Googleの土俵はブラウザ、Appleはスクリーン:Browser vs. Screen - Daring Fireball

[...]the key line was when Steve Jobs, describing iCloud replacing iTunes as your digital hub, said, “We’re going to demote the PC and the Mac to just be a device.”

[...]Google’s frame is the browser window. Apple’s frame is the screen. That’s what we’ll remember about today’s keynote ten years from now. -Daring Fireball: Demoted

It's interesting to note that, according to former Apple insider Bob Borchers, Apple's path to the app store wasn't a straight road;

"Apple and Steve Jobs originally envisioned that developers would create what it called 'Web apps' for the iPhone. These would be little programs that ran inside the Safari browser. While Apple knew developers would want to write applications for the iPhone, the company didn't see huge numbers of apps as critical to the phone's initial success."

We'll see which will prevail 10 years from now...


Daring Fireballのジョン・グルーバーが昨日のWWDCをこうまとめた

今日のWWDCはニュースてんこ盛りだったが、一番の鍵はスティーブ・ジョブズがiTunesに代わってiCloudがみんなのデジタルハブになると説明する中で言った「これでPCもMacもただのデバイスに格下げだ」という言葉だろう。

iCloudは、iTunesの新しい顔だ。ワイヤで繋いで使うデジタルハブは死に、これからはワイヤレスデジタルハブの時代がくる。Mac/PCのiTunesが過去10年のデジタルハブを形作ったように、iCloudが次の10年の形を決める、とアップルは見ている。

これはグーグルの10年後を見据えるビジョンとは根本から違う。どちらとも自分のデータはクラウドに置いて、どこからでもネットに繋げばアクセスできる点では同じだが、グーグルのビジョンがウェブブラウザで動かすソフトウェア主体であるのに対し、アップルのビジョンは飽くまでもデバイス(デスクトップ、タブレット、携帯)で動かすネイティブアプリが主体なのだ。

Googleのフレームはブラウザの窓で、アップルのフレームはスクリーン。10年後に今日の基調講演を振り返って思うは、そのことだろう。

まあね、今でこそそうだけど、数日前、元APPLE社員Bob Borchers氏がマーキュリーに語ったところによると、アップルもiPhoneを生んだ当初はウェブアプリ主体に考えていたらしいよ。

Appleとスティーブ・ジョブズが元々思い描いていたビジョンは、デベロッパーがiPhoneに「ウェブアプリ」を作る世界だった。つまりSafariブラウザの中で動く小さなプログラムだ。 デベロッパーがiPhone向けにアプリを書きたがることはアップルも承知していたがアプリばかり膨大にあっても、iPhoneの当初の成功にとってはあまり重要でないと考えていた。

ところがどうしてもネイティブアプリ書きたいデベロッパーたちがジェイルブレイクし始め、最初は抵抗していたアップルも次第にケセラセラとなり、今ではネイティブアプリの伝道師、というわけ。

デジタルハブと言えばフェイスブックだけども、昨日はなんと最前列でiCloudの発表、競合Twitterを組み込む発表を見ていたらしい。いやはや…10年後どうなることやら…。

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