Post-tsunami, Japanese techies flock to Silicon Valley for startups
BY Tomoko A. Hosaka, AP-in Japanese
日本の新世代のイノベーターにとって大企業の終身雇用なんて夢でもなんでもない。彼らには新たな野望がある。そしてその実現のためならどこへでも出ていく。
特に多いのがシリコンバレー。
北カリフォルニアのスタートアップ・シーンに飛び込む日本人起業家の数は、特に3月の地震・津波を境に少数ながらも増加傾向にある。柴田尚樹もそのひとり。彼は日本人が一生かけてもなかなか手にできない、人も羨む人生を捨て、この世界に飛び込んだ。
弱冠30歳で柴田はオンライン小売大手「楽天」のエグゼキユティブレベルのポジションを手に入れ、名門東京大学で博士号をとり同大助教授となった。その彼が昨年6月に立ち上げた「AppGrooves」は、iPhoneアプリ発見ツールの会社だ。
「最初からグローバルカンパニーにしたいと考えていた」と柴田は言う。「世界市場にリーチしたかったらシリコンバレーから始めなきゃ」
自国が20年来の経済不況、人口の急速な減少・老化に悩まされる中、シリコンバレーに移住する 日本人起業家や移住を真剣に考える日本人起業家が目立って増えている、と柴田らは口を揃える。
ベンチャーキャピタリストの間では、地震・津波と原発事故で自分の未来に確信を持てなくなっているのでは、と見る向きもある。
「自然災害が起こると人は必ず壁にぶち当たり、壁を押しのけようともがくもの」と語るのは、サンノゼのFenox Venture Capital共同創業者Annis Uzzamanだ。「それに彼らはこの壁を抜けて尚、No. 1でありたいんです」
シリコンバレーの法律事務所「Wilson Sonsini Goodrich & Rosati」のパートナーを務める弁護士のYoichiro Takuは、AppGroovesや日本資本のソーシャルネットワークの新会社「Wondershake」、「Mieple」をクライアントとして抱えている。Takuは米国内でもスタートアップの案件を最も多く抱える弁護士のひとりだが、その彼もシリコンバレーで働いてきて、これだけ多くの日本のスタートアップを見るのはこれが初めてだ、という。
このトレンドを押しているのは地震というより、Open Network LabやSamurai Incubateといった東京を拠点とするインキュベーターが台頭してきたことで、日本国内に起業を支える環境が芽生えてきたことの方が大きいのではないか、とTakuは見ている。
どうせやるなら目標はもっと大きくもちたい、と考える人が出てくるのは当然の成り行きだ。
「鈴木イチローがメジャーリーグでプレイしたいと思うようなものですよ」(Taku)
柴田は、アメリカの方が型破りでいられる、とも言う。
「シリコンバレーと日本で何が一番違うって、日本でなんかハックすると、まず最初に罰せられてしまうんだよね」と柴田はスクリプト化されてないモディフィケーションを書いた場合のことを語る。「でもシリコンバレーではなんかハックすると、もっとやれって励まされる」
日本は長年、技術とイノベーションに誇りを持ってきた。ビジョナリーな起業家・実業家たちが20世紀の目覚しい経済発展の原動力となり、彼らの興したベンチャーのSonyやPanasonicは今や日本屈指の有名ブランドだ。
だが日本が世界最大の経済国家に成長するに従い、その開拓精神は失われてしまったかのようだ。ビジネス界のリーダーも官僚も学会も近年は、新人イノベーターを萎縮させる社会的要因・構造的要因が相まって日本の起業精神が不足してしまってる、と非難している。
日本はリスクを嫌い、有名企業で終身雇用する安全な道にしがみつく、そんな国になってしまった、と彼らは言う。 ベンチャーキャピタリストはほとんどいない。M&AやIPOで出口…と思っても、そんな簡単にはいかない。
世界各国の起業意識を調査する「The Global Entrepreneurship Monitor」がまとめた2010年の報告によれば、日本は22ある先進国の中でも最低だった。
この報告書ではさらに日本国民が、他のどの国の人たちよりも起業を良い職業選択の道とは考えていないことも分かっている。
しかしこうした現実を前に、日本の起業魂を再び呼び覚まそうと動く個人・グループも現れた。
「今は前よりスタートアップ会社は多いし、たぶん支援も増えてるはずです」「単に数学的に、そのうち一定割合の人は英語ができるとか米国留学経験者とかの理由で米進出の野望を持っている、ということですね」(Taku)
東京のスタートアップ・インキュベータ「Open Network Lab」に申請する人の内訳は地震を境に激変した、とマネジングパートナーのHironori Maedaは言う。災害前は大学の新卒やフリーのプログラマーからの申請が多かったが、今は受理されたら喜んで会社を辞めると言って大企業社員が応募してくる、というのだ。
「日本は調和と長寿が当たり前の国でした。そこに地震が起こって、突然みんな確信が揺らいだんですね。あれでみんな目が覚めた。人生で何をすべきか考えるきっかけになった人も多かった」(Maeda)
変革に火をつけるイニシアチブは、まだ他にもある。東京在住の日系アメリカ人起業家兼ベンチャーキャピタリストのWilliam Saitoは、日本再活性化を自らの使命と考えている。彼はイノベーションが集い情報交換するハブ兼クリアリングハウスの「Impact Japan」を共同設立し、地元で年1回開かれる「Global Entrepreneurship Week」開催を支援し、留学奨学金もスタートした。
「やっとカーブを曲がってるところですよ」―日本の起業の今をSaitoはこう語った。
[Post-tsunami, Japanese techies flock to Silicon Valley for startups - SiliconValley.com]
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イチロー... 目標低いねえ。もし震災の影響なら、それが良い方に出ているとは限らないと思った方がいい。
ReplyDeleteLong Tail World ってこの世で最高のブログがあるんだけど、そん中のこのジョークでも教えてあげたら?
それはともかく。ITやるなら場所なんか関係ないし、むしろ馬に乗って荒野を失踪、じゃなくて疾走し、大海原でイルカに乗った少年やりながら、片手間にすごいもの作っちゃったってほうがよっぽどかっこいい。シリコンバレーにわざわざ出向いて企業家気取るなんざ、それこそ日本人魂が死んでるってもんだよ。
本物の日本人なら死んじゃいない。ただ浜辺に打ち上げられた死んだ魚の大群の中にいる連中には分からないだけさ。
スーツケースごろごろ転がして海外に旅立つシーンで終わるドラマ、みたいなところは確かにありますね。
ReplyDelete捨てる=ゲインとは限らない(ハリウッド夢見て名門フィルムスクールに高飛びして終わる弁護士・社長の多いこと多いこと…ここもあれと同じ)ので、捨てた以上のもの取り返して初めて良いニュースになるのかな、と思います。
@gohsuketさんがメンションされてたようにビザの問題もありますしね…抜け道もあるけど…
あ、あと法人税高いですよね…それも抜け道あるけど…(フェイスブックもIPO後は普通の35%より高い41%の法人税かかるんですが、払わなくていいようお金は海外に直ちに移す、とか、イロイロやるみたい)
捨てた以上のもの取り返して初めて良いニュースになる、か。相変わらずかっこいいこと言いますね。。。
ReplyDelete捨てた以上のもの、か。う〜ん。捨てたものがあまりに立派だと、粗大ごみに出した高級家具みたいにもったいないってことになるのかな。
何が良いかは人それぞれですけど、シリコンバレーか。六本木に行くと楽しいとかいうのの仕事バージョンかな。
自分は取り返したかっていうと、う…
ReplyDelete私は属性をすべて取り払った自分を試してみたくて会社辞めたんですが、夜のドナウ見に行くと吸い込まれそうでヤバかったですよ。
こいつらの場合、要するに負け組。日本を捨てた…逃げてったんだよ。
ReplyDeleteアメリカにいる日本人って怠け者だらけ。特にCA。
なんというか、日本に通用しない様なやつらばかり。
女が酷い。大抵が日本で日本人男に騙されたとか言う。
あと元風俗嬢が多い。
日本レストランとか現地の日系企業向けに何らかのサービスをやるとかすれば取りあえず飯は食っていけると思うよ。
例え失敗したても、営業中に培うであろうローカルにいる日本人同士の固い絆・人脈によって雇ってくれるだろう。結局のところ、雇う奴も利用するだけなんだがね。
ここに紹介されてる方たちは違うけど、そういう一面もあることはある…かな…耳痛…。
ReplyDeleteあ、でも日系の人たちは違うよ。むかし食い扶持減らしで親兄弟のために日本捨てなきゃならなかったんだから。それでもなんとかこっちで汗水流してがんばって人並みの暮らしができるようになったら日本が真珠湾攻撃してきて日本に捨てられた。捨てたんじゃないと思う。