"We haven't seen that in consumer devices, but with Kindle, the device constrains the data use so that Amazon can go to Sprint and negotiate a deal because they say 'my device is only sipping a little data, mostly text,'" he added. By comparison, an EV-DO data card for a laptop might cost a user $60 a month if the user also has a voice contract, Kerton noted. -Kindle to ignite trend for more consumer wireless devices -ComputerWorld
アグリー、アグリーと騒がれてるKindleだが、iPhoneとは全く別のポテンシャルを感じる。翻訳担当させていただいたのだけ並べてみよう。
TechCrunch
ジェフ・ベゾスがKindle発表! アマゾン発表会ライブ報告
ベゾスに聞く、KindleのQ&A
Gizmodo
[総力特集]Amazon Kindleは「本のiPod」になれる? Q&Aとデモ動画
リブリエ vs. Kindle : eBookリーダーの王者はどっち?
new! 実生活でKindleを1週間使ってみた!(長文レビュー)
高速ワイヤレス接続プランが無料で入ってる端末
常時接続で尚且つ携帯ネットワークの利用料はアマゾン持ち、というところが目からウロコだ。9万タイトル購入できて、丸1冊ダウンロードするのに1分かからない。
その辺の考察は「Kindle: まずは触ってみた」にある。訳されたnobさんが言ってたけど、そうなのよね、本はテキストだ、軽い。しかも読みきるのに下手すると丸1週間から1ヶ月かかる。電話や動画、音楽よりデータ量は桁違いに少ない。きっと「うちのお客様はこんだけしかデータ通信必要ないですからアマゾンが通信料負担します」とSprintに話を付けたんだろう。
理屈は通ってる。しかし前例がない。だからアマゾンは、すごいのだ。
敏感な人たちはみんな、「これはひょっとするとGPSとか天気予報とか、機能限定の端末にもワイヤレス活用の道を拓くね」って話してる。つまりプランの場合分け、細分化が、このKindleから始まる。
アグリーなボタンにケチつけてる人たちは、その中に月額60ドルもするEVDO高速携帯接続プランのカードが無料で入ってる、という点を考えなくちゃね。因みに2時間の充電で丸30時間読めるらしい。
有料コンテンツとDRM
「新聞もブログもRSSもメール添付も有料」なのは、下手に無料にするとデータ通信量が上がって「ブックリーダー」だけ求めてる人に無料の接続環境が維持できなくなるせいじゃないかな? 早速初日からハックしてフィード無料で取り込んでる人もいるので、どこまで続くものやらだが…。「スマートフォンなら無料で読めるのに何故?」という、まさにその通りで、Kindle買って電話捨てる人はいないんだから、「それはそっちでやれ」ってことだろう。
「DRMはおかしいんじゃないの?」と言う人たちは物書きにとって「文字の配列が全て」なことを忘れている。保護外したら、ただでさえ貧乏くさい作家たちがますます貧乏くさくなってしまうではないか。音楽はいい。ライブがある。でも文章は…作家とライブしたってしょうがないじゃん!* 甘いかな。(追:てか、「リブリエとかで買った本もKindleで読めるように、Kindleで買った本もリブリエで読めるようにすべき」という議論ですよね。iPodと同じ運命になるのかしらん?)
私がeブックリーダーを支持する理由
まあ、リブリエでもKindleでもいいから、e書籍はもっともっと便利になって普及して欲しいと思う。そしたら印刷代も作家さんの懐に還元できるからね。この辺の算盤勘定は出版社が一番良く知ってるのでは?いくらヒーヒー言いながら1冊仕上げても装丁やらデザインやらに原稿料と同じぐらい持ってかれることもあるわけで、物を書く人たちはもっとeブックリーダー支持しなきゃダメだと思う。
ベゾスがKindle発表の冒頭、『ハイデルベルグの聖書』の話に触れているが、この彼の名をとったドイツの印刷会社のサスティナビリティリポートを前やらせていただいたことがある。その凄まじいまでの環境努力と技術革新に感服するのと同様、世界最高水準の技術を極めてもゼロにはならない印刷公害というものを考えた。
「環境にやさしい印刷」をいくらアピールしても「一番環境にやさしいのは印刷をやめることだ」という話にはならない、何故なら印刷会社は印刷するためにあるのだから。でも、印刷会社はその業が一番良く分かっていて一生懸命サスティナブルになるよう基準を設けアセスを行い、ものすごいインクを作って紙を作っている。第1当事者として日々その問題に向き合っているんだから、それはいい。
私が分からないのは「環境にやさしい」本を安易に出す人だ。世の中「それを言っちゃあオシマイよ」なこと沢山あるけども、学生の頃、「エコな本出す人は、その本一冊にどれだけの木とインクと土壌が犠牲になってるか分かって本出してるんだろうか?」と教えられたせいか、未だにこの救いようもなくストイックな考えから抜けきれずにいる。**
そんなこと言ったらこのパソコンだって環境には悪いから、同じ穴の狢ですかね。
*パロアルトに来た村上春樹は異様に汗をかいており、夫人はいたく聡明で気さくな方だったそうだ。会場に行った友人は「あれは村上夫人が書いているのよ」と言い続けている。
**本日SF紀伊国屋に行ったら入り口に鈍器大の『不都合な真実』が平積みであった。この本が冗談になる日までアル・ゴア氏には長生きして欲しいと思う。
タクシーのヘッドライン広告で、これみた!"アマゾンのキンドル"って何かと思ったらこーいうことだったんですね。
ReplyDelete>いくらヒーヒー言いながら1冊仕上げても装丁やらデザインやらに原稿料と同じぐらい持ってかれることもあるわけで、
うむ。ものによっては1年かかったり、部数も1万きっちゃたり...踏んだり蹴ったりらしいよ。
今住んでるところ、そこら中が個人経営の製本屋&裁断屋さんの工場だらけ。紙の町なの。いとこもやってるし。紙からウェブの時代に移行中なんだと私は思うんだけど、なんか忙しそうにしてる。
他業種の小さい工場がつぶれていく中で、紙関係はまだもってるんだよねー>ちょっと複雑なきもち^^
>個人経営の製本屋&裁断屋さん
ReplyDeleteにとっては「Kindleの脅威」でしょうね…。でも日本なんて単行本とか漫画めちゃ安いから、だいぶ先の話かなあ…。
うちは差し当たり新聞どうしようかなーと悩んでます。スクラップはウェブ、紙は右から左、なのに購読やめないのは自分の住んでるエリアのニュースが手薄になると困るから…なんですけど、
Kindle Storeで新聞取ると月6ドルなんですよ、6ドル! ポストとWSJ(各10ドル)とNYタイムズ(14ドル)併読しても宅配とトントン?
これはこれで新聞配達の人たちの顔が浮かんできちゃいますね…。