December 22, 2016

Simon & Garfunkel - The Sound of Silence(サウンド・オブ・サイレンス)歌詞和訳&解釈


Disturbed's cover


In the post-truth era, this 50+-yr-old song resonates more than ever.

ボブ・ディランに憧れ、似ないようにがんばって書いたら超えてしまった歌。出た当初はみんなてっきり冗談ソングだと思って、「こんにちはダークネス、僕の古い友」のところで吹いていたものらしい。本当にその歌詞のとおり、Fall on deaf earsではじまった歌なのだ!

動画はDisturbedのカバーバージョン。歌詞は直訳でどうぞ。

サイモン&ガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」対訳

Hello darkness, my old friend
I've come to talk with you again

Because a vision softly creeping
Left its seeds while I was sleeping
And the vision that was planted in my brain
Still remains
Within the sound of silence

In restless dreams I walked alone
Narrow streets of cobblestone
'Neath the halo of a street lamp
I turned my collar to the cold and damp
When my eyes were stabbed by the flash of a neon light
That split the night
And touched the sound of silence

And in the naked light I saw
Ten thousand people, maybe more
People talking without speaking
People hearing without listening
People writing songs that voices never share
And no one dared
Disturb the sound of silence

"Fools" said I, "You do not know,
silence like a cancer grows
Hear my words that I might teach you
Take my arms that I might reach you"
But my words like silent raindrops fell
And echoed
In the wells of silence

And the people bowed and prayed
To the neon god they made
And the sign flashed out its warning
In the words that it was forming
And the signs said
"The words of the prophets are written on the subway walls
And tenement halls
And whisper'd in the sounds of silence
こんにちは暗闇、古い友
また話しにきたよ

寝てる間にビジョンが這い寄って
種を蒔いていったから
植え付けられたビジョンが
今も頭を離れない
沈黙の音の中で

浅い夢の中で僕はひとり
石畳の細い路地を歩いていた
街灯の薄明かりの下
湿った夜気に襟を立てる
するとネオンライトが瞼に突き刺さり
夜闇を破って
沈黙の音を照らした

眩い光の中に僕は見た
何万という人たちを。いやもっとか
語ることもなく、話す人たち
聴き入ることもなく、聞く人たち
歌われることもない歌を、書く人たち
誰ひとり
沈黙の音を呼び覚ます者はいない

馬鹿だな。沈黙が癌みたいに広がるのに
誰も気づきもしない
教えるから、この言葉を聞けよ
助けるから、この手を取ってくれよ
でも言葉は音もなく降る雨のように地に落ち
虚しく響く
無数の沈黙の井戸の中で

人びとはひれ伏し祈る
自らが創りたもう、ネオンの神に
するとネオンに警告が瞬いた
流れてくる言葉には
こんなお告げが書かれていた
「予言の言葉は地下鉄の壁に書かれている
安アパートの廊下に」
そう囁いた、沈黙の音の中で

解釈

「暗闇」は自分に向き合える場所、「沈黙の音」は声にならない心。「ネオンサイン」は商業主義で、63~64年当初はTVラジオのことだった。ポスト真実時代の文脈に置き換えても完璧に意味が通る。

「touched the sound of silence」はいろいろに解釈できると思うけど、素直に読めば主語はネオンサインなので、私が想起するのは、星は確かにそこにあるのに、光の洪水で見えなくなってしまう、なんかそういうイメージ。

「wells」と最後の「sounds」は複数形なので、孤立し殻に篭もる人の群れ?かも。

アメリカで地下鉄は車が買えない底辺のイメージだ。地下鉄の壁と長屋の廊下から想起するのは、商業主義に毒されていない(TVが買えない)貧困層。本音でつながるのは、その層という意味にもとれる(無理やりこじつければ)。

アメリカ人でも解釈がわかれるのが最後の「ささやき」で、囁きが沈黙に掻き消されたと読めば絶望、沈黙に囁きが響いた、と読めば希望に変わる。だまし絵のようなエンディング。

DisturbedのカバーのPVでは、歌うことを忘れて楽譜を量産する(情報ばかりで心を震わせることを忘れた)現代人のもとに、楽器を積んだ舟がやってくる。