ジンガIPO初日は公募価格割れ:Zynga Falls Below IPO Price

(c) Mark Lennihan/AP via The Guardian
Zynga raised $1 billion in its initial public offering of stock today, after which the price declined and closed at $9.50, 50 cent below their $10 IPO price.  Zynga's $7 billion valuation is now as big as Electronic Arts' $7.7 billion. That makes it the largest Internet-related IPO since Google went public in 2004, raising $1.4 billion. ( Facebook is expected to raise as much as $10 billion next year.)

ソーシャルゲーム大手ジンガの今日のIPOは初っ端11ドルで開いた後、あれよあれよと10ドルの公募価格を割り込んで終値9.50ドル…なんともパッとしない幕開けとなった。

リンクトインみたいにIPO初日打ち上げロケットみたいに飛び立って、次の日ドーンと落ちてくるのよりはいいけどね…。ジンガの企業価値(70億ドル)はエレクトリックアーツ(77億ドル)とほぼ並んだ格好だけど、これは今年上半期に言われてたバリュエーションの半分である。

初速が出なかった要因のひとつはアナリスト。ゲーム業界の著名アナリストであるスターン・アギーのArvind Bhatia氏が取引も始まる前から「売り」のレーティングを発表し、「成長は思った以上のスピードで鈍化している。マージンを削る圧力に晒され、最近はフリーキャッシュフロー(純現金収支)も減ってる。よってこのIPOの黙示価値は論外。ターゲットプライスは7ドルだ」という厳しい見方を示したことなどが影響した。

あとジンガ株は投資先として旨みがないんだって。Gamasutraが書いてるように、「ジンガ創業者のマーク・ピンカスは今日売りに出された株を全部合わせた分の70倍の投票権を持っているので、株価が上がろうが下がろうが実のところ彼はビクともしない。会社が落ち目になってピンカス辞めさせようとしても株主には何もできない。会社が儲かれば(株主以外は)ウィン・ウィンなのだ」。

ともあれ、ネット関連で10億ドル調達は2004年のグーグル(14億ドル)に次ぐ大型IPOでござるよ。来年はフェイスブックがいよいよ100億ドル調達を目指す。

パッとしないジンガ初日の取引(c) CNN
[Gamasutra, GMSV]

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