋が通ってる。

「キレ過ぎだよ」という人も多いけど、人間、怒るときには怒らなきゃ。番組後、お互い謝って仲直りしたことだし。まさに、「アルファブロガー、タフでなければやっていけない」というIT mediaさんの見出しの通りでござるよ。バカと暇人しか読まなさそうなタイトルの本(←未読で…すみません…汗)に感化されて「日本のWebは残念」とIT mediaでたそがれてる梅田望夫氏に、このハイブロウなWeb人たちの頑張り(なのか?)を見せてやってもらいたいものだ!


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