キング牧師「私は山頂に行った」:I've Been To The MountainTop


"I've Been To The MountainTop"
Martin Luther King, Jr.'s last speech
Mason Temple, Menphis, Tennessee; April 3, 1968

[...] We've got some difficult days ahead. But it really doesn't matter with me now, because I've been to the mountaintop. And I don't mind.

Like anybody, I would like to live a long life. Longevity has its place. But I'm not concerned about that now. I just want to do God's will. And He's allowed me to go up to the mountain. And I've looked over. And I've seen the Promised Land. I may not get there with you. But I want you to know tonight, that we, as a people, will get to the promised land!

And so I'm happy, tonight.
I'm not worried about anything.
I'm not fearing any man!

Mine eyes have seen the glory of the coming of the Lord!!

-Full Transcript

(訳) この先には険しい日々が待ち受けています。でも今の自分には、それはもう本当にどうでもいいこと。何故なら、私はもうあの山頂に行ったからです。だから、囚われない。

誰でもそうであるように、私も長生きしたい。長寿はいいものです。でも今はもう、そんなことには拘らない。ただ神の意のまま実行したい、それだけです。

主は私に、山頂に登ることをお許しになった。そして私は山の向こうを見た。そして私はそこに、約束の地を見たのです。

みなさんと一緒にそこには辿り着けないかもしれない。でも今晩、みなさんに是非ともこれだけは知っていただきたい。私たちは全国民一丸となって、きっと必ずや、あの約束の地に辿り着く!

だから、私は幸せです。この夜。
心配することは何もない。
怖い相手は誰もいない!

“我が眼は主の到来の栄光を見た”*!

*「リパブリック賛歌(Battle Hymn of the Republic)」の歌い出し。「怒りの葡萄の酒倉を主は踏みつけている(He is trampling out the vintage where the grapes of wrath are stored)」と続く。南北戦争で奴隷制廃止を目指す北軍が歌い、戦後は人種差別撤廃を求める公民権運動で歌われた(参考)。


I'm still waiting for the historical moment...
オバマ当確を待ちながら。キング牧師暗殺前夜のスピーチ(全文)です。

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Comments

  1.  この訳文は誤訳が多いうえに、原文のもっている力強さを損なっている。
     「アイ・ドント・マインド」を「囚われない」などと訳すのには、政治問題から目をそらすおめでたい態度が露呈している。
     「ジャンルを越える」式のその手のプチブル的な「囚われない」「自由」と反人種差別闘争は全く相容れない。
     「長寿はいいものです」などというのは最低の生ぬるい表現では?

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  2. この演説はそれまでの演説とは決定的に違うんですね。その場に居合わせた清掃員の方が後に書いてますけど、彼も泣いて会場の人もみんな泣いた。

    生ぬるいとは思わないです。普通の人と同じように彼も長生きしたかったんですよ。

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